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イーガンの空想世界


 子どもの頃から「SF」小説が好きで、今でもよく読みます。


 アイザック・アシモフの「鋼鉄都市」から始まるロボットものや、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」なんかは、何度か読み返しているのですが、何度読んでも初めて読んだ頃の気持ちに引き戻してくれるのが不思議だったりします。


 「SF」小説の楽しいところは、何といっても、こちらの想像力の上をいく風景を見せてくれることです。

 そういう意味では、私が昔から読んでる作家の中でいうと、「2001年宇宙の旅」や「幼年期の終わり」のアーサー・C・クラークなんかが描く作品が、もっとも「SF」らしいのかもしれません。

 特にクラークの「宇宙のランデヴー」では、異星人の作った超巨大構造物が出てくるのですが、スケールが大きすぎて、うまく想像できなかったのを覚えています。


 現代では、映画や漫画などで、何でも視覚化してくれているので、逆に、想像を超える世界を見れることが少なくなったような気がします。が、視覚化された想像を超える世界を見せてくれる貴重なSF作品を描く作家に出合うことがあります。

 それが、「宇宙消失」や「順列都市」のグレッグ・イーガンです。

 この人の作品世界は、難解でわかりづらいのですが、とにかくスケールが大きくて、何だかわからないのに凄い感に溢れています。w


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 物語を楽しみたい人にはお勧めできませんが、イーガンの作品は20年前のものでも古さを感じないので、新しい想像力の刺激を求める方はぜひ!!




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