
社内デザイン部活 #club_graphicをはじめました。
スマートキャンプデザインブログ、UI/UXデザイナーの@dreamです。
今日のブログでは、今週から始めたデザインチームの部活動『#club_graphic』についてご紹介します。
発足人として、この部活を始めた経緯をまとめた簡単なスライドも載せていきますので、新しい社内の取り組みを始めたいと考えている方の参考になれば幸いです。
#club_graphic 発足の経緯
発案者の自己紹介にもなるのですが、私はUI/UX領域をメインで担当している3年目のデザイナーです。普段の業務で触るデザインツールはFigmaが9割で、簡単な画像加工のためにPhotoshopやIllustratorを開く程度です。
デザインスキルには数々のバロメータがありますが、私の場合は『表現力』『造形力』にあたるスキルに自信がなく、常に強化したいポイントとしてひっかっかっていました。
▼初回の部活で語った自分の弱点
加えて、この領域の勉強を詰めていないことはすごくもったいないと感じていました。
私が業務で再現したいグラフィック力は大仰なものではなく、業務のふとした場面で『少しだけ印象を変えたい』『もう少し迫力や流れを出すニュアンスを追加したい』『この背景、若干のテクスチャを付加できない...?』といった些細なことでした。
ちょっとした小技でも実践したことがあるかどうかでは天地の差があり、いざという時には時間ばかりが溶けていくことが多々あります。1日30分でも勉強しておけば、グラフィックスキルを発揮したい場面で『できるかできないか』の問いに『できる!』と答えられるのにそのための継続的な学習ができていませんでした。
こういったもったいなさを解決するために、個人学習を始めようと考えていたのですが、今回は人と学習する『部活動』という形を選択しました。
人とグラフィックの勉強をする意味
今年の年始に、『スマートキャンプからの年賀状2021 | 謹賀新年、明けましておめでとうございます。』という記事を出しました。
毎年恒例、デザイナーが年賀状をデザインして作成する企画記事です。
『年賀状』という共通テーマに対し、当時4人の社内デザイナーのアウトプットは個性がバラバラで見ていて楽しいものがありました。
一人でデザインを学習し続けていると、ついつい表現が固定されてしまったり、自分がやりやすい手法に逃げてしまうことが増えます。普段の業務では伸ばせないスキルを養うには、新しい風を吹き込む仕掛けが必要でした。
まずは年賀状企画で、『この人は自分と対局の引き出しを持っている...!』と感じたはなおかさんに『#club_graphic やってみない?』と声を掛け、部活動という形をとることにしました。
# club_graphicの準備
社内の部活動の一番の課題は『継続』にあります。オーナーが不在になったり、予定が合わなかったり、やる気が続かなくなってしまったり...。
この部活の場合、『自己学習』というモチベーションだけでは長続きしない可能性があるため、毎回の成果物を蓄積する場を作り、成長を可視化できるような場をFigmaに用意しておきました。
成果物置き場に用意したコンポーネント
- アウトプットを貼るメインフレーム
- 日付
- テーマ
- 教材URL(参考動画など)
- 使用したツールのラベル
また、簡単なルールも用意しておきました。部活ルールは全員で後から作っていけば良いので、最低限にしています。
初回のお題は #ズボラPhotoshop
初回のお題はトミナガハルキさんの #ズボラPhotoshop から『#004_
全裸監督風!?モザイクとグラデーションを活かしたグラフィック』をお借りしてみんなで実践してみることにしました。
お手本動画は5分と短尺でとてもわかりやすいので、まずは全員で手順を視聴し、それぞれに自分が選んだ素材からグラフィックを作っていきます。
こういった教材動画で学習するときは、手順の中で少しだけアレンジをすると、知らなかった機能を発見したり、思わぬ表現に出会ったりすることがあります。
成果物はこちら!
各自、自分で素材を選び30分で制作してみました。
元素材と比較すると画像加工の力を感じるものがあります...。
制作後はお互いのアウトプットを見せ合い、自分が目指した表現や、アレンジに使ってみた機能を共有し合います。
今回のお題では、モザイクフィルターやブレンドモードを使った色調の変更に関する議論が活発でした。
また、元素材に風景を選んだ際に引き締まった印象を作ることが難しかったという声があり、『モザイクを周辺にもかけてしまうと粗密を作りづらいからではないか』といった意見交換もありました。
自分の弱さを変換して、偶発性のきっかけに
デザイナーだけに閉じた部活動は今回が初めての試みでしたが、1時間という短い時間で新しい引き出しを作り、社内のデザイナーの表現力を学べた、とても有意義な時間になりました。
元々は自分の苦手を克服するための発案ですが、克服手段に人を巻き込み、アクティビティの要素を取り入れることで、日常にポジティブな時間を生む仕組みに変換できたように思います。
知人の意外な表現力や制作手法を目の当たりにすることは大きな刺激になりますし、自分の学習欲をくすぐる良いきっかけになります。#club_graphicを通じて、コロナ禍で減ってしまっている偶然の出会い(セレンディピティ)を補っていきたいと思います!
▼ wevox 私の5つの価値観より
次週の更新もおたのしみに!!
WRITER:
Yume Takamatsu / @dream ( UIUX Designer / TW: @dream_yt95 )