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サボるの語源はサボタージュ 詞葉抹説26

詞葉抹説ー最近読んだ本の中から、面白いなあと思った言葉、知識をご紹介。

▼『頭の悪い日本語』小谷野敦

サボるの語源はサボタージュ

サボタージュとは元々フランスの18〜19世紀の労働争議のことを指し、妨害や破壊という意味合いを持っていて、それを日本の学生が動詞の形にしたのが「サボる」の起源である。ちなみにサボタージュには労働者の木靴であるサボが工業機械の破壊に使われたためにそう呼ばれたと言われているが、諸説ある。

▼『寝ながら学べる構造主義』内田樹

ニーチェは元々古典文献学からスタートした学者である

ニーチェは「永劫回帰」や「超人」の概念を提唱したことで知られている哲学者であるが、元々彼はギリシア古典文献学の研究からスタートした学者だった。彼はギリシア悲劇の観客が演者と一緒になって演劇の一部になって〈演出〉した事などを知り、自分が今生きている時代・文脈の流れだけでは、つかみきれない事象が世の中にはあることに思い至る。

構造主義を論じた人々といえばソシュール、レヴィ=ストロース、ジャック=ラカンなどであるが、内田は構造主義の源流はフロイト、マルクス、ニーチェにあるとこの本では位置付けている。マルクスとフロイトについては本を読んでいただくとして、ニーチェは「神が死んだ」後の世界で、「縛り」のなくなった人間たちが彼ら自身が見ている世界以外は信じないという事に嫌気が指していた。ニーチェはここで、そういう人間たちとは異なる生き方をする「超人」概念を持ち出す。

ただし、ニーチェはあくまでも「超人とは何者でないか」という部分しか示しておらず、「超人とは何者であるか」という事に関しては触れていない。彼は超人ではない者を超人でないとして見下していて、そこに古典文献学を研究していた事との関連がある。古典に触れると、そこには自分が理解し得ない在り方で世界を捉えている〈常識〉が浮かび上がってくる。ニーチェはこれに感動を覚えつつも、「どうして今(近代ヨーロッパ)を生きる我々はこのような在り方(近代資本主義)でしか世の中を捉えられないのか」と嘆いたわけだ。

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嬉しさの舞が、夜まで続きそうであります。
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某大学三年。読書記憶の整理と本の紹介を兼ねて。※ハッシュタグにはアウトラインを見ただけで内容が分かる単語を選んでいます、アイコンは知り合いの絵描きの方が描いてくれました。

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