『健康寿命の先端科学』リンク集

不老不死になりたい。ぼくは内心ずっとそう思ってるが、なかなか具体的な行動に移せていない。とりあえず上掲の本を読んだので、不老不死に関連する研究・組織・人物へのリンク集という形でまとめておく。

不老不死になりたい人、ぼく以外にもいると思う。それは悪いことでも恥じることでもない。声を上げて行こう。

研究者または研究

エイミー・ウェイジャーズ(Amy Wagers)…ハーバード。血中GDF11は幹細胞を活発に保つ。老化では幹細胞自体は消えず、GDF11の減少によって休眠状態になる。GDF11値の高い若マウスの血液を老マウスに注入すると幹細胞が再活性化し、マウスが若返る。google scholarで論文検索

ロナルド・デピンホ(Ronald A. Depinho)…MDアンダーソン癌センター。テロメラーゼ(テロメア安定化酵素)量が低くなると老化。その後高くすると老化が改善。google scholarで論文検索

京による人間脳のシミュレーション…13年。マーカス・ディーズマン(Markus Diesmann)主導? 全脳の1%をシミュレートするのに40分掛かった。おまけ→全脳シミュレーションは可能か(pdf直リン)

スーパーセンテナリアン(超長寿者)の研究…14年。ヘンニ・ホルスティージ(Henne Holstege)主導。ここでは享年115歳の血液の研究。血液幹細胞がほとんど死滅していたこと、テロメアが著しくすり減っていたことが述べられており、ウェイジャーズやデピンホの研究と対比的

研究機関等

メトセラ財団(Methuselah Foundation)…長寿の研究をする財団。デ・グレイらが設立。長寿・不老研究に助成金。

カリコ(Calico)…老化研究など。グーグル傘下(現在は違う?)

グレン医療研究財団(Glenn Foundation for Medical Research)…アンチエイジング研究の先駆け。助成金「グレン賞」。

出資者等

ドミトリー・イツコフ(Domitry Itskov)…ロシアの富豪、起業家。人格をロボットにアップロードするプロジェクト「イニシアチブ2045」の主導者。

レイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)…アメリカの実業家。先端技術に関しての予想で有名。

オーブリー・デ・グレイ(Aubrey de Grey)…SENS(加齢にともなう身体・精神的なダメージを先延ばしにする計画)の主催者。

おまけ:本についての所感

 まず、不老不死になりたいと名言して活動している富豪がいる。彼らは仲間なので名前を覚えておくべき。おともだち。

 関連して、彼らが運営する財団や研究組織が存在する。グーグルが不老研究に力を入れてるってのは注目すべき点。2045イニシアチブもかなり声が大きそう。実現性の有無はともかく要注意のプロジェクトである。

 GDF11とテロメラーゼは老化防止の研究。スーパーセンテナリアンの研究もそれに関連する。どちらも細胞の分裂の能力に関わる。

 京は脳のシミュレーション。イツコフの脳への人格へのアップロードに関連する。ノイマン型のスパコンでは限界があるので、ニューロコンピューティングの研究が必須と思うがそちらへの言及はない。

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