開かれたワード

 午前4時20分、曇っていてまだ薄暗いなか起床した。今日も窓が開いている。しかも半分だけ。起きたとき性懲りも無く窓を開けたが、半分で満足したらしい。曇りだったため少し肌寒く、半分だけ開かれた窓は即刻閉めた。いい加減にしてほしい。もうおでこに「窓を開けるな」と書いた札を貼って中国4000年の歴史とともに封じ込めたい。横殴りの雨が降ってたらどうするつもりだ、起床即洗顔を済ませる気か。朝から自己への怒りが最高潮である。

 パジャマは怒りの流れ弾をくらい、脱と瞬間待ち受けていたのは床だった。重力以上の人為的な力が加えられており、強く全身を打ちまもなく息を引き取った。亡骸は丁重に洗濯機へ運ばれ、柔軟剤の香りを纏った。これが湯灌である。

 朝食にミルクフランスと緑茶。
昨日心配したフランス部分への思いを馳せながらいただく。ふかふかのフランス部分は美味しかったが、練乳クリームと緑茶はどうしようもないマリアージュとはならなかった。もしかしたら、可能性として、癖のないダージリンやオレンジペコのような紅茶を合わせたほうが無難だったかもしれない。ミルクフランスの非マリアージュに黙祷。

 前に本をおすすめした友人から連絡が来た。少し癖があるような本ばかりを4冊すすめたが、友人ならばと思いすすめた。
レベッカ・ソルニット ハーン小路恭子訳『説教したがる男たち』
マーサ・ナカムラ『雨をよぶ灯台』
濱野ちひろ『聖なるズー』
八木詠美『空芯手帳』
友人はすすめるとすぐに購入してくれ、更に読んだそばから連絡をくれた。『空芯手帳』を読んだときは興奮気味にとても面白かった!と言い、『聖なるズー』は葛藤しながら読み進めたことを教えてくれた。結果全て友人なりに楽しんでくれたようで大変嬉しい。友人は物腰が柔らかく、人への想像力がよく働く。とてもいい人だ。こういう時世でなければ本について話し合いたいくらいだ。お茶会は難しそうであるため、友人がもしまた聞いてくれたときのためにまた違う角度の本を用意しておかねばといそいそし出す。どんな本ならまた友人を興奮させられるだろう。。

 ふとパソコンを開くと、「大きなチョコチップメロンパン」とだけ書かれたワードのファイルが開かれていた。大きなチョコチップメロンパンに支えられた青春を送った諸氏におかれましてはもう感涙のことと思いますが、商品名で14文字使うの攻めてますよね。商品開発会議で「大きなチョコチップメロンパン」を出した社員は恐らく素直な人だ。そして可決されたとき、その場にいた社員全員がこの名は必要十分だと噛み締めたに違いない。日記なのに山崎製パンの会議室想像するのは禁じ手ではないかと思い直す。

 夜、犬と散歩に行った。空はまだ曇っており涼しいけれど長袖のシャツで歩くと少し暑かった。もう本当に夏がじりじりと近寄っているのだと思った。恐ろしい、、夏は活動を止め休止状態へ入りたい。冬に起き出し活動状態になる、そう人に私はなりたい。。

 紫陽花を追いかけ空を見つめては赤い紫陽花沈む西のひ

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