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知的好奇心を育む

人は、知的好奇心があるからこそ、進化してきた生物です。

でも皮肉なことに、学校制度が整備されて、法律で全員が義務教育になったことで、知的好奇心は阻害されているような気がします。

学校と知的好奇心

学ぶのが楽しいと、おおっぴらに言えない空気が、学校にはあります。成績が良かったら、自慢してる?ってなるし、悪かったら気の毒がられるでしょう。

家庭でも、うっかり学ぶのが楽しいなんて言ったら、だったらもっと勉強しなさい!って、お説教が始まるのがオチです。

知的好奇心は誰でも必ずあるのに、純粋にそれを楽しめる雰囲気ではなくなっているようです。

知的好奇心はニコニコできる

わたしは、難しい問題とか、ややこしいステップの組み合わせとかに出会うと、自然に笑い出します。楽しくなるんです。出来なくてもあまり苦になりません。あまりにニコニコしていて、歯を見せてレッスンしているのは不真面目ですと、叱られたことがあります。

手応えのある難問に出会うと、知的好奇心が疼いてワクワクしてきます。この場合、失敗は当たり前で、チャレンジしたい欲求が強いわけです。

新しい知識を拒否する子

子どものバレエクラスを持っていたとき、忘れられない出来事があります。

優等生タイプの生徒がいました。いつもはお利口さんにステップをこなしているのですが、少し難しいそうだったり、初めてのステップになると、出来ない!としゃがみこんで、断固やるのを拒否するのです。

出来なくて当たり前、とりあえず動いてみようと、一緒に手を組んで動いて、なんとか安心させるのに長い時間が必要でした。

この子はこんなに、プレッシャーを感じながら生きているのか、と衝撃を受けたのです。これでは知的好奇心を感じるどころではないでしょう。あるのは新しい知識に対する恐怖でした。

ワクワクを取り戻したい

新しいことを知るのは人にとって喜びであるはず。現代ではその喜びを純粋に味わうことがあまりにも少なくなっています。

優劣を感じない天然な人か、圧倒的な天才じゃないと安心して知る喜びを感じられない。

身体の使い方を教えていても、新しいことを知った喜びよりも、新しいことを頭に入れる苦痛を感じる人や、今まで知らなかった悲しみといった否定的な感情を持つ人がかなりいます。

もっと新しい知識を、面白がって楽しんで欲しいのも活動の目的の一つです。

いつも応援ありがとうございます。サポートしていただいたお礼はアートプロジェクト事業費として創造空間の作成やアーティスト活動、仲間への感謝の気持ちの一部とさせていただきます✨