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2回目の戦時中ウクライナ訪問_1.オデッサ

2024年7月21日の朝、モルドバ・キシナウ国際空港に到着。
空港前のバス停に移動したら偶然にもウクライナ行きのバスが来ており飛び乗った。行き先はハルキウと表示されてるもののオデッサまでらしい。
ちょっと残念な気持ちがあるものの、キシナウに向かう事なくオデッサ行きのバスへ飛び乗った

ウクライナ行きのバス

2時間程度、舗装状況が悪い道をバスに揺られながら国境へ到着した。昨年に訪れた時は高揚感と恐怖感で心臓が張り裂けそうだったが今回はそういった感覚はない。
前回は戦線から一番遠い国境、今回は戦線に一番近い国境だがこれがの慣れなのか、周りの緊張感のなさなのかわからない。
国境着く前に、「観光です」「5日間予定です」「日本人はVISA免除されてます」の言葉を事前にウクライナに翻訳して用意してパスポートを出すのとあわせて見せる、おかげで出国も入国も時間かからずスムーズだった。
あっけなさ過ぎるほどに、平時の国境審査と変わらない程度でなんなく入国した。

国境からさらに1時間でオデッサへ到着、街は週末だからなのか落ち着いていて緊張感は感じない、公園で遊ぶ親子連れ、水を汲みにくる夫婦、友人と遊ぶ学生、昼間っからBARで酒を呷るおじさん、穏やかなものだった。

ネットで当日予約した宿にチェックインし散歩しながら有名なポチョムキンの階段へ
オデッサ港近くでもあり港側は有刺鉄線で進入禁止になっていたが、何やら若者が輪を作って合唱したり路上シンガーもいる、観光客も多くアイスを買うのに行列を作っている、すごく平和なヨーロッパの日曜日だ。

ポチョムキンの階段
港施設へは立ち入り禁止

街では祭りもやっていて公園ではビールフェスも開催していた、入場料はかからないが入口でグラスを買い、そのグラスに注いでもらうシステムで様々な種類のビールが売っていて店員も陽気で楽しい、ステージではアーティストが歌い、屋台で食べ物を買い家族連れも笑顔でいる

グラスは2021年

元々黒海沿岸のリゾートのこの街、戦時中でも海岸では家族連れで賑わっていて戦争の匂いを感じない

ビーチ

オデッサは東へ100kmも行けば既にロシア側掌握のエリアにあたるくらい近い街なのに緊張感を感じなかった。
ニュースを見ると毎月ミサイル爆撃受けており、死人重症者出ているがもう慣れてしまったのだろうか、空襲警報が鳴ってもほとんどの人が動じる事なく、建物の職員が仕事で避難誘導してる感じだ。
短期訪問者と住人では比べるべくもないが、悲惨な映像ばかり流しているニュースのイメージとは違って普通の日常を感じた街だった



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