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【レビュー6】 イノセントデイズ

早見 和真 新潮社

久々に凄い作品だと感じました。

表紙の絵とタイトルが違えばもっと話題になるのかも。
少しもったいない。

物語は主人公となる幸乃が死刑を宣告されるところから始まる。
死刑を宣告されるに足る理由を裁判長は淡々と述べていく。
何となくドラマなどで聞いたことあるような文言で幸乃を断罪していく裁判長。
そして裁判長は最後の言葉を口にする。「主文。被告人を…」
狼狽も反省も感じられない、さらには安堵の雰囲気も感じさせる幸乃。

物語は幸乃の幼少期から事件を起こすまでの特徴的なトピックスを断罪理由になぞらえ描いていく。
幸乃に関わった人たちが思い返す幸乃という人間像。
そこから見えてくる幸乃の本当の姿。

本当に幸乃は犯罪を犯したのか。
幸乃という人間は一体どんな人間なのか。

じわじわと鮮明になっていく幸乃の人間像。

そして衝撃の結末。

是非、読んでみてください。

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