レズ風俗を利用したらメンヘラ爆発してる話

女の子の時間を買いました。
え?って思うかもしれないけど、本当にそのまま、女の子の時間を3時間程、買わせて頂いた。

所謂、風俗ってやつ。

自分のことをレズだなって思ったことは無いんだけど、男の人に対しての恐怖心が割とあったのと、蛙化現象がすごくて、まともに男の人と付き合えた試しが無いから、わたし一生恋愛できないのかな〜、って半分諦めてはいたんだけど。

レズ風俗を知ったのは少し前で、さっしーとブラマヨがAbemaでやってた番組に当時のナンバーワンレズ風俗嬢が出演してたのがきっかけだったと思う。
そんなのもあるんだーってHPを開いて、高額なことに驚いてそっと閉じた。今思うとその時もしお金を持ってたら行ってたのかもしれない……。

そこから数年を経て、とあるきっかけでめちゃくちゃ会いたいな!と思うレズ風俗のキャストさんを見つけた。
ほんと、たまたまレず風俗と全然関係ないところで見つけて、顔が尊いな、好きな顔だな〜ってね、思ってた。


そんで、次の日に会うことにした。

これは本当にすごい偶然が重なったからできたことなんだけど……。

まず、ボーナスが支給されて、今年はなんもできなかったから、せめてこのボーナスは好きなことに使おう!自分のために使おう!って思ったこと。

仕事が薄くて代休をとりやすいタイミングだったこと。

どうしても会ってみたいと思うキャストさんだったこと。

最後に、たまたまその人が次の日に出勤予定だったこと。


今までのわたしだったら絶対に行動に出れてないんだけど、なんかその日は行っちゃえ!と思った。
人生で一回くらい、普通じゃしない体験してみるのも有りでしょ!って思ったんだよね。なんか。

そんで、震える手で予約を入れて、もうその瞬間から緊張。ずっとソワソワしてた。仕事が無くて本当に良かった。その日は定時まで永遠にその人のことを調べてた。


遠足前の子供みたいに全然眠れなくて、いつの間にか寝落ちして、朝もめちゃくちゃ早くに目が覚めた。

実家暮らしだけど、家族には言えないから普通に仕事に行くふりをして家を出て、都内に向かう。

もうずっと、緊張で吐きそうだった。

約束の時間はお昼過ぎだけど、出勤時間に家を出たから時間は余りまくり。
どうやって時間を潰そうか考えて、ネイルサロンに行った。

なんかわからないけど、そのキャストさんがめちゃくちゃ好みだったから、少しでも可愛くしていこう!って思ったんだと思う。
この感情は割と初めてかもしれない。わたしはわたしが納得するためにわたしの好きな服を着たり化粧をするけど、誰かにどう思われたいとかはあんまり今までなかったから。

足の爪がなんか変だなっていうコンプレックスがあったから、メインはフットネイル。ついでにハンドもケアだけしてもらった。
実はこれがはじめてのネイルサロン。この日わたしはいくつの初めてを経験したんだろうか。

施術中は緊張がほぐれてたんだけど、いざ約束の場所まで行くのにまた緊張がぶり返してきて吐きそうだなってこの日だけで10回以上は思ったし、お腹もめちゃくちゃ痛かった。
緊張で腹痛になった経験、なかったのに。

待ち合わせの1時間前にお店に予約確認の連絡をする。待ち合わせの15分前にキャストさんにわたしの服装や待ってる場所の連絡を入れた。

「すみません、ちょっと遅れます!」

あ、帰ろうかな。
緊張がピークに達してたのと、なにしてるんだろうって気持ちが込み上げてきて、泣きそうになりながら、どうしようどうしようって思いながら結局大人しくその場で待ってたんだけど。


実はこの時、お茶しようって人と、スカウトなんですけどって人と、暇っしょ?って人、3人の男性に声をかけられたけど、よくこんな顔の死んでる女に声をかけたなと思う。こわいから本当に声をかけないでくれ。


んで、結局10分くらい遅れてキャストさんが来てくれた。待たせちゃってごめんね、寒かったでしょ、めちゃくちゃ可愛い子いてびっくりした!等々、尊い顔面でぽんぽん飛び出す女の子を喜ばせる言葉にわたしはもう別の意味で緊張して、会えて嬉しくて、感情が迷子だった。
あと、男の人に声かけられなかった?って聞かれて咄嗟にかけられてない!って嘘をついた。友達にナンパされるのはあどけないブスだって言われたことがあるから、なんか、うん……。

なにもかも未経験のわたしはそのあと全部全部そのキャストさんに任せきりで、最初は人見知りを爆発させてたと思うんだけど、本当に優しくしてくれて、あ、これは好きになっちゃうやつじゃん……って。

ホテルに入っても緊張が続いてるわたしを気遣って、沢山話をしてくれて、わたしの誰にも言えなかった過去の話とかもきいてくれて、めちゃくちゃ安心したし、かわいいかわいいって言ってくれて。
わかってるんだよお仕事だからって、でもすごく幸せだった。

沢山ハグしてくれて、沢山キスしてくれて、沢山気を遣ってくれて、本当に今まで1番しあわせを感じた日だったかもしれない。ていうか夢だったかもしれない。

男の人に好きって言われると、こわくなって気持ち悪くなって逃げ出しちゃうわたしが、恋人とするみたいなことをして、しあわせを感じるなんてことあるんだなって。

バイバイしたあとの寂しさとか悲しさとか虚しさとかは、やっぱりあるけどそれでも彼女に会えてお話しできて本当によかったなと思う。

また会いたいなとも思うけど、絶対にわたしのものにはならないのがわかりきってるから、苦しくて涙が止まらない。
というか、最初から絶対にわたしのものにならないことがわかりきっているから、好きだと思うのかもしれない。

お金を作ってまた彼女に会いに行きたい気持ちと、不毛すぎるからやめようって思う気持ちがけんかしてる。

吸いもしない煙草をお守りにして、彼女がくれたグミを探して、誰もわたしが女の子に買ったなんて知らないいつもの日常に戻ってくんだろうな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?