飲食店のDXに繋がるオンラインサービスをまとめてみた
この一年間でテレワークやペーパーレスなどサラリーマンの働き方は大きく変わってきました。
変化を嫌う日本ではなかなか進まなかったDXが外的な要因によって一気に進んでいる状況です。
(DXは簡単に言うと、デジタルの活用により「古い仕組みによる非効率や機会損失」を避けて「新たな利益を生み出せる状態」に変化することです。)
それでは、そんな一年間で飲食店の働き方はどのように変わったのでしょうか?
飲食店の働き方の変化
大きな変化で言うと、非接触の取り組みと時短営業が課せられたことの二点があり、その対策の営業手法としてはテイクアウト販売がメインになっているかと思います。
効率よくテイクアウト販売を実施することにより、これまで以上に売り上げが上がっているお店もあるようです。
しかし、店頭での張り紙や折込チラシの配布だけではなかなか集客につながらない...という場合も少なからず有ると思います。
そこで、これからの飲食店の経営においてこれまで通りやこれまで以上の売り上げを得るためには、店頭でのテイクアウト販売の一歩先となる「オンライン化が有効」と考えられます。
アナログの良い部分とデジタルの良い部分をうまく組み合わせるのが飲食店のDXだと思っています。
今回は、飲食店のオンライン化に便利なサービスを5つご紹介していきます。
全て導入が簡単なものばかりなのでご参考になれば幸いです!
【テイクアウト効率化】PICKS(ピックス)
PICKSは注文や決済をオンラインで完結できる完全無料のプレオーダーサービス。
テイクアウト販売と言っても2種類の販売方法があると思います。
・お弁当をあらかじめ作っておいて、お客さんが来たら渡すだけの状態にしておく方法
・お客さんからの注文を受けてから調理して、お渡しする方法
注文を受けてからお渡しする方法の場合は、ある程度の時間がかかってしまうため、急ぎのお客さんや近くにお弁当を販売しているお店がある場合には、他のお店にお客さんが流れてしまう可能性もあります。
そこで便利なのが「プレオーダーサービス」
このサービスでは、お客様さんが来店する前にアプリ上で注文を行います。
つまり、お客さんが来店するまでに「注文」→「調理」→「決済」の作業が全て完了した状態になるので、あとは料理のお渡しをするだけで良いということです。
お客さんから注文が有った時の手数料はかかりますが、初期費用・固定費が無料で利用できるため「テイクアウト注文の母数がそもそも少ない」という場合には一旦導入してみるのもおすすめです。
PICKSのアプリ経由でお店のことを知ってもらい、注文に繋がるという可能性が広がります。
【オンライン予約・顧客台帳】TORETA(トレタ)
TORETAは「銀行のATMを使える人なら誰でも使えるツールを作る」をコンセプトに開発された、「飲食店向け予約/顧客台帳サービス」です。
現在、お店の予約方法は電話予約のみではありませんか?
最近は電話予約を嫌う方も増えています。
20代の若者世代であれば電話でしか予約できないとなると、予約しないことを選ぶ方も多いです。
そこでお店に導入しておきたいのが「オンライン予約サービス」。
それに加えて「顧客台帳もオンラインで管理できる」ととても便利ですよね?
この二つのサービスを兼ね備えているサービスがTORETAです。
飲食店業界シェア数NO.1で約9,000店舗に導入されており、継続率は99%と個人経営店からチェーン店まで幅広く人気を集めています。
食べログなどのグルメサイトやPOSレジとの連携もできますので、うまく使いこなせば事務作業の簡略化、集客効率UPを同時に達成することができます。
プランにもよりますが、月額は12,000円が標準的な金額となります。
TORETAは予約管理を効率化したいという場合におすすめできるサービスです。
電話予約を嫌う層を逃さないためにはオンライン予約が必須となります。
【余った弁当の有効活用】TABETE(タベテ)
TABETEは閉店間際などまだおいしく安全に食べられるのに廃棄の危機に面している食事を「食べ手」とつなぎ、最後まで売り切ることを応援するサービスです。
テイクアウト販売を始めるとつきものな悩みが「お弁当の売れ残り」。
突然の雨や予想外のできごとに客足を持って行かれたりと、注文数を常に完璧に予測するのは不可能です。
せっかく作った料理を捨ててしまうのは嫌な気持ちがするものですし、その料理を必要としている人は必ずいるはずです。
そんなフードロスを防ぐためのサービスがTABETE。
閉店時間やランチタイムの終わりや商品の入れ替え時間、閉店時間が近づいてロスが発生しそうになったら、その内容をTABETEのサイトに掲載。
それを見つけたお客さんがオンライン上で決済し、お店に料理を取りに来てくれます。
料理が売れた際はTABETEに支払う手数料がかかりますが、サービスを使うための固定費などは一切かかりません。
フードロスという社会問題の解決にも貢献できるサービス、手数料を支払ってもせっかく作った料理を捨ててしまうよりは全然良いはずです。
【有料会員サブスク】favy(ファビー)
favyはお客様から定額会員費をもらうことで特典や割引を提供する新しい集客支援サービスです。
新規のお客さんに足を運んでもらいにくい状況ですが、常連の方の足が遠のくことは少ないのではないでしょうか?
せっかくファンになってもらったお客様には特別なサービスを提供して、更にお店のことを好きになってもらうべきですね!
これまではポイントカードなどの活用が主だったかと思いますが、今後はオンラインでサブスク型の会員がメインになると考えられます。
サブスク型の会員とは、お客さんに一定の月額費用を支払っていただき、それ以上にお得に感じる特別なサービスを提供