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日々のエッセイ

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2019年から湖畔暮らし。自然、ヤギ、トリ、仕事、考え事の日々。
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2020年3月の記事一覧

田舎移住エッセイ集が30本になりました

田舎移住エッセイ集が30本になりました

今日は年度末ということで、noteで書いている「田舎移住エッセイ」を振り返ろうと思います。

昨年10月末に湖畔へ引越してきてから、約5か月が経ちました。

毎日新しいこと尽くめで、もう1年くらい住んでいるような感覚になっています。今は時間の流れの早さよりも、事の多さの方がまさっている状態で、日々何かしらぎゅうぎゅうに作業しています。

そんな様子を少しずつnoteに記録してきました。

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特別そうに見えても特別じゃないことがある

特別そうに見えても特別じゃないことがある

最近の自分は「タケノコ女」だ。

なにそれ……?

詳しく説明しよう。3月中旬頃から庭の竹やぶの中で、タケノコが勢いよく成長している。毎朝竹やぶを練り歩き、「今日はどこにツノが出ているかな」とタケノコを探す。

昨日は最高記録で、収穫量は8本。夕食はタケノコの炊き込みご飯、タケノコの煮物、チンジャオロース(中華料理)など、連日そんな感じだ。

驚いたのは夢の中でもタケノコの皮を剥いていた時だった。

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私の幸せは誰かの幸せにならない

私の幸せは誰かの幸せにならない

三連休で庭仕事がぐんと進んだ。

暖かくなってきて植物の成長スピードが倍増、いや、何十倍増しになっている。とめどなく伸びてくる雑草を刈ったり、タケノコを掘る必要がある。

気温が高くなれば私たちの生活も活気づいてくるような気がするけれど、それは植物も同じらしい。

そんなわけで春になると庭仕事が忙しくなる。忙しいんだけれども、なんだかとても楽しくて幸せだ。

「連休中、庭仕事ができて幸せだったね」

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一番長かった待ち時間

一番長かった待ち時間

地方の湖畔へ引っ越してきて5か月目を迎えている。だんだんこの町の暮らしにも慣れてきた。

どこのスーパーが安くて品揃えがいいとか、公共施設の営業時間とか、どの道を通れば近道になるとか、ささいなことが分かるようになってきた。最近ようやく町の住人っぽくなれているような気がする。

改めて感じることと言えば、田舎は人が少ないということだ。

都内での生活を経てから地方へやってくると、人口の少なさに驚く。

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ギブとテイクの比率

ギブとテイクの比率

2020年内に古民家で農家民宿を始めようと思っている。まったく未知のことだから、日々あれやこれやと調べものしながらあたふたと準備をしている。

先日その関係で、消防士さんがやってきた。

農家民宿を始めるにあたって、火災報知器の設置が必要なんだそうで、その点検作業だった。

火災報知器をつけたのは、全部で4か所。客室に使う3部屋分と、自分たちの寝室分だ。

消防士さんは機器の場所だけ確認すると、さ

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家庭は苦労と思いやりのシャンデリア

家庭は苦労と思いやりのシャンデリア

「ひとつの家庭」が今日ここに存在していることが尊い。

最近そんなことばかり考えている。

年明けに自分の祖母が亡くなったと思えば、今度は夫の祖母が亡くなった。ここ三か月で喪服を着た回数は5回。

「重なるときは重なるのよ。」

母に言われて妙に納得した。

もしかしたら今年はそういう機会が多いのかもしれない。次の冬までにまた新たに何が起こるか、つい身構えてしまう。

こんな状況だからかもしれない

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そして驚かなくなった

そして驚かなくなった

10分程度のドライブ後のことだった。

目的地へ到着するなり、靴のなかにモシャモシャした感覚を覚えた。

「落ち葉でも入っちゃったかな?」

つま先の方で、柔らかくふさふさした物体の存在を感じた。

靴を脱いで振ってみると3,4センチある大きな蜘蛛が丸まって出てきた。

「うわーお。君だったか。」

家のなかではしょっちゅう見かける蜘蛛でも、靴から飛び出てくるとそれなりに驚く。

この蜘蛛は古民家

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健康はタカラモノ

健康はタカラモノ

足の指に違和感を持ったのは数日前のことだった。

スリッパの奥に何か大きなゴミでも入っているのかと思って、スリッパを脱いで振ってみた。でもスリッパからは何も出てこなくて、変だと感じていた。

足がおかしいんだと気が付いたのは、お風呂へ入るため裸足になった時だった。

スリッパにゴミが入っていたんじゃなくて、足の指自体が腫れていたのだった。

「風船みたいに赤く腫れてる……!」

指にくっついた風船

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