haruka

歌を作ったり、誰かと一緒に演奏したり、汗かいて踊ったりすることが好きな人間。 保育士。

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歌を作ったり、誰かと一緒に演奏したり、汗かいて踊ったりすることが好きな人間。 保育士。

最近の記事

歌をつくるように

右翼とか左翼とかではなく、基本的人権は誰にでもあるものだし、それは真ん中とかのポジションの話ではなく、どこにいてもあなたそのものの話だ。 へいわってなんだろう? 人間関係とかお金とかやりたいこととか色々あるんだけど、それでも生きていて、そうやって日々変わったり変えたりしながら生きることを続けていく努力のことだと、最近は思う。 せんそうは? 人を殺す。海を殺す。森を殺す。 爆弾を落としたり鉄砲を撃ったりするのではなくても。 薬剤をばら撒いて水を汚したり草木を枯らしたり、

    • 引越し

      東京に来てから、もうすぐ18年になるらしい。 じゅうはちねん…? 先週末、『14歳の栞』という映画を見てみんなでトークしよう、というイベントでファシリテーターをした。 映画を観て よく思春期を生き延びたねぇ🥺 本当にみんな今大人になって生きててえらいねぇ😭 という感想を持った私はだいぶ暴走気味だったのだけど、観にきた方々は本当にいろんな人がいた。 それこそスクールカーストは社会全体の中でのほんの一瞬の一部の出来事なんだということを思い知るような瞬間もあった。 生きて

      • 一緒に逃げよう。

        私は「女に学問は必要ない」とは言われなかったけど、「大学に行ってもいいけど、実家から通えるところで、そんなすごいところには行かなくていいからね」とゆるふわパターナリズムの中にいた。そこから飛び出したくて勉強して、飛び出していろんなところにぶつかりながら生きてきた。 私はそうやって、逃げ出して、連れ戻されないために逃げ回る中でフェミニズムに出会って、女として生きることをやっと肯定できるようになった。 今、論文とも似つかないほとんど妄想が連なっただけの"論考"を頼りにして、自

        • はらをくくる、けつをまくる、、

          一昨日は有給、昨日は祝日。 たった2日間会わなかっただけなのに、保育室に入った瞬間 「もう〜てらだせんせいったらぁ〜ひさしぶり!ほーんとにあいたかったんだからね!!」 と言われ、どうにかこうにか 「私も会いたかったよ〜!お休みしすぎちゃったー」 と返事をしたけれど、うまく顔が見られなかった。 私はあと3ヶ月で、この場所からいなくなる。 給食を一番に食べ終えた3歳児が、布団へもトイレへも向かわずに私のところへ来て脚にからみつく。 「寝ないの?」 「うん、まだねない〜」 「

        歌をつくるように

          世界で一番大切な人

          夕方、もうすぐ4歳になる3歳児が、絵合わせカードを片付けて「次何して遊ぼっかー」という会話をする合間に、突然クイズを出してきた。 「ねーねー、あのさぁー、せかいでいちばんたいせつなひとってだーれだ?」 「えっ!世界で一番大切な人?」 「うん、そうー!」 「えー、誰だろう…難しいなぁ…」 唐突にすごい難しいクイズを出されて戸惑う。 人って言ってるし、だーれだ?だし、自分の身の回りの…親とかおじいちゃんおばあちゃんとか…友達とかかなぁ…もしくは「自分」とか…? そんなことある

          世界で一番大切な人

          せんそうってさぁ。いまこのせかいで?

          お迎えを待つ最後の一人となった4歳児。 「ねぇ、これよんで」 と図書コーナーから本を持ってくる。 最初はせなけいこさんのおばけシリーズを数冊。 そのあと、少し大きい本をじーっと見つめ、 「これってさぁ、あのさぁ、これよみたい!」 意を決したように手に取った。 そういえば先週、この子のクラスでそれを読んでいたはず…もう一回読みたいって思ったのかな…? 広島の原爆資料館にあるお弁当箱にまつわるお話。 『まっ黒なおべんとう』 静かにページを開く。 絵本は、紫陽花の花を

          せんそうってさぁ。いまこのせかいで?

          2022.07.11

          参院選の開票結果に、これからどうやって生きていこうか頭を抱えながら眠った昨夜。 そして新しい日が昇り迎えた今日は、まったく希望に満ちた光景を目の当たりにすることになった。 ライブ配信していて自分では一枚も写真が撮れなかったので、文字に残しておく。 住民思いの杉並区長をつくる会が擁立し、現職に187票という僅かな差で競り勝って杉並の新時代を切り拓いていこうとする岸本聡子新区長の初登庁。 多くの市民が区役所前に詰めかけ、その最初の一歩を見守った。 支援者が「何色のどんな

          2022.07.11

          希望とは

          子ども 王様は裸だと言ったのは、街の子どもたちだった。 木をきらないで、公園を守って、おうちをどうろにしないで、じどうかんであそびたい、そういうプラカードを、私は見たことがある。 「テレビで国会前のやつを観て、真似した」と話した子もいた。 2011年以降に生まれた子どもたちが生きている世界は、2011年にすでに生まれていた私たちの行動や言葉で形作られている。 うちの保育園では月に一度、給食やおやつに職員の地元の郷土料理メニューが入る。 先日は鹿児島のおやつ「ふくれがし」が

