最近少し疎遠だったAKB48のコンサートを見てみたら楽しかった話-アイドルの話その4-

1週間立ってしまいましたが5/22、23に開催されたAKB48のコンサート配信が久々に純粋な気持ちで48グループのイベントを楽しむことができたいいコンサートだったので、殴り書きに近い文章になりますが感想を綴っていきたいと思います。

そもそも最近の私のAKBとの向き合い方について

そもそも最近の私のAKB熱はどれ程のものだったかを始めに書いていきます。どの程度のモチベーションの人間が楽しめたのかということが分かりやすくなるかもしれないので。興味がなければ読み飛ばしてください。

ソロコンサートを除いて48グループのコンサートを見るのはおそらく2年前の指原莉乃さん(以下さっしー)の卒業コンサート以来でしたが、この間色々と個人的に48グループに対して思うことがあったり(不満や前向きに見ることができない思いもありました)、並行していた欅坂(現櫻坂)や日向坂の活動を追うので精一杯になっていたことから自然と48グループと距離を置いていた部分があったように思えます。まあ色々と言っていますが結局のところ私自身のモチベーション低下が問題なのであってメンバーには非はないです。ちなみに言うと一応のところ柏木由紀(以下ゆきりん)さん推し(最近はYouTubeの更新も追いきれなくなっていますが…)なのでテレビに出れば見ますし、シングルも1タイプは必ず買ったりSNSも可能な限り追いかけてはいます。ただ他グループのイベントや番組出演日程が被ったりするとAKBよりも他のグループを優先する場面は何度かありました。

そんな48グループから自然と離れていた自分ですが、久々に見た先日のコンサート(8コンは見てないです。ごめんなさい)はハードルを下げていたわけでもなく楽しめた理由はAKBの15年間とこれからの展望が詰まった内容であったことだと思っています。サラッとですが以下に内容を振り返りつつその理由の裏付けとなるものについて話していきたいと思っています。

峯岸みなみ卒業コンサート〜桜の咲かない春はない〜

峯岸みなみ(以下みぃちゃん)さんの卒業コンサートでは加入から卒業までに関わってきた楽曲を現役メンバーだけではなく卒業生と一緒に披露することでみぃちゃんの歴史を振り返るような構成でして。私も元祖推しメンである大島優子さんやさっしーが来ていたり、ノースリーブスの久々の歌唱姿、想像以上に揃った1期生など思わず声を上げてしまうようなサプライズに満ちた公演で画面に釘付けになってしまいました。正直こんな同窓会みたいな公演になるとは思っていなかったです。

峯岸チーム4の再現(一夜限りの復活と言った方が正しいでしょうか)に始まり(ここでも卒メン出てるんだよな…)、ポジションまで忠実だった「渚のCHERRY(※1)」、曲入りまでの演出も冴えており眼鏡姿みぃちゃんをしっかり再現した「Beginner」(正直ここまで拾うとは思わなかった)とここまで振り返ってもみぃちゃんのAKBでのパフォーマンスで印象的だったものは網羅する勢いで披露されていました。勿論みぃちゃんの卒コンなのでこれはあるべき姿だと思いますし、これだけでも昔の記憶が残っているファンとしては楽しめる内容でした。
そんなコンサートにさらに華を添えるようにノースリーブス(みぃちゃん、小嶋陽菜さん、高橋みなみさん(以下たかみな))が3人揃って以降卒業生が次々とステージに現れるのです。転がる石になれでは秋元才加さんと宮澤佐江さん(ツインタワー揃い踏みはアツかった…)、「Choose me!(※2)」では河西智美さん、北原里英さん、そして先述の通りさっしーとこの時点でもかなり豪華なコンサートであることが分かると思います。さらには上からマリコでは篠田麻里子さん(現役時代から全く変わらなくて腰が抜けた)、「ポニーテールとシュシュ」では板野友美さん、「ヘビーローテーション」では大島優子さん(向井地美音さん(以下みーおん)と並んでCメロを歌うところは感慨深いものがありました)とかつて応援してきた人でも楽しめるような内容になっていることは文字を羅列しただけでも分かると思います(羅列しただけって…)。「RIVER」ではたかみなの「AKB〜」が聞けるなんて今は何年なのか分からなくなりそうでした。1期生があんなに揃うコンサートなんて今後何年経っても無いと思います。
とここまで薄っぺらい感想を見返すだけだと「元ヲタクが懐かしさに釣られて騒いでるだけじゃねえか」と思われそうですが、もう少しお話しさせてください。
そもそも1期生であるみぃちゃんの活動期間というのは当たり前のことですがAKB48の結成から今に至るまでの期間なのです。つまりこのコンサートでみぃちゃんの歴史を振り返ることはAKB48の歴史を振り返るも同然のこと。そこに一緒に苦楽を共にしてきた現役生と卒業生が共にステージに立つことで15年間(厳密に言えば結成から卒業コンサートまでの)の記憶が鮮明になって思い出されるという(あくまでも個人的な感覚ですが)演出はここまでのAKBも総括していると言っても過言ではないと思います。尚且つ現役メンバーの見せ場も随所にあり、一つの区切りに留まらずこの先の活動をも見越した内容になっているように感じられるコンサートでした(豪華さはたかみな卒コン並、ライブとしての楽しさは歴代の卒コンでとトップクラスだったのではないかと思っています)。

