普通のアイドルってなんだろうって思った話

皆さん初めましてねるねこと言います。初めて見てくださった方はありがとうございます。拙い文章ではありますが、気に入ったらそのまま読み進めで頂けると幸いです。

以下は七草にちかWING編についての感想なのでネタバレになる方は戻るを押してください。

昨日SHHisの七草にちかが実装されましたね。なかなかに読み進めるのがつらいシナリオって感じる方も多かったと思います。その中でツイッターでよく見た発言が「普通の女の子がアイドルになろうとした」っといった感じの発言でした。

自分も「普通~○○じゃん」みたいな言い方をするのでその言葉に大きな意味はないと思うのですが、にちかに関しては普通というところに違和感を感じました。

にちかとの最初の出会いはショップ店員のにちかがマネージャーに呼ばれてると言って嘘をつき、店裏に呼んで今からダンスと歌唱をみせるからアイドルにしてくれと頼みこむシーン。逆なら誘拐ですよね、だからこそにちかも途中で奥の手切ろうともしてましたが。正直ここまで「アイドルになりたい!」という決意をもってPにリアクションしてきた子は初めてだったので普通とは違うなと。浅倉とか凛世みたいな傍にいたい系とはまた違う押しの強さですよね。

シーズン4まですすめるとにちかの焦りや苦悩がシーズン2あたりの愁いを帯びた表情だけでなく口調・言葉といったはっきりとした感情となって表に出てきます。「私は八雲なみになりたかった」「私はアイドルになれる素質がない」、アイドルになるためにWINGを優勝しなければいけないという焦りともう終わりにしたいという諦めが共存しながらアイドルをやろうとする少女が普通なのかな?って。

やりたいと焦りは共存するし怠惰と諦めは共存すると思います。ただ焦りと諦めってアクセルとブレーキを両方使ってるような状態だと思うんですよね、そんな歪な状態を止めたいからはづきさんは”WING優勝”という無茶に思える条件を出した。決勝敗退コミュからはそんな意図を感じました。

「とても明るくて楽しそうで みずみずしい輝きに満ちていてーでもパフォーマンスをした瞬間にーくすんで何かのコピーになる」

自分は最初にちかがアイドルに向いてないからくすんでコピーになるのかもしれないって感じました。ただ読み進めて何度か考えるうちに「輝ききれなかったアイドルのコピーをしているから、にちかもくすんでしまっているのかもしれない」という感じ方をするようにもなりました。何度も出てきた愁いを帯びた表情感じる歌声、その追い求める先の背中がくすんでいることを感じ取ったから「優勝できるように」という一言が喉元で止まったのかもしれません。だってそのまま優勝してしまったらそれは八雲なみというアイドルのコピーであって七草にちかというアイドルの輝きではないので。

SHHisのユニットキャッチコピー「スパンコール・シャンデリラ」のスパンコールは光を反射させる金属などを用いた装飾だそうです。七草にちかというアイドルはほかのアイドルのように輝く宝石ではないかもしれないけど、この先緋田美琴というアイドルに磨かれ、反射して輝いていく白金のようなアイドルの素質を見せていくんじゃないかなと思ってこの後の展開を待ち遠しく思います。

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