          希望とは

          みんなの花

          むかしむかし。 ある人が、よく耕された土地に、とても素晴らしい花を咲かせる種を持ってやってきました。その人は世界中を走り回って種を集めたり、集めた種を各地で配って育てられる人に託し、素敵な花が咲くところをたくさん見てきました。 その人の友達は、その土地でその土を耕してきた人たちのこれまでのことはよく知らないけれど、「とてもいい土だよ。ここならきっとあなたの花も咲くだろう。」と話しました。 土を耕してきた人たちは、「そんな素晴らしい花、見てみたいなぁ」と喜んで、そこにその

          みんなの花

          自由について

          今日は 5月3日。 明治維新から帝国主義の流入を受けて、人間としての抵抗が湧き上がり、大正で芽吹いた自由と尊厳を求める萌芽。 昭和になり、戦争にいろんな価値観を絡め取られて利用されて奪われた後で、再び、自由と尊厳を求める人間らしい要求が、人々の生活の中に生き始めた日だ。 今日何を読むのか、ずっと考えていたのだけれどなかなか決まらず、結局自分の家の本棚の前で目をつぶってルーレットした結果、私の指は鶴見俊輔のところで止まった。 樋口陽一と鶴見俊輔と茨木のり子は、事あるごとに読

          自由について

          夜中にはろくなことを考えないよね

          私は子どもの頃から「誰の邪魔にもならないように生きよう」と思ってきたところがある。 劇の配役や転校など意図せず目立ってしまうことも多々あって、いつの間にやら他人の目を過剰に気にして、どうにかして目に留まりすぎないようにすり抜けようとしてきた。 その考え方はしばしば、人間関係を深めようとする時には特に変な形で現れてきて、他者との距離の取り方を混乱させてくる。初対面で8割気持ちを解放しているように見えたのに、数年付き合うと「まだ全然心を開いていないのでは」と思えるような変な距

          夜中にはろくなことを考えないよね

          沖縄

          パターナリズムと子どもの権利について書かれた論考を探していたら琉球新報の記事が出てきたりして、いろいろ思い出したことがあるので書いてみる。 私が初めて沖縄に行ったのは、大学生の時だ。 友達と一緒に計画を立て、本島の有名な戦跡や資料館にも少しは立ち寄りながら、しかし、自分を解放して遊ぶことがメインの旅だった。 伊江島を自転車で走ったりもしたのだけど、瀬長亀次郎も阿波根昌鴻も知らなかったし調べもしなかったので、本当にただ、風を感じながら自然に触れ、人の優しさに癒されて満喫して帰

          鳥が飛ぶ日

          汗にまみれた毛布を洗って、コインランドリーへ行き、乾燥機に放り込む。 「さて、散歩だ散歩だー!」と南へ向かって歩き出す。 生活を段取ることに脳みそを使う暇がない、生きることに貪欲になるのが恥ずかしい、と謎のセルフネグレクトを続けてきたような私が、ついに、「明日も生きる」という見通しを持って“生活”することを受け入れ始めた。 自分が社会の中で持っている特権性について、知れば知るほど恥いる。生きることに貪欲になるのが恥ずかしいだなんて、とんでもないバカ殿様だよまったく。 フェミ

          鳥が飛ぶ日

          これからやりたいこと

          小学校の卒業文集に、『将来は保母さんになりたい』と書いていた。 当時はまだ、その呼び名がこの職業を表すものとして一般に使われていたんだよね。そのあとすぐに保育士が主流になったとは思うけど、社会の中にある常識とか価値観て、10年20年でだいぶ変わるよなと思う。 小学生の頃は、23歳で結婚して子どもを9人産んで家族でサッカーチームを作りたいと思っていた。 せめて小6では性教育がちゃんとされていないと怖いな、と今なら思う。 やたら貞操観念の強いまま20歳を迎えた後で、突然目の前に

          これからやりたいこと

          世代

          私はオカシナサンニンというアコースティックのユニットをやっている。 そもそもそれぞれ別々の音楽活動をしていたので、1年に4回くらいしかライブをしないゆるやかなユニットだったが、メンバーの一人が父親となり「育休だね」とライブの頻度を年に1回にしていたところでコロナ禍がやってきて、ほとんど何もやらない2年間を過ごした。 時々集まっては近況報告をしつつ、ハイスタとかブラフマンとかRATMとかのライブ映像を観て、それからニールヤングの話をしたりしながら、今度カバーするのはこの曲が

          出会う。

          昨日水を大量に噴出した洗濯機の点検を兼ねて、少ない洗濯物で試運転しながら、ぼーっとお茶を飲み、SNSを眺めていたら、近所に興味を惹かれる本屋があったことが判明した。 水が漏れてくることなく無事に洗濯が終わったので、服を着替えて出かける。 薄曇りの空からじんわり陽が射す、息のしやすい日だな。 うわぁ、思った通り! 選書が凄まじく好み。 Facebookで尊敬する知人が紹介していて読みたいなと思っていた本が置いてあったのはもちろん、「これは今読まなきゃいけない気がする」と思

          出会う。