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教育現場の3K。「経験」と「勘」と、あとひとつは・・・(+_+)

最近、教育業界にも3Kというのがあることを知りました。埼玉県戸田市の教育委員会の戸ヶ崎さんが問題提起として唱えておられるのだとか。

3Kのうち、2つは「経験」「勘」とのことで、なるほどと思うのですが、あとひとつは、なんと「気合」とのことです(^^;)。

私は学校の教員ではないのでイマイチ、ピンと来ないのですが、何となく雰囲気は掴めるようなところがあります。

気合というのは、さておき、経験と勘というのは、全くその通りだと感じます。

塾講師の世界でも、経験と勘は大手を振ってまかり通っています。経験と勘が重視される世界は、講師の力量を判断することを難しくしているように思います。スキルを定量化することが難しいからでしょう。

年功序列の社会風土と結びついて、結果として、ベテランの先生の意見が通りやすくなり、塾長がベテランの先生だと、旧態依然の仕組みが温存されることになります。

ベテランになると、最新の入試問題の研究が疎かになる傾向もあり、よほどの先生でないと、一定の水準を維持することが難しくなるのですが、淘汰は案外起こりません。

前に、YouTubeである若い予備校の先生が、予備校は年功序列でポスト(この場合は、キャリアを積める講座を担当すること)が空かないとぼやいておられましたが、苛烈な競争主義であるはずの予備校業界でもこのような傾向となるのもこの経験と勘が幅を利かせているからでしょう。

このようなことになる背景には、経験と勘が可視化どころか、秘密主義となっている現実があります。それが、秘すれば花として、先生のステータスを高める場合もあり、厄介なところです。

情報の共有化が解決への道ではあるのですが、経験と勘は、個人の努力によって達成された部分もあり、そう簡単な話ではありません。また、塾によっては、大したことのないスキルを高く売ることが商売のコツとなっているので、これも問題を複雑化させています

塾業界の場合、まだまだ授業力>マネジメント力という図式でパワーバランスが収まっているので、変化が起こりにくいなと感じます。

授業サービスがオープンソースとして社会に共有化されれば、学びはもっと進化すると思いますしが、なかなか現実は厳しく、改善の兆しすら見えていないかなと感じます。





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