見出し画像

バイオリンのきろく(11カ月目)

音階(というより構え方と音色)

ここ数カ月上手く弾けない感覚があったので、先月から肩当てをそれまで使っていたものからKUNに変えてみた。変えた直後は気分が変わって上手く弾けたような気がしたけれど、大きな変化はなかった。
先生に楽器がしっくり来ないと相談したかどうだったか忘れたが、今月になって先生がバイオリンの構え方を改めて教えてくれた。どうやら私は楽器を左側に置きすぎていた模様!たしかにボウイングの時に弓先まで弾き切るのが難しかった。わたしの体格に合った構え方としては、楽器の中心を顎で挟むイメージで、左手も真正面から少しだけ左側にする程度で良いらしい。たしかにそうすればボウイングも弓先まで楽に届くようになった。
しかもボウイングで弓元を弾いているときに弓先が曲がっていると言われていた件も、構え方を変えたら駒が見えやすくなって、弓を駒に対してどの方向に動かせば真っすぐに弾けるかが理解できたので、少しは良くなってきた様子。

さらに言えば、今月は自分の音色もなんだかカサカサして気に入らなかった。ボウイングで力が弦に乗り切っていなかったり、弦の押さえ方が悪いのかと思って試行錯誤したが変化はなかった。やはり安い楽器の限界か・・・と思った所、弦が松脂で汚れていることに気づいた。恥ずかしながら、練習後にバイオリンの本体や指板、顎当ては拭いていたが弦はきれいにしていなかった。完全にお手入れルーティンの中から飛んでしまっていた・・・すぐさま弦をきれいにして弾いてみたら、つやがある音色とまではいかなかったけれど、カサカサは少し治まった。(楽器のせいにした自分が情けなかった)
先生にも報告したら、あとひとつの可能性は湿度とのことだった。先生は常に湿度計を持ち歩いているそうで、湿度40%を下回るときは霧吹きなどで湿度を調整してから楽器を取り出すらしい。私も今後は湿度を気にしてみようと思う。

エクササイズ

今月は数曲合格して次のチャプターに進めた!(ついに最終チャプター!)
合格した曲の中に、タータタ タ タ タ タというリズムが出てきたが、譜読みでタータタタタタタと思い込んで練習していた。雰囲気でしか譜読みしてないことが分かった・・・ちゃんと譜読みできていないと、その週にすぐに合格できなくて時間が勿体ないので、今後は初心に帰って丁寧に譜読みしようと思う。

あとはこの同じ曲で、最初のターの部分で弓の力を楽器に乗せてしっかりとした音を出す練習をした。具体的にはターを弾く前に足を少し上げて、弾く時に一緒に足を下ろして地面を踏みしめるようなかんじ。今まで大きな音を出すのが怖くて、力を楽器に完全には乗せずに弾いてきてしまっていたので、いよいよ向き合う時が来たか・・・という印象だった。しっかり音を出して弾いてみると音色も良く聞こえた。いつまでも怖がってmpで弾くわけにはいかないので、毎回しっかり音を出すようにする。気になるようなら防音室に練習に行くことにする。

月の前半は「花」のつづきだった。曲の終盤でリタルダンドしながらクレッシェンドして盛り上げて最後に全弓で弾く所がなかなか上手く弾けなかった。クレッシェンドで焦ってしまって音程が外れたり、全弓で弓がブレブレになってしまったりした・・・特に全弓の最初の音が潰れないように、指と手首を柔軟して弓を扱うというのが難しかった。まだマスターはできていない。あと、全弓でfとなると気合が入ってしまって、それが音が潰れる原因になっていたので脱力して弓の重さだけでfをすることも習った。
結局「花」は合格と言われてはいないものの、雰囲気的に次の曲に行くことになった。
次は「家路」をやった。これも音程だけなら特に難しくはない。フレーズごとに弓の配分を考えて、それ通りに弾けるように弓のスピードを調整するのだが、つい音程や強弱にとらわれすぎて弓の配分が後回しになってしまう。それと曲終盤でfからpまで落とす所があって、ついに指板側で弾きながら弓を傾けて弦に触れる弓の面積を減らすことでpにする方法を教わった!知識としては知っていたけど、まだやったことがなかったのでこれから練習するのが楽しみ。

まとめ

感覚的にはあまり上達しているとは思えないけれど、今月は色々な気づきを得た。今まで避けていた大きな音を出すことや、弓の配分を考えること、しっかりと譜読みをすることなど、今後はちゃんと向き合っていかないと、更なる上達には繋がらないと再認識した。5月末でバイオリン歴丸1年になるから、それまでにこの1年で学んだことを体に定着させたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?