寝袋

飽き性だから書けるショートショート。

『よみがえるバナナ』

ある学者が今世紀最大の発明を成し遂げた。 「よみがえるバナナ」 その名の通り、残った皮から何度でもバナナが生えてくるというものである。 それを聞きつけた青年が、…

『君に贈る火星の』

地球の男の子に恋をした。 私は、言葉を文字通りにしか理解することができない。 恋愛ドラマを見ていた。 「愛しているわ」 女は、ナイフを男の胸に突き刺し、泣いてい…

『株式会社リストラ』

器用な男がいた。 頑張らなくとも、大抵のことは人よりできてしまう。 しかし男は、不器用な人の人間味を心底羨ましく思っていた。 「死ぬまでに一度でいいから挫折を経…

ハイヒール

僕はどうしようもない男なんだ。 ある日、お腹が空いて、夜の街をフラフラと歩いていたんだけど、女性に声をかけられた。 とても綺麗な人だった。 「あんた、うちにおい…

お漬物

私は、たいへん暴食の時期がございました。 とにかく、お腹が空いてたまらないのでした。 しかし、胃袋を掴まれると言った経験は、案外身近に潜んでいるものです。 近く…