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sukabi Journal #03 デザインの受発注

スカビ こと sky visual works inc. が富山から愛を込めてお送りするお仕事
とプライベート、その周辺の物語のnoteです。


chapter 1
アートディレクターは人巻き込むのが仕事

富山に来てから数年、知り合いの数に比例して、相談をもらう機会も少なく、空いている時間には自分の想いと仕事に対してのスタンスを見つめ直しながら、新たにチャレンジしてみたいことに、時間を掛けて取り組んでいました。企画立てて、人を巻き込んで、プロデュース業も一緒にこなしていると、富山では巻き込める人が少ないので、自分への負担が凄い事になってしまって、TheMarketというイベントを開催した時には、エネルギー使い果たして、ゾンビ状態でした。

アートディレクターも同様に「人を巻き込むこと」が仕事なので、ここ富山でもあらゆる方面のナイスな人と一緒に仕事していきたいと切望しています。


chapter 2
発注あってこその受注

広告制作のプロダクションにデザイナーとして勤めていたころの仕事の進め方は、クライアントやブランド別にアートディレクターが担当を受け持ち、その指示の元、デザインを提案、素材作り、定着させるという毎日でした。

フリーになると、仕事の質は変化して、発注を受けてからデザインワークをしていた時代から、相談相手との最初の打合せで「どこに向かって行きますか?」と、「相談に乗り、仕事を作る」という受注スタイルも増えていきました。
そんな中、
「誰も知らないところでゼロスタートしてみたい」という欲求にガマンできず移住を決行し、当たり前ですが、新天地では、誰からも「どんな人か」を知られることなく過ごすことになります。
ただ、この新天地への踏ん切りは、
例えば、サラリーマンやめて農業始める人とか、南の島に移住してガイドに転身する人、とはちょっと違う。知らない場所で路上ライブするイメージ。できる事は変わらない、ただ、初めての地なので、周りに知っている人が誰もいないという状況。
そんなイメージがしっくりきました。
もちろん仕事の発注は来ません。
でも、移住の大きな一つの理由に「発注と受注で進んできた仕事」今までやってきた事を見直したいと思っていたのです。

さて、

富山に来てからは、所属しているデザイン団体を頼りに展覧会に参加して横の繋がりを作ったり、デザイナーとして、関わってみたいプロジェクトや団体を探して、企画書書いて持ち込んだりと、移住をして自分が何をしたいのか、つくづく見返す切っ掛けになりました。

さしづめ、会社員からフリーになった以上に、何者でもないを知る。路上ライブでは食っていけないということを思い知る瞬間がやってきます。
そこで結局、何に突き当たるかというと、自分から動かなけりゃ、誰も、何も見てくれない。という圧倒的な事実です。

所属するJAGDA TOYAMAの展覧会用に作ったポスター(2017)
JAGDA TOYAMA(2019)


chapter 3
アウトプット考え〼 求む。お気軽なご相談


デザインはゼロからイチを生み出すお仕事と、イチをイチで返すことを望んでいる仕事もあって、その見極めも含めて、まずはお話しを聞きたいんですけど、多くの場合、内容は分からないけど幾らでできるか?が先行します。

ですので、わたしの場合、オープンな営業ができずに、
「やってほしい事を、一緒に考えてアウトプットするデザイン業の人」的なお願いしづらい人になってしまっています。
ですので、どうぞ、お気軽にお声がけして欲しいです。

アップルが、お手頃価格で手に入るようになり、「アドビのソフト」が「スマホのアプリ」に進化した。本来であれば、苦しみながらゼロイチを産み出すデザインというお仕事を、進化したアプリとwebの世界を駆使した編集のテクニックで、デザインとして成立させてしまうプロも現れて、受発注のお手軽さを目を細めて見ています。

そんなお手軽な時代だからこそ、伝え方よりも伝わり方を考えてご相談から始まる「時間は掛かるけど、寄り添うデザイン」を続けていきたいと思います。

富山に来てから、益々そう思う。


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