
Good & New(グッドアンドニュー)とは|ルールや手順・効果・事例を解説
Good & New とは
Good & New(グッドアンドニュー)とは、3~6名程度のグループに分かれて、24時間以内にあった「良かったこと(Good)」や「新しい発見(New)」を全員で共有し、拍手をするという取り組みです。
組織やチームの活性化、アイスブレイクを目的に、アメリカの教育学者ピーター・クライン氏によって開発されました。
部署をまたいだ信頼関係づくりや、会社全体にポジティブな思考や雰囲気を生み出す効果があり、企業の朝礼に使われるケースが増えてきています。
Good & New という言い方以外にもいくつか呼び名があり、「Happy & New」などがあります。
Good & New のルール・手順
ルール
・ランダムに選ばれた10名以下のグループで集まる
・ボールなどを手渡しして渡された人が話す
・基本的には24時間以内にあった「いいこと」や「発見」について話す
(※土日などの休日の出来事を話すこともあるので縛りすぎないこと)
・話す内容は30秒〜1分程度にする
・話をしてくれた人に拍手をする
手順
1. 何らかの方法によりグループ分けを行い、集合する
2. ボール(手に持てるアイテム)を誰かひとりが持つ
3. ボールを持っている人が話す
4. 話し終わったら話し手以外が拍手する
5. まだ話してない人にボールなどを手渡す
6. (3〜5)を全員が話すまで繰り返す
7. 最後の人が「今日もよろしくお願いします!」などと言って終了する
Good & New を楽しく実施するために
Good & Newでは人前で話したり、初対面の方やあまり話さない方と話す場ですので、とっかかりに心理的負担を感じたり、かしこまってしまったりする可能性があります。
Good & New で気をつけるべき2つのポイント
・グループの振り分けは毎日だれかがやらないといけない
・かしこまった雰囲気にならない工夫が必要
この2つのポイントを解決しているスマートキャンプ(以下当社)流のGood & Newの方法を紹介します。
1. グループ分けを自動化する
グループ分けの方法はいくつかありますが、代表的なものを紹介すると、
・場所が書いたくじをひいて、書いてある場所に集まる方法
・担当者がランダムで割り振り、チャットツールなどで共有する方法
などがあります。
これらの方法は人力のため、どうしても「面倒くさい」という気持ちや、「くじをひき忘れた」などの問題が発生してしまいます。
当社ではこの問題を解決するためにボットによる自動化を行いました。
(Google Apps Scriptで作成しているのでサーバーなどの準備も不要で、おすすめの実装方法です。詳しく聞きたい方はコメントください。)
朝9時ぐらいになると「朝会」と称して、ビジネスチャットツールのSlackにランダムで振り分けられたグループが投稿されます。
グループは絵文字で表現されていて、当社では干支+人間の顔の13グループで振り分けています。
この13グループに振り分けている理由は、集合場所にヒントがあります。
Slackの投稿にはグループ分けリストの他に、上図のマップが投稿されます。
人間を中心に干支の絵文字が、「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の順で時計回りに配置されています。
これにより広いオフィスでも集まる方向がおおよそ分かるようになっており、集合時間の短縮にもつながるだけでなく、「この絵文字なんですけど、どこに集まればいいですか?」という質問も減らすことができます。
また、これを運用していくと名前の登録作業なども問題としてでてきましたが、誰でも好きなように登録と削除ができるような簡易的な管理ページを作成して解決しました。
こちらの簡易登録・削除ページもGoogle Apps Scriptで作っています。
2. クッシュボールなど、ほっこりするアイテムを使う
グループごとに集まったら、はじめましての方や最近話していない方がいる場合がありますので、少し構えてしまう人もいます。
そのような気持ちをやわらげるため、話しやすくするため、遊びの要素として「ほっこりするアイテム」を使っています。
Good & New において有名なアイテムといえば「クッシュボール」です。
手に持った感触が面白く、カラフルな見た目で、けがもしにくい安全なボールです。これを投げて渡すのが慣例となっていますが、オリジナリティを出すためにクッシュボール以外を使う場合があります。
当社の場合は、干支にひもづいて、干支のお手玉を使用しています。
各集合場所にこのお手玉を置いているので、集合の目印としても活用できます。
お手玉などのボール状のものを使うとさらに利点があります。
グループで一人ひとり話していくときに、このお手玉を持っているひとが話す人になります。
話し終わったら、まだ話してないひとに「投げて渡す」「手渡しする」というアクションが発生するので、お互いの距離をより縮めやすくなります。
Good & New の事例と効果|コミュニケーション活性化
新入社員には特に「朝会(Good & New)のおかげで、他部署の方と仲良くなれた」「他部署の方と一緒に仕事をするタイミングがありましたが、これのおかげで円滑にコミュニケーションが進められた」などの声が上がっています。
スマートキャンプでの実例としては下記の記事で紹介しています。
さらに、「毎朝ポジティブなことを考える」という行為を続けることで、会社全体が明るい雰囲気になっています。
もし、あなたの会社で「少し落ち込んでいる雰囲気がある」「部署間のつながりが薄い」「部署間の雰囲気が悪い」などあれば、このGood & Newを取り入れてみてはいかがでしょうか。
WRITER & EDITOR
Yuta Morishige ( SMARTCAMP / Designer / @MorishigeYuta )