AKB48単独コンサート〜好きならば好きだと言おう〜

ここまでみぃちゃん卒コンについて感想を述べてきたのですが、翌日にあったAKB単独コンもこれまた見どころがある公演でした。ゆきりん推し(なお解説配信は見れてない)と最初に書いているヲタクが言うんだから所詮推し贔屓じゃないかと思われそうですが、贔屓目抜きにしても48曲ノンストップで楽曲が披露されるのは前日とは対照的なひたすらトップスピードで走るような感覚で終わった後の心地よい満足感と疲労感がクセになる楽しい公演でした。
冒頭の「愛の存在(※3)」からの「法定速度と優越感(※4)」までのアップテンポな曲で会場の熱気を上げて、チーム曲ゾーンで普段の劇場公演でチームごとの個性をはっきりと明確にして、ユニット曲ゾーンで個々の持ち味を活かす。期別の楽曲披露で各々の経歴に応じたパフォーマンスを見せた後の全員曲で最後まで畳み掛けていくと言った内容はAKBの今を切り取るような構成のように感じました。楽曲は古いものから比較的近年に至るものまで幅広く選曲されており、最近の楽曲に疎い人でも触れやすい(尚且つ最近の楽曲にも抵抗なく触れられる)のもとても良かったです。
余談ですが個人的には年長メンバーを集めた「誘惑のガーター(※5)」からの「ロマンス拳銃(※6)」の流れが特に好みだったりします。「ついこの間まで学生だと思ってたメンバーが(年配者みたいな発言)こんな表現をできるようになったか…」と思えるようなメンバー選出と演出だったのが特に良かったです(なぁちゃんは分かるけどみーおんは正直意外だった)。
MCなしで楽曲を披露していたのも個人的な満足度につながった理由のように思えます。劇場公演ならまだしも大箱で開催されるコンサートは選抜メンバーが中心になって進行する印象が強いのですが(観に行っていた頃の印象)、そのMCでトークをするメンバーはどうしても数人で話が膨らんで何人かは置物になってしまう状況もあったりなかったりします。話に混ざりに行ける子ならばまだしも控えめな子は相槌を打つばかりのことも少なくないでしょう。今回のコンサートではおそらくより多くのメンバーの魅力を届けられるように構成されていたこともあり、見せ場が少なかったと感じる演出はメンバー本人にとってもファンにとってもマイナスの印象になることが多いかと思います。ファンを拡大しようとするならば尚更印象が薄いまま終わってしまうのは勿体ないはず。ならばいっそのことMCを無くす代わりにパフォーマンスで魅力を引き出して新規ファンの開拓や推し増し、最低でも名前と顔を覚えてもらうのはいいやり方だと感じました。ファンからすれば休みどころがないようにも感じますが、「桜の木になろう」などの楽曲で緩急の「緩」にあたる部分を補っていましたし、中弛みをさせずにコンサートを走り切る演出としては非常に良い内容だったと思っています(だんだん文章が偉そうになってきた)。
何よりも48曲披露し終わったメンバーの表情はノンストップでメンバー一丸になった証であり、あのような場面があるからこそアイドルグループを応援するのは楽しいと再度確認させられました。

まとめ

みぃちゃん卒コンでは現役生を卒業生と一緒にパフォーマンスをさせることで現役生にも注目が集まるようになっていて、みぃちゃん目線の未来のAKB48に向けた期待が随所に散りばめられていたコンサートであり、翌日の単独コンサートではその期待を受けこの先のAKB48の可能性をいくつも切り開いて今後の活躍が楽しみになるようなコンサートでした。つまり2日間をかけたAKBの過去・現在・未来を集約したような内容であり、このグループの行く先が気になる内容だったと思っています。個人的には何よりもモチベーションがかなり落ちていた中、再び上げるのに十分な内容であり(握手会、オンライン握手会関連はもういいかなと思っていますが…)、タイトルには不満がありますが久々の冠番組も楽しみにしています。

この投稿をしている時点では残り2日間になっていますが、17liveでアーカイブが無料配信されていますので気になった方は是非…(ここまで書いてなんだけどこれ読む時間があったらすぐ17liveをインストールして見て欲しい)

いずれくるであろう区切りのときが意外と来ないまま応援し始めて10年経ったのですが、その区切りのときまではAKB48の活動に注目していきたいと思っています(坂落ちしたくせにと言われそうだけど)。

纏まりのない長文にも関わらずお読みいただきありがとうございました(みぃちゃん卒業おめでとうございます)。

最後に茅野しのぶさんのnoteにはみぃちゃん卒コンについての裏話も載っているので是非…


※1:チームA「会いたかった」公演にて披露されていた曲(音源化済み)

※2:シングル「桜の栞」収録楽曲。ファンの間でも神曲として長年愛されている。

※3:アルバム「ここがロドスだ、ここで跳べ!」に収録されている楽曲。ドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う? 』主題歌

※4:シングル「11月のアンクレット」収録楽曲

※5:SDN48の「誘惑のガーター」公演にて披露されていた楽曲のカバー。本家が土曜の20時あたりからだったか公演をしていたこともあり、楽曲がAKBグループの中でもかなり「大人向け」なものが多い公演だった。この曲も妖艶なパフォーマンスが特徴的。絶対に地上波には流せないと思う。

※6:シングル「さよならクロール」収録楽曲。






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