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「SaaS普及を後押ししたい」新卒3年目のチャレンジ - 「BOXIL SaaS質問箱」立ち上げストーリー

こんにちは! スマートキャンプ広報の岸本です。

本日、BOXILカンパニーの新サービス「BOXIL SaaS質問箱(β版)」版をリリースしました。SaaS選定やDXに関する質問に専門家が回答する、無料のSaaS特化型Q&Aサイトです。

▼BOXIL SaaS質問箱
https://boxil.jp/consultations/

本サービスの責任者を務める岡本さんは、2022年4月で新卒入社から4年目を迎えたばかりの若手メンバー。新卒3年目でアサインされた当時の心境や、立ち上げにまつわるストーリーをインタビューしました。

岡本 健(おかもと けん)
BOXILカンパニー事業企画室

早稲田大学法学部卒。在学中の2017年4月よりスマートキャンプ株式会社で長期インターンを開始。メディアの運営や営業活動の他、スマートキャンプ初のサマーインターンで統括および企画責任者を担当。2019年4月、スマートキャンプ新卒第1期生として入社し、BOXIL事業部フィールドセールスチームに配属。現在はBOXILカンパニー事業企画室にて、売上やコスト管理、事業戦略の策定を担当している。

ーーはじめに、「BOXIL SaaS質問箱」の立ち上げ背景を教えてください

岡本:きっかけは、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」で資料請求時に入力いただくアンケートでした。「現状抱えている課題」を尋ねているのですが、任意にもかかわらず多くの方がSaaS選定に関する悩みを記入してくださっています。ですが、現状のBOXIL SaaSには適切な回答を提供できる仕組みがなく、課題に感じていました。

SaaS選定時の状況は各社で大きく異なるため、的確な策を得るには、各ベンダーへ逐一問い合わせるという非効率な作業をするか、いっそ導入を諦めるか、の2つに帰結すると考えています。そういったユーザーに対しても、効率的に課題解決のヒントを得られる場所を提供したい。それが「BOXIL SaaS質問箱」のアイデアにつながっています。

ーーなぜQ&Aサイトの形式にしたのでしょうか?

岡本:シンプルに「ユーザーの疑問を解消できる最良の方法」を選びました。

他の方法だと、例えば、行政や他の民間企業では、DX相談窓口を設け1対1で企業の相談に応じるといった取り組みが行われています。同じ形式のマッチングサイトも検討しましたが、せっかくの知見が社会に蓄積されずもったいないのではとの考えから、Q&Aサイトとして広く公開する形をとりました。BOXIL SaaS上の口コミとあわせて、SaaS選定に関する知見が社会全体の集合知として蓄積される場にしたいと考えています。

回答者である専門家には、BOXIL SaaSを通じて交流のあるSaaSベンダーのほか、DX関連のコンサルティングサービスを提供する企業にも参加いただいています。リリース時点で3社から賛同いただいており、カテゴリを横断した総合的な質問にも回答できるので、より多くの課題解決に結びつくのではないかと期待しています。

もともと「BOXIL」は、キャンプファイヤーさながら、ユーザーとベンダーが手をつなぎ、良いマッチングを創出できる「サービスがたくさん入った箱」がコンセプトです。その思想を踏襲し、SaaSにまつわる質問と解決のヒントがたくさん入った箱となるよう、本サービスを「BOXIL SaaS質問箱」と名付けました。

ーープロジェクト開始当時、岡本さんは新卒3年目でした。アサインされたときどう感じましたか?

岡本:元々「事業作りを経験したい」という思いで入社したので、率直に嬉しかったです。スマートキャンプは年齢に関係なくチャレンジできる環境ではありますが、事業立ち上げに携わりたいメンバーもたくさんいるので、新卒3年目の僕に任せてもらえるチャンスが回ってくるタイミングは逃したくないと思っていました。

インターン時代を含めると約5年在籍しているので、その間に学んだことや、事業企画としてBOXILカンパニーの事業計画づくりやPL作成に携わる中で得たものを生かし、任せてもらえるならやり切ろうと臨みました。

ーープロジェクトチームの体制を教えてください

岡本:ビジネスサイドとプロダクトサイド、それぞれから数名ずつがコアメンバーとして参加しています。僕を含め20代が中心となって立ち上げをドライブしているチームです。

Q&Aサイトの検討自体は2021年の夏頃から始めていて、マーケティング部門やセールス部門とともに、サービス設計や事業計画の策定を進めてきました。経営陣からGOサインがもらえたのは年末です。年明けからプロダクトサイドが参加したので、要件定義、デザイン、実装まで3か月半というスピード開発でした。

ーースピード開発をやり切るための工夫はありましたか?

岡本:まず、エンジニアとデザイナーに対して、企画背景や実現したいことを話す時間を設けました。スマートキャンプではユーザーファーストを大切にしているので、ただ仕様を伝えるだけではなく、提供価値の共通認識を持ちたかったからです。

さらに、エンジニアからの提案で、朝会を週3日実施していました。ビジネスサイドとプロダクトサイドが認識を揃え、仕様にずれがないか確認したり、悩んでいることを直接相談したり、しっかりとコミュニケーションを取れるようにするためです。

またデザイナーにも初期段階から参加してもらい、サービス設計の可視化に取り組みました。スタート時、初期リリースに必要な機能の定義を詰めきれていない、俯瞰して見れず論点が点になりがちといった課題があったので、デザイナー主導で「グロースサイクル図」を作成するワークショップを実施。これが仕様や優先度を判断する「軸」となり、結果、大きなすれ違いもなく進められた印象です。

▼デザイナー柿澤さんによるブログはこちら
https://note.com/smartcamp_design/n/nc04cc725aa78

やはり短期間で公開できたのは、プロダクトサイドの企画への理解と共感があったからだと感じています。ビジネスサイドが甘かった部分もプロダクトサイドがしっかりと形にしてくれて、とても心強いチームです。

ちなみにエンジニア内では「箱プロ」と呼ばれていて、結構気に入っています(笑)。

ーー事業の今後の展開について教えてください

岡本:今後はまず、「いいね」を送り質問や回答が役立ったことを表明できる機能や、専門家をランキング表示できる機能、質問を並べ変えて表示できる機能などの実装を予定しています。

また、質問者、専門家双方への通知機能のアップデートや、管理画面を使いやすくする改善なども行い、より活発に使用されるサービスにしたいと考えています。

スマートキャンプでは「テクノロジーで社会の非効率を無くす」というMISSIONを掲げています。SaaSは重要なテクノロジーの1つ。BOXIL SaaS質問箱は、「SaaSの普及を後押し」し、「社会の非効率を無くす」に結びつけられるサービスだと考えています。

「SaaSを探すのがめんどくさい!」「わからない!どうしたらいいんだ!」とSaaS導入を諦めてしまうユーザー、「それっぽいSaaSを入れたけど違った…」と解約してしまうユーザー、そういったユーザーの課題を解決するヒントを提供して、最適なSaaSに出会う過程を効率化したいと思っています。

ベンダーやコンサルに対しては、これまでとは異なるファネルのユーザーとの接点を提供できるほか、ユーザー理解につながる場にもなると考えています。

SaaS普及にはまだまだ課題が山積しています。とにかくBOXILに来るとSaaSの情報が手に入り、スムーズな選定につながる状況を作れるよう、賛同くださった企業とともに取り組んでいきます。


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