おばあちゃんがクタクタの状態でも分かる~損益計算書(PL)の読み方~
こんにちは、今回は損益計算書の読み方について書きます。損益計算書には、企業の売上高、営業費(人件費、広告費)、原価、利益等のすべての内訳が記載されています。有名企業がどのぐらい原価割合で、売上がこれだけで、利益がこれぐらいで。。。って確認できるんです。面白いですよね。ちなみにTOYOTAの売上高は30兆円で、日本の1年間の税収は60兆円なので日本の税収の半分に当たります。やはりTOYOTAは規模がでかいですね。
それでは損益計算書を読み解いていきましょう。損益計算書記載の”入ってくるお金総額”=”出ていくお金総額”+”利益”となります。
今回はTOYOTAを例にして説明していきます。
○収益とは、入って来るお金です。TOYOTAの収益は車を売って対価としてお金を得ます。
○費用とは、出ていくお金のことで”原価、販売及び一般管理費等”です。ここで、販売費及び一般管理費は、”人件費、広告費、輸送費等”が含まれ営業(売るため)に必要な費用です。
○利益=収益(入ってくるお金)ー費用(出ていくお金)となります。
■5つの利益について
損益計算書内に記載のある5つの利益について説明します。
1.売上総利益
売上総利益とは、売上高から原価を引いたものになります。
2.営業利益
営業利益=売上総利益−”販売費及び一般管理費”となります。営業利益=売上高ー(原価+販売にかかった費用”人件費等”)となりますのでこれが本業の儲けとなります。
3.経常利益
”本業以外の””1回限りの損益ではない”損益を営業利益に加えた物が経常利益となります。”投資での損益””駐車場の運用””車のリース等”がこれに該当します。
4.税引前当期純利益
営業利益に”1度限りの損益”を加えたものが税引前当期純利益となります。1度限りの損益とは、工場などの固定資産売却費、株式証券売却、火災などによる損失などが当てはまります。
5.純利益
税引き前当期純利益から法人税等の税金を引いたものが、企業に最終的に残るお金のことを当期純利益です。
●まとめ_5つの利益
まとめると下図が5つの利益の関係となります。
■損益計算書比較<トヨタと資生堂>
下図はトヨタ(自動車)と資生堂(化粧品)の損益計算書から読み取ったデータとなります。どちらがTOYOTAでしょうか。
答えは、左:資生堂、右:トヨタとなります。イメージどおり資生堂は、広告費やデパート等にも美容員さんがたくさん働いていて、販売費が大きく占めています。TOYOTAは原価83%も占めていることに意外でした。そんなに原価率あるんですね。
■全体まとめ
損益計算書を読み解くと企業の性格が見えて面白いです。上場企業は年1回事業計画書を開示するひつようがあるため、インターネットで探せばでてきます。興味のある1社を分析してみるとどうでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?