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私がユースクリニックを作りたい理由

こんにちは!スマルナクリニック医師の中村葵です。

ピルのオンライン診療サービス「スマルナ」からリアルクリニックが誕生しました!今日は私自身の、このクリニックへの思いと、日本の性教育や避妊法の現状について語りたいと思います。

自己紹介

私は現在26歳で、スマルナを運営するネクストイノベーション株式会社に入社しました。医師免許取得後、研修医を終了しましたが、病院勤務ではなく、企業に就職する道を選びました。日本に安全にピルを普及させたい、性教育をもっと届けたいという思いで、産婦人科専門医の先生や薬剤師さん、助産師さんのお力を借りながら、このクリニックを作っていくことに日々奮闘しています。

どんなクリニック?

このクリニックには、自分で避妊をしたいけどピルってなんだか怖いという方や、いきなり病院に行くのは抵抗があるという方に立ち寄っていただきたいと思っています。

また、オンラインでの体験とオフラインでの医療を融合させ、若い世代にとって、より安全で快適な生活を作ることを目標にしています。このモデルが全国に広がれば、今まで誰に相談したらいいかわからなかった、教えてもらえなかった、そんな方々にとって、何かあったら頼れる医療プラットフォームを作ることができると確信しています。

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日本の性教育の現状って…

私が性教育や、このようなクリニックを作りたいと思ったきっかけは、医学生時代に、同世代の友達から、「妊娠していないか不安」「外に出せば妊娠しないよね?」など相談を受けたことです。

思い返せば、日本に生まれて日本の学校で、いわゆる5教科の勉強は望めばできる環境でした。でも、どうすれば妊娠するのか、どうすれば避妊ができるのか、妊娠した場合どうなるのか、などを明確に教えてもらった記憶がありませんでした。友達同士の噂話や、アダルトコンテンツで見た知識などが混在して、結局何が正しいのかわからないまま、大人になっていました。

そして、学生時代に、海外の同世代と交流する機会があり、彼らの感覚を聞くと、避妊は女性主体でするものだったり、性的同意や多様性に対する考え方も、日本で受けてきた教育や文化とは大きく違うものでした。

そこで、実際のデータや論文を参照すると、多くの国で女性主体の避妊法(ピル、IUD、注射、インプラントなど)が取られている中で、日本での避妊法の多くはコンドーム、次いで膣外射精ということがわかりました。そして、人工妊娠中絶は20代前半で最も多く、20代女性の100人に1人は中絶を経験しています。

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United Nations, World Contraceptive Use 2019

厚生労働省平成30年度衛生行政報告例の概況

詳しくは「ピルファクトブック」をチェック!


それを知った上で、同世代からの相談を受けていて、

「これって彼ら彼女らが悪いわけではないんじゃないか?医療者として、大人として何かできることはないか?」

と思い、性教育の発信や予防に力を入れたクリニックを作りたいと思うようになりました。

読者の皆さまへ

今はまだ駆け出しで、日本の若い世代に、どうしたら必要な情報が届くのだろうかと、毎日手探り状態です。また、新型コロナウイルスの流行により、日本の若い世代を取り巻く性の状況がどう変化していくのか、それにどう対応していくべきなのか、スタッフ一同検討しているところです。

この記事を読んでくださっている皆様のお力も、ぜひお貸しいただければ幸いです。

また、まさに今悩んでいる方、誰かに相談したい方、クリニックでもスマルナでもお待ちしております。一人で抱え込まずに、ぜひお立ち寄りくださいね。



スマルナ医科歯科レディースクリニックOSAKA

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