漢字に始まり

漢字に終わる一冊、それが私のこの作品につけるネーミングでしょうか。自分の名前の意味付けは、親の込めた思いだけでなく、自分なりの解釈を上乗せしていいというのは、新たな気づきになりました。その際、漢字の成り立ち、元々の意味はヒントになるよと。私の名前は、わりと古風で、亡き母の好きだった著名人に由来するのですが、そう言えば学生時代に漢字から由来を(勝手に)想像してくれた先生が居たなーと、ふと思い出しました。と、冒頭の名前紹介のくだりで、まず、漢字の話が出てきます。そして終盤に、来年をどんな年にしたいか漢字一文字で表すという課題になり…。言葉の力とかでイメージするのは単語やフレーズで、文字単体に意識を向けることはなかなかないなぁと思い至りました。コロナ禍で、とても気にかかったのが就活生だったというのは、人事出身のコピーライターさん故ですかね、恐らく。実際、履歴書・就職面接に役立つ自己選択(自己分析)の方法も触れています。企業のブランディングにも携わられている点は、やはり、人事出身という会社の管理部門にいらっしゃった視点が役立っていらっしゃったりするのかなと。途中には、やり取りが途絶えた親友との関係再開の経緯の記載もあり(noteきっかけ☺️)、お相手さんが実名・写真付きでの掲載を許してくださるのは、阿部さんのお人柄故ではないでしょうか。また、言動を悪く受け取られることが少なくない私には、ネガティビティ・バイアス(人はネガティブなものをいち早く察知する)という言葉を知れたのもよかったです。誤解されない表現習得に努めるのはもちろんですが(笑)。コピーライターになることもソングライティングするようになることも、自分なんかが…と決めつけていたという阿部さんが、過去の自分に、そして私たちに伝えたいこと、それがこの本のタイトルなんですね。

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