地方で教育に力を入れる事は、市民の望みではない?
「教育に投資すると、優秀な子は東京へ出て行っちゃうから教育に投資しない方が良いって真剣にお話される方がいる」
おぉ、なるほど!
地方における、その空気感。
凄く分る気がする。
田舎の子育て
こちらの対談を視聴した。
元安芸高田市長の石丸伸二さんと、美濃加茂市の藤井浩人さんの対談。
共に地方出身で、地方の「在り方」について話をされていた。
その中でも開始早々7分半頃から始まる藤井市長の教育についての話が面白かった。
「教育への投資はやめた方が良いって真剣に話す人がいる」に対して、石丸さんがとても驚いていた。
でも、私自身が田舎で育っているのでよく分る。
何を隠そう?
私の父親もそんな感じだった。
就職活動をする時は、仕事の中身云々なんて完全に無視したこんなアドバイス?をされた。
結婚が決まり、比較的都心に近い所へ引っ越す事が決まった時も。
今でも、実家周辺に新しく売り出す家が出てくるとおススメしてくる(笑)
母親は私に「それなりの学力」を望んでいた様だけど、父親は1ミリもそういう望みを持っている気配がなかった。
「20代のうちに結婚して、家の近くに住んで、孫の顔を見せてくれれば良い」
間違いなくそういう価値観だった。
実際に、周りも半分位はそんな調子だった。
高校卒業後就職。
20歳前後でできちゃった婚。
26歳位で離婚する子がポツポツ表れる…。
みたいな。
藤井市長の様な「人を育てたい」という高い志を持つ若い政治家が奮起してる姿は素敵だと思う。
教育に力を入れるしか、生き残る道はない。
それは真理だと思う。
だけど、「選挙」という人気投票みたいな制度で選ばれる仕事である以上、民意の大半が「高学歴NO!」というだったら政治家として選ばれ続ける事ができない。
嫌われる事を引き受ける
これからの地方政治について。
藤井市長の対談に加えて、彦根市長との対談でも同じ様な話が出てきた。
それは、「市民に喜ばれる事」なんてできないという話。
人口がどんどん増えて、経済成長していた時代の様に
「アレも作ります!コレも作ります!」と、華やかな事ができない。
植松努さんが講演でいつもお話されている通り。
私達は「人類が一度も経験した事がない急激な人口減少時代」をこれから生きる。
何か大きな箱ものを作った!という実績ではなく、いかにコンパクトに人口に合わせたサイズ感の町を作れるか?という視点は大事だと感じた。
でも、ここでも同じ様に「選挙」がある。
藤井市長は「こうやって嫌われる事ばっかりやってて、次の選挙の時にポンっと『10万円くばります』みたいな候補者が表れたら一気に持っていかれる…という不安は常にあります」と話していた。
10万円ほしいは皆思ってるだろうけど(笑)
この先、地方から順番にこういう状況が訪れる。
その時に私達の「見る目」がしっかり養われている事が大事。
そして誰に投票しようか迷う位、魅力的な人が沢山出てきて欲しいと思う。
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