見出し画像

戦争について想う事。薪ストーブのある暮らし。息子とのケーキ作り。今こそ音楽を。

 こんにちは。寒の戻りですかね。今日は北風が強くて、午前中にあさの散歩に出かけた時も、帰ってから庭作業していた時も肌寒かったです。
 今は薪ストーブを焚いて、その前に山で寝る時に使うマットを広げて昼寝してました。薪ストーブの暖かさと、大きな窓から入ってくる太陽の光に包まれながら、マットの上で本を読み、うとうとしてはついつい寝てしまうというのが、僕にとってはなんとも言えない、冬の贅沢な過ごし方です。
 隣では息子とあさ(犬)が寝ていたり、足元にはサン(猫)がいたりします。
 生き物から伝わってくる体温は、「生きている、ただそこに存在する」というシンプルだけど、とても大事な暖かさを伝えてくれます。
 

 ラジオやニュースでは連日、ロシアとウクライナの情報で溢れています。この地球上では他にも戦争が進行中です。
「戦争」というのは何も生み出さず、亡くすばかりの行為だと僕は思います。
 人間だけではなく、自然界の様々な動植物も巻き込まれて死んでいく。
 人間はどこまでバカなのか。まだ殺したりないのか。まだ満たされないのか。もうこんなことを繰り返している場合ではないし、時代遅れだと思います。 
 一日でも早く、一人でも多くの命が亡くならずに、解決する道はないのか。
 そんな事を考えながら、ラジオで真剣に語っているジャーナリストの方達の声に耳を傾けています。
 僕が好きなジャーナリストは、青木理さんです。大竹まことさんのラジオにも時々ゲストとして出演していたり、荻上チキさんの sessionにも出演しています。
ポッドキャストなどでチェックしてみてください。少なくともTVのくだらないバラエティ番組よりも、ものすごく為になります。
 たまにTVのニュース番組を観るけれど、どこの局も同じ様なニュースの繰り返し、表面をなぞってるだけです。
 それに比べて、青木理さん、荻上チキさん、武田砂鉄さん達が報じるニュースは深く掘り下げていて、聴いていて為になります。

 先日、spectatorという雑誌のバックナンバー、 MOUNTAIN HIGH LIFEを買って読んでいたら、気になるページと人に出会いました。
 その方は - 田淵義雄- という人です。アウトドアが好きな人達にとってはパイオニア的な存在です。作家であり、園芸家、薪ストーブ研究家、家具製作者、ロッククライマー、フライフィッシャー、と何でもこなす方で、山梨県と長野県の堺にある金峰山の裏手、標高1400mの山で暮らしていました。2020年に永眠されました。
 僕が気になったのは、田淵さんが薪ストーブについて語っている箇所で、
「いま道具として注目しているのは薪ストーブ。薪ストーブはアナーキーだもん。化石燃料や電力会社とも関わりがないし、学者や行政も手出ししない...」
 この文書を読んで「これだ!」と思ったし、僕は元々がアナーキー色が濃いのでグッときました。そうか!僕がこんなにも薪ストーブにこだわり、そして好きな理由がハッと理解出来ました。

画像1

 僕達の暮らしの中で、薪を作るという作業はとても重要であります。というのも、暖房器具は薪ストーブしかないからです。しかも、お店と家と両方の薪を用意しておく必要があります。今年で3度目の冬を越し、だいぶと勝手がわかってきました。
 今年は寒かったので(北国の人には笑われそうですが)千葉でも朝晩はそれなりに冷え込みます。なので薪も沢山燃やしました。今は来年の分をせっせと割っています。薪は割ってから、一年は乾燥させないと使えません。常に先を見て、暇さえあれば薪の事を考えて時間を割いて、薪を割っています。
 

 僕にとって薪作りは生活そのものです。チェーンソーで玉切りにして、乾燥させた薪を斧で作っていきます。少しずつ身体も作られていきます。 
 最初は重たかった斧が、いつの間にか振れる様になり、最初は歯が立たなかった丸太が、いつの間にか割れる様になるのです。そうして割った薪を、明香と息子が綺麗に薪棚に積んでいきます。一服しながら薪棚をながめていると、何かが満たされていきます。
 家族皆でこの作業をするのも良い時間です。同じ目的に向かって協力して薪を作り、そして自分たちで一生懸命作った薪で冬の寒さを乗り越える。シンプルだけど、人間らしい営みです。 
 はっきりいって今の時代とは逆行しているかも知れません。時間も労力もかかります。でも、お金では買うことの出来ない何かがあります。木を燃やすという行為は、祈りでもあります。家の中で、火が灯っているだけで神聖な空間が生まれます。

画像2

我が家の薪ストーブ。ドブレのロック。今年もありがとう。

画像3

図書館で借りた田淵さんの本を読んでいたら、無性にファイヤープレイスを作りたくなり、今朝作りました。

画像4

土を掘って、小石を敷き詰めて鉄板を一枚。そして石で周りを囲んだだけです。
石も庭で拾ったもの。スーパー低コストな焚き火サークル。
今夜、風が弱くなったら着火式やりたいな。
これから暖かくなってきたら、仲間と火を囲んで、呑んで語り合いたいな。

画像5

 昨日、今日と二日かけて息子とケーキを作った。本当は、東京にある好きなケーキ屋さんに出かけたいところだけど、コロナで中々行けない。
 食べたいのなら自分達で作るしかない!ですよね。
 インスタグラムでケーキ作りの動画をアップしたので良ければ見てください。

画像6

 初めてにしては中々の手つき。0歳のころから、ずっと厨房に入って、僕の作業を見てきたからかな。しっかりと見ていたんだな、と嬉しい気持ちになりました。

画像7

 完成したキャラメルケーキ。とても美味しかったから、メニューにしようと思っています。

画像8

 ここのところ僕の本棚にはヤマケイ(山と渓谷社)ばかり。なぜだかノンフィクションが読めないこの頃。その点、マタギや山小屋の話はリアリティに溢れていて読んでも読んでも飽きがこない。はやく雪がとけないかな。
 小春日和に山に入って一夜を過ごしたい。
 そして、はやく南風に回らないかな。一宮、太東でのロングボードシーズン。
 この時の為に、海の近くに住んでるのです。
 世界情勢やコロナを考えるとキリがないけど、世界はもともと希望に満ち溢れていると思います。そう願っています。
 そしてそれを行動に移す時だと思います。

 これからの季節、そう春に向けてプレゼントしてくれたかの様なアルバムです。
 程よく暖かい温度の一枚。少し肌寒い時に、羽織りたくなる薄手の肌触りの良いフリースの様な一枚。ファーストにしてクラシックな一枚。
 イヤフォンでじっくりと聴くと、バックサウンドの素晴らしさが、働き詰めの脳内をマッサージしてくれます。歌声とのハーモニーが心を励ましてくれます。
 音楽はやっぱり素晴らしい魔法だ。
 人間も捨てたもんじゃない!