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英語学習の過程【幼稚園~小学校】


前回は幼児期〜幼少期までの英語学習の過程をまとめましたが、今回はもう少し年齢が上がり、幼稚園に入園したころからの学習過程についてまとめていこうと思います。

【幼稚園】

4歳までには多くの子供は質問や現実に起きたことを正しく伝えることができるようになってきます。また想像したもので話を作るおままごとのようなこともできるようになってきます。

この頃になると語順や文法もほとんどの場合正しく使えるようになっており、1日でいくつかの単語を覚えていくようになります。
また受動態や関係節といった使用頻度が低く複雑な構造も習得し始めます。

言語習得において、小学校に上がる少し前ぐらいの子供は様々なシチュエーションで言語を使うようになります。

知らない大人の人と会話したり、目の前にいないおじいちゃん、おばあちゃんと電話で話をするようになったり、自分のおもちゃを守るようにどういう風に話せばいいかといったことも習得していきます。

この頃になるともう大人が赤ちゃんにどのように話しかけるのかと自分たちにどのように話しかけるのかといった違いを理解し、おままごとの中で使い方を練習していったりもします。

【小学校】

<色々な場面で色々な単語に触れる>


幼稚園の時期に言語というものがわかってきて、言いたいことをどう言えばいいか理解し始めますが、小学校に上がると更に理解を深めていきます。
それは文章の読み方を学ぶことで加速していきます。

単語や文章が色々な意味を持つと知ることで、友達や家族とシェアしたくなるようなジョークやひっかけ問題、クイズなども理解するようになります。

そして、小学校に入ってすぐは驚くほど早く語彙力が上がっていきます。
多くの単語は日常で繰り返し使用され、それらに何回も触れることで習得していきます。

小学校に入る頃には何百、何千の単語を知っていますが、それ以外は学校での話し言葉や書き言葉、例えば、homework(宿題)、ruler(定規)、workbook(教科書)など何回も触れることによって徐々に習得していきます。
Population(人工)、latitude(緯度)といった触れる頻度が少ない単語も学問としては重要になってくるので重要と認識して習得していきます。

この頃には一年で数百から千以上の単語を習得しますが、どれだけ多く、どれだけ幅広く文章を読んだかによって左右されます。

そのため色々な種類の文章を読むことが大事だと言われています。

日本語でもフィクションとノンフィクションで使用される単語が違うのは簡単に想像できますよね!

<言葉の使い方の違いを知る>

小学校で学ぶ重要なことの一つに言葉の使い方の違いを知るというものがあります。書き言葉と話言葉の違い、重要な場面で使用される言葉と運動場で使用される言葉の違い、科学のレポートで使われる言葉とナレーションで使われる言葉の違いなどを学んでいきます。

【二つの理論】

言語を習得するにはいくつかの理論がありますが、ここでは大人の言語習得においても活かせそうなものを二つ紹介します。

<行動主義:Behaviourist>

難しそうな響きですが、要は心理的な壁を取っ払って行動を科学的に研究するといったものになります。
言語の習得においてもこの考え方は有効で、子供は自分たちが聞いた言葉や文章、発音や文章のパターンを正しく使えるようになるまでまねや練習していくことで習得していくといったものです。いわゆる”まねぶ”というやつです。

例えば、下記のようなものになります。
A: Dump truck! Dump truck! Fall! Fall!
B: Yes, the dump truck fell down.
A: Dump truck fell down.

といったような感じです。

<コネクショニズム:connectionism>

これはそのままの意味で、言葉やフレーズを物や場面や人といったものと繋ぎ合わせていくことを意味します。つまり、聞いた単語で物が連想され、見たもので単語やフレーズを連想するといったものになります。

そのため、常に習得したい言語に触れ続ける必要があります。

更に言語習得は言葉と物を繋げるだけでなく、言葉とフレーズを別の言葉とフレーズに繋げていくことでもあります。
例えば、文法的な性別(He/Sheなど)や、形容詞と名詞の関係性、副詞と動詞の関係性といったものです。

子供たちは毎日新しいことを見聞きして、それらの言葉と意味を繋げていくという作業を徐々に行っていき言語を習得していきます。

【経験談】

色々な理論がある中で上記二つの理論を選んだのには理由があります。
それは自分がワーキングホリデーでカナダにいた時に自然とこの二つを試して英語を覚えていったからです。

周りが英語だらけの環境で生活していると嫌でも英語を使わないと生活ができません。何も考えずにマクドナルドに行ったはいいものの、どうやって注文するかわからなかったで、前に並んでる人が言ったことをまねして使って覚えました。実際は店員さんの言ってることが聞き取れずその時はかなり焦ってましたが…( ̄◇ ̄;)

文法的なところで行くと、働いていたフードコートで料理を作っている時と掃除をしているときに前置詞や副詞の意味をイメージとして覚えることが出来た瞬間がありました。

一緒に働いていたカナダ人の人が聞いてきた「The sauce goes around like this?」つまり「ソースはこうかけるのか?」というフレーズでaroundがぐるりと一周するような動きに使うことを体験として覚えたり、「I stand up on here and clean the fan.」つまり「この上に立って換気扇を掃除するよ」というフレーズでupとonが一緒に使えるのか!と驚いたとともに、stand upは立ち上がる時に使うだけでなく、台に上る時にも使えるのか!と覚えたことは今でも脳裏に焼き付いています。

他にも「Foods go onto the tray=ご飯はトレイに乗ります」というフレーズでontoをイメージ的に覚えたのは今でも忘れません。
ちなみにここのontoは「~の上に移動する」という意味で、on=「接する」や「~の上に」という意味とto=「~へ」や「目的に向かっていく」といったものが合体したような意味になります。

日本人は前置詞という概念がないので、イメージがつかず、こういった前置詞はなかなか覚えられないのは仕方ないことなのかもしれません。

最後にもう一つ印象に残っているフレーズとしては「I have no aim」です。
これは友達とダーツをしているときに聞いたフレーズで、aimは動詞しかないと思い込んでいたので名詞として使えるのかと驚いたので印象に残っています。

完全に個人的な考えですが、言語習得には「あーこれか!」といったアハ体験を繰り返すのが一番頭に残りやすいと思っています。
なので、失敗は恥と思わずどんどん人のまねをして、イメージを繋ぎ合わせていけば、気づけばできるようになっている状態になれると思っています。

自分もまだまだ勉強中ですが、いっぱいアハ体験を繰り返してもっともっと英語をうまくなれるように頑張りたいと思います。

みなさんも自分のペースで頑張っていきましょう!
それでは(^_^)/~


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