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男女共同参画とは

「ジェンダー」「多様性」「LGBT」…
これらのワードは昨今よく耳にするようになりました。
「女性活躍」とか「男性育休」なんて言葉も同様かと思います。

国単位でみてみると、
「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」が4月から施行されたり、
「結婚の自由をすべての人に訴訟」の札幌高裁で同性間の婚姻を認めないことは違憲であるという判決が下され、最高裁への上告が決まったり…
というような動きがみられています。

私たち、札幌市男女共同参画センターの職員は「男女共同参画社会」「ジェンダー平等な社会」を目指して
日々さまざまな事業を行い、相談窓口も設置しています。このnoteもその事業の一つです。

一昨年度まで「りぷる」という情報誌を発行していましたが、
デジタル化が進む社会情勢を鑑みて、私たちの情報発信もその波に乗り、noteに移行いたしました!
(りぷるバックナンバーはこちらから!
→ https://www.danjyo.sl-plaza.jp/ripplepage/ )
ぜひ皆さまと長いお付き合いをさせていただきたいと思っておりますので
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、先ほどから何度か登場している「ジェンダー」という言葉、
ご存知の方も多いのかなとは思いますが、改めて意味を確認してみたいと思います。

一般的にジェンダーというのは生物学的な性差(セックス)に付加された社会的・文化的性差を指します。
(引用:内閣府ホームページ
https://www.cao.go.jp/pko/pko_j/organization/researcher/atpkonow/article070.html)

いわゆる、「男らしい」とか「女らしい」とかそういうことです。
例えば、男性は外で働き家計を支え、女性は内で家を守るという昔ながらの風習もその一つです。令和になった今の日本社会でもまだその名残があり、周囲の価値観・環境により性別が理由で何かを諦めなければいけなかったり、嫌な思いをしたりする人は少なくありません。

札幌市男女共同参画センターで働く私たちは、上述した「ジェンダー」にとらわれず、
誰もがその人らしく、どんな性であっても互いが人権を尊重し、責任を分かち合える社会を目指しています。

現場で働く職員に、日ごろの想いを聞いてみました。
阿部さん:今、女性の就労に関する事業や支援を行っていて、女性自身が望む働き方を実現するには様々な障壁があるなと感じます。女性だけでなく、その周りにいる人たちの価値観や考え方、バックグラウンドも影響するんだなと。ただその一方で、リラコワ(※)に関わっていると、女性たちが自身の力を惜しみなく周囲の人のために発揮しようというパワーやエネルギーを感じます。きっとそういうパワーが社会を支えているんだなとも思います。
人と繋がったり、情報にアクセスできることが、一歩を踏み出すきっかけにもなると思うので、そんな場づくり・ネットワークづくりを頑張っていきたいです。
※リラコワ:札幌市男女共同参画センター内にある、女性のためのコワーキングスペース
(HP:https://womenscowork.wixsite.com/co-working-lilaco

佐藤さん:もともと「ジェンダー」に関心はありましたが、実際働いてみて、切り口や幅の広さに驚きました。一言で「ジェンダー」と言ってもいろいろな分野に関わることなんだな、と改めて実感しました。
日常的に、価値観のアップデートの必要性は感じているのですが、呼びかけ方が難しいなと感じますね、特に男性。伝え方を模索していかないとなと思っています。
どんな人でも入りやすい入口を作って、ジェンダーのことを知ったり学んだりしてもらいたいです。そこで答えを出す、というよりは、一緒にもやもやして、考え続けられればいいな、と。

この「小さい空を、のぞいたら」を読んだ皆さんが
ジェンダーに関するもやもやに気付くきっかけや、学習の一歩になりますように。
日本という国がどんな人にとっても暮らしやすい国になりますように。
という想いを込めて、更新してまいります。

文責:札幌市男女共同参画センター 高橋


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