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このご時世に31,900円(税込)のスニーカーを作っちゃった話|SLACKの靴モノ語り#2

■SLACKの靴モノ語り(くつものがたり)
このシリーズはSLACKの運営チームが語りたいことや、自慢したい事、ファンの方にお伝えしたいことなどを自由に書き連ねる回です。

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ご覧いただきありがとうございます。
SLACK FOOTWEAR PR 倉永です。

SLACKの靴モノ語り第2回の投稿です。

第1回をまだご覧になっていない方は是非。

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まず初めに

今回は11月に新しくリリースを予定している、東京で半世紀以上の歴史をもつ老舗靴工場とコラボした特別なモデルをここでご紹介させて頂きます。

これが題名の31,900円(税込)のスニーカーです。

SLACK FOOTWEARの中ではかなり値段の高いモデルになりますので、細かな説明が多くなるかもしれませんが、そんな困った顔しないで、優しい顔で見てやってください←

実は国内生産モデルは以前に一度作っており、東京で半世紀以上の歴史をもつ老舗靴工場とのコラボは第2弾ということになります。第1弾はLIBERIOを高級素材で組み立て直した新しいモデルでした、こちらの再販売も第2弾の発売と同時期に行います。

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ちなみに前回モデルは29,800円(税込)です。

第1弾を発売してから約2年程の準備期間を要しました。

前回モデルを気に入って頂いたお客様からは、新しいモデルのお問い合わせをたくさん頂戴しておりましたが、生産をお願いしている工場との兼ね合いで、この時期までズレ混んでしまいました←

ただ、その甲斐もあり、商品のコンセプトや素材選定、選りすぐりのディテールが実現できたので、めっちゃ嬉しい気持ちでいっぱいです!早くファンの方々に発表したかったのですが、色々と諸事情があり、告知が直前になってしまいました...。

これだけ時間をかけたプロダクト且つ、こだわりを表現したモデルになるので少々値段が張るのは、どうにも避けられないことかと思いますが、

”税込31,900円のスニーカーと聞いて、どうですか?”

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私は直感で高級だなと思いました。

普段靴として履いているスニーカーは1万円を切り、少し良い値段のモノもセールで安く買ったり、ZOZOTOWNで安売りされているものを買う。少し高いモノがあったとしても、2万円台のブーツや革靴だけだと思います。

中には良いモノはそれくらいして当たり前とご理解頂ける方もいらっしゃるとは思いますが、近年の低価格帯のクオリティはすさまじいです。

その中で3万円代のスニーカーを売り出すわけなのですから、それなり以上の理由が必要であり、それをきちんと言葉にして伝えることが大事だと思っています。

そうではないと興味すら持って頂けないでしょうし、商品というよりも作品として見られ、手に取って頂ける機会が減ってしまいます。

前置きが長くなってしまいましたが、税込31,900円になった理由というこだわったポイントをご説明させて頂きます。

|今最も注目されているジップスニーカー

今回日本製企画第2弾として制作したのはご覧いただいてお分かりになる通り、メインデザインをZIPに集約させたジップスニーカーです。

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ZIPデザインはこれまで数多くのブランドで起用されてきました。

ZIPデザインの長所としてはまず、着脱の利便性。そして極限にまでデザインをそぎ落としたシンプルな装飾により、アクティブにもベーシックにも魅せられるデザインの自由さではないでしょうか。

特に着脱の利便性に関しては、一般的な紐靴やスリッポンに比べ、体の不自由な方にも扱いやすい靴として、バリアフリーと称されるほどの快適さが魅力です。それは健常者の方にも通じており、事実脱ぎ履きがワンタッチで行うことが出来、且つデザイン性も保たれているというプロダクトは現代社会を生き抜く大人には、必要なディテールかと思います。

スリッポンは着用しやすくても、逆に脱げやすいのでバリアフリーとは言いにくい現状です。これまではマジックテープが主流になっていましたが、体の不自由な中でも選ぶ自由が推奨され、ジップデザインの靴も増えてきました。

