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広島ドラ5石原(天理大)を見に大阪市長杯へ 【関西大学野球最高峰の戦い】

こんにちは、今回は先日のドラフト会議で広島から指名を受けた天理大・石原貴規選手をしっかり見てみたいということで大阪市南港中央野球場で行われる明治神宮大会の出場権を争う大阪市長杯へ行ってきた感想noteです。

石原貴規選手のプロフィール

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石原 貴規(いしはら・ともき)
173センチ、75キロと小柄ながら二塁送球が2秒を切る正確なスローイングが持ち味の捕手。
2年時からレギュラーの座を掴み、4年時は春秋共に4割以上の打率を記録し打撃も成長。

ドラフト時はこのような選手紹介でしたが自分は見られるのであれば実際に見て雰囲気を掴みたい派なので今回は見に行ってみました。

10/26 大阪商業大学-天理大学

大商大の先発は伊原陵人(智辯学園/1年)投手、小柄ながらのらりくらりとした投球で終盤まで2点でしのぐ好投で、エースの大西投手にバトンを渡しました。

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(伊原投手)

伊原投手とバッテリーを組んだ碓井雅也(天理/1年)捕手はなかなかの強肩。
パンフレットを見て1年だと知った時は驚きました、打順は9番でしたが今後注目されてくる選手だと思います。

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(碓井選手)

大商大は阪神に育成指名を受けた小野寺暖(京都翔英)外野手を筆頭に植田匡哉(汎愛/4年)外野手、湯口郁実(大垣日大/3年)内野手といった足を使える選手が多くスタメンに名を連ねており、好きなタイプのチームでした。
阪神に指名された小野寺選手は、この日は不発でしたがシートノックで見せた強肩や躍動感、三拍子揃った右打ち外野手で更にはユニフォームの着こなしが良くとても育成指名に甘んじるような選手には見えませんでした。
阪神でも早期の支配下登録を狙える選手だと思いました。

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(小野寺選手)

天理大は松井石根(大産大付/4年)が先発、一発を浴びるものの試合を作りリリーフエースの八木玲於(敦賀/4年)にバトンタッチ。

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(松井投手)

八木投手は19回1/3を投げ15個四球を出すも防御率は1.88という慶大時代の加藤拓也投手(現広島カープ)のようなスタイルの豪腕でこの日もパワフルなピッチングで勝利に貢献しました。
打席では打つ気のなさそうな見送りから一変、次のボールを漫画MAJORの茂野吾郎ばりの撒き餌戦法?でフルスイングを見せ客席をざわつかせる場面も笑。
10回裏には押し出し四球をもぎ取り打席でも貢献しました。

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(八木投手)

天理大の野手陣では3番の山尾拓摩(川之江/2年)外野手5番の大石航輝(大阪桐蔭/3年)外野手の4番石原貴規選手とクリーンナップを組む二人にもそれぞれ光るものを感じました。
山尾選手はリーグ戦で22安打で5割を打つ巧打者で6盗塁の俊足も持ち味、この試合ではセンターを守り、守備範囲もとても広かったです。
打撃ではインコースにやや課題があるように感じましたが、今後さらに注目されていく選手だと思います。

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(山尾選手)

大石選手は秋のリーグ戦で5本のHRを放った強打者で自分が見た2試合でもやはり長打力が光っていました。
一本足打法で常に強烈なスイングを見せてくれるロマン砲で、甘くきたボールは一撃で仕留める集中力もあり、来年のドラフト候補にも挙がりそうな打者でした。

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(大石選手)

石原貴規選手について


上記の二人とは違い、打撃フォームは非常にシンプルで安定して高打率をマークしているのも納得でした。
一発を打つというより、ミート力のあるタイプの選手だと思います。
プロに入って筋力強化などで振る力を上げていくとプロでもアベレージ寄りの打者になっていく素養は感じました。

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広島の近畿地区担当スカウトの鞘師さんも高評価した守備面ですが、イニング間のスローイングは素晴らしかったものの相手も警戒してか披露する機会は少なかったです。
キャッチング、フレーミングはとても綺麗でコントロールの良い井奥投手(27日に先発完投)とのコンビネーションは抜群でした。
26日に好リリーフした八木投手の縦スライダーもしっかりと捕球しており、この2試合ではパスボール、ワイルドピッチというシーンがなかったことは好印象です。

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走塁面では武器にするほどの足ではなかったですが、一塁から二塁打で長駆ホームインするなど、広島では小窪選手くらいの可もなく不可もなくといった及第点の脚力だと思います。

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石原選手を2試合見て、思ったことはプロから好まれる「強肩強打」や「城島二世」といったタイプではないなということです。
守備から自分の地位を確立していくような選手で同じ苗字の石原慶幸(広島東洋カープ)が完成形だと思います。
ただ全盛期の石原慶幸選手のような打力は現時点ではないので、そこは二軍で鍛えていってもらいたいところです。
カープは数年前に下位指名で城島二世と言われた多田選手を指名しましたが、二軍で試合出場に機会も満足に与えられないまま退団したこともあり方針として守備型の石原貴規選手に目を付けていたのかもしれません。

10/27 佛教大で良いと思った選手

1試合見ただけなので野手はよくわかりません、先発した中山塁(岡山南/4年)投手が気になったのでご紹介しておきます。

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秋リーグでは3試合19回で0.95の防御率を残した打たせて取るタイプの投手です。
球持ちがよくこの日も好投し、リーグ戦成績とは一変三振もかなり奪っていました。
野球も継続されるとのことで今後のご活躍を期待しております。

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