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グラナダとエロスキーとギガンテ

金曜と月曜に休みを取って、三泊四日でスペインのグラナダに行ってきた。アルハンブラ宮殿で有名な街。ベルリンから easyJet の直行便があり、片道三時間半だった。

初日は午後グラナダに着いてホテルにチェックインし、市内を散策。ピオノノという銘菓はしっとりしてだいぶ甘かった。魚介のバルで腹ごしらえ。アルバイシンという地区を散策。丘の上の展望台からはアルハンブラ宮殿が見えるため、夕方は観光客でごった返していた。

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Cafeteria Alhambra という老舗カフェでチュロス。チュロスそれ自体は甘くなく、ホットチョコレートにつけて食べるスタイル。

夕食は Google Map で高評価だった宿の隣の El Mercader で。豚の脳みそ入り(!)スクランブルエッグを前菜に猪のグリルを食べた。豚の脳みそは地方の名物でオムレツとかにも入れるらしい。白子で作った親子丼の上の部分に生卵の黄身を二つ落とした感じ。猪のグリルは美味しかったが、妻の頼んだマグロのたたき風やデザートはいまいちだった。Google Map のレビューを信頼しすぎるのも考えものだ。

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二日目はバスで一時間程度の Salobreña というところに日帰りで行ってきた。グラナダの周りの「白い村」のうち、グラナダからバスで一時間程で海辺にある。スーパーに入ったら、新鮮な魚や海老が大量に売られていた。一キロ 10 ユーロもしない。ここに泊まったら魚介を満喫できそうである。しかし日帰りなので、スルーして街の観光へ。

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生憎の雨だったが、丘の上からの景色は綺麗だった。肝心の白い家々は、イメージするような土でできているわけではなくコンクリートを白く塗っているようだった。天気が良いときに来るともっとよく見えるかもしれない。

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腹ごしらえのため Google Map で評判の良い店のうち開いていたバルに入った。Lolitalola という名前の通りカラフルな店内。お店の女将さんにはほとんど英語が通じなかったが Google 翻訳を使ってなんとか注文。店の内装に似合わず、地元のおっさんたちが集って昼から酒盛りしていた。つまみは美味かったが、昼からあまり飲むと眠くなるので早々に離脱。

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街の名所である城は、シエスタのため 13:00-16:30 まで閉まってるということで断念。海の方へ行ってみた。巨大なすすきの原を越えると砂浜。水は澄んでいてとても綺麗。岩でできた岬に登ると、陸地側の丘がきれいに見えた。対岸のアフリカは見えず。

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海辺にいくつかあるシーフードレストランのうち唯一開いていた一軒は、スペイン人と思われる家族連れで賑わっていた。シーフードのミックスグリルを頼むと新鮮で美味。内陸地に住む身にはありがたい。バルに行かずにまっすぐここに来れば良かった。

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三日目は小雨が降る中アルハンブラ宮殿。庭には糸杉を剪定して様々な形にしたものがあり面白かった。直方体のものは抹茶アイスバーのようである。複数の木をあたかも一つの木かのように剪定したものや、複数の木を連ねて門にしたものなど、人間の業を感じた。地面すれすれのところから葉っぱがあるので不思議に思ったが、糸杉は地面すれすれのところから枝が出るもののようだ。

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そして事前予約していたナスル朝宮殿へ。ここがよく写真で見る例のアルハンブラ宮殿である。気の遠くなるような彫刻やタイル細工で埋め尽くされており壮観。来る前は何となく細かい彫刻は木でできているのかなと思っていたが、来てみると石だった。石でできた透かし彫りだらけでやばい。ここでお腹いっぱいになり、砦を見た後カルロス五世宮殿のことを忘れて退散。

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帰り際に光がさしてきて綺麗だった。

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最後の夜は知人おすすめのレストランに行こうと思ったが、日曜夜はやっていなかった。タピオカを挟んでバルをはしご。

タピオカは Bubble Max という市内ほぼ唯一の店で、なかなか良かった。今まで行ったことのある店の個人的なランキングは、一芳 > COMEBUY > Gong Cha > Bubble Bauch (家の近所) > その他、という感じなのだが、Gong Cha と同じくらいかもう少し美味しいと思った。金属製のマイストローが洗浄用ブラシと袋付きで 3 ユーロと格安で売られており、二回目に行った際に妻に推されて購入。タピオカ用のストローは、カップの蓋のフィルムに刺す必要があるため先が尖っている。金属製だとある意味凶器に見えなくもないので、空港の保安検査で引っかかるのではないかと心配したが杞憂だった。もし仮に引っかかったとしたら、タピオカミルクティーを知らない係員に金属製の尖ったパイプが何なのか説明するのは困難だっただろう。

グラナダのバル(飲み屋)は、飲み物を注文するとつまみが無料でついてくるシステム。アラカルトで追加注文することもできる。無料のつまみの量は店にもよるらしいが、無料のだけだと腹が満たされる前に酔っ払いそうなので、アラカルトで一皿ずつ好きなものも注文すると丁度良かった。今回の旅行で Los Diamantes II, Bodegas Castañeda, La Tana という三つの店に行ったがどれも良かった。Los Diamantes II は魚介の店で、マテ貝(初めて食べた)も美味しかったし、注文した魚介のフライは最高だった。Bodegas Castañeda は宿の近くで早くから開いているので二回行った。つまみはどれも美味しかったが、特にイベリコ豚の生ハムが絶品。La Tana はワインの店で、地元の人比率が高かった。つまみはボリューム多め。壁はワインのボトルで埋め尽くされており雰囲気がある。

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四日目はホテルをチェックアウトしてただ帰宅。

どうでもいいことだが、グラナダで何となく立ち寄ったスーパーがエロスキー (Eroski)という名前でおおっとなった。Wikipedia によると:

The name Eroski is a combination of the Basque words "erosi" (to buy) and "toki" (place).

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また、ホテルで朝テレビをつけるとドラえもんをやっていた。のび太はノビータ、ドラえもんはドライモン。少し発音が違うがそのままである。しかしジャイアンはギガンテ。すごく強そう。


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