出かける日はかならず1回は脱ぎ履きする日本人。

忙しい朝にわざわざ玄関で屈み、手に持った荷物をおろし、両手で紐を結ぶという多大なるストレス。この蓄積された日常の不満やストレスを解消してくれるのが今ご紹介しているジップシューズです。

また、使用しているジップはマットな質感のYKKファスナーです。堅牢度の高い物を使用しています。

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|特注レザー!こだわりの逸品

また今回のモデルでは姫路のタンナーに特注したレザーを使用しています。

このレザーは通常のレザースニーカーに使用されるものよりも1.5倍の厚さがあるにも関わらず、加工しやすい様に柔軟性の高い鞣し(なめし)を施しています。さらにドレスシューズの様な艶やかな表革にすることで、キレイ目に合わせやすいドレッシーな見た目に仕上げてます。

本来、高級革靴に使用されるレザーをレザースニーカーの様にアクティブな屈曲を必要とするレザーに鞣したことで、通常のレザースニーカーでは感じられない吸いつくような足当りと、極上の経年変化を堪能出来る様に工夫を施しました。

サイズステイやヒールパッチに組み込んだエンボスレザーも同様の特注レザーを使用しています。

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”爽やかな印象の独特のツヤ”

|グリップ力に優れたビブラムソール

そしてソールには耐久性の高さで有名な、ビブラムのカップソールを採用しています。

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ビブラムソールとは、イタリアのビブラム(Vibram)社の製造しているソールで、登山靴、ワークブーツ、スニーカーなど様々な靴のソールに使用されています。ビブラムの凄さは、ソール専門のメーカーであることです。普通、シューズのソールはメーカーが自社で製造したものを使いますが、ビブラムのソールは外注されて使用されるほどです。

勿論ビブラムのカップソールを採用した理由には耐久性、耐摩耗性をこだわったというポイントがありますが、それだけではありません。

SLACK FOOTWEARが作る靴にはどこか洗練されたポイントを忍ばせ、履いていて昂揚感のある仕様にしています。

今回のジップスニーカーにはその昂揚感のポイントをビブラムのカップソールに忍ばせました。

靴の前後でバランスの取れているビブラムのカップソールに、低反発のカップインソールをレザーの全敷きと合わせ、歩行の際に生じるズレを限りなく少なくすることで、長時間の歩行やバランスのとれた経年変化にも対応した靴にしました。

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|隠しサイドゴアで窮屈感0へ!

そして普通のジップシューズには無いこだわりとして、さらなる履き心地向上の為、履き口のサイドに隠しサイドゴアを搭載いたしました。

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これを搭載する事で、下記の3点を実現させました。

①甲の圧迫が軽減され快適な履き心地に
②ジップの開閉幅を最小限に
③甲が高い人でも着用が可能に

また、ただのゴアではなく、カッティングラインに沿わせることで、一つのデザインとして生かす様に工夫しました!

シュータンに印字されている金ロゴとのマッチングもまた、魅力の一つではないでしょうか。

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ジップシューズの唯一のデメリットである、サイズ調整が出来ない点。ここに隠しサイドゴアがあれば、小さ目を選んだとしても甲部分のストレスは緩和されます。

31,900円(税込)を選ぶ皆様に長く愛用して頂きたい。

この仕様はこの思いで生まれました。

|まとめ

以上が31,900円(税込み)の商品紹介になります。

現在はZOZOTOWNにてのみ事前予約を開始しておりますので、もしご興味が湧いた方は、是非お気に入り登録だけでもして頂ければ、とてもとても嬉しい気持ちで溢れます。

そのシンプルは、あなたの個性です。

この様なご時世だからこそ、自分の足元に注目して見てみませんか。

下記リンクからご覧くださいませ。

ZOZOTOWN予約ページ

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★SLACK FOOTWEAR

革靴のテクニックと現代的な機能素材を融合し、新たなデザインを模索する、東京発のスニーカーブランド。革靴ブランドとスポーツメーカーの両ステージで経験を積んだ、デザイナーの技術とノウハウを踏襲した、制作へのこだわり。手工業と機械工業の工程や構造をブレンドし、これまでにない履き心地と着まわし力を備えたハイブリットな一足を提案する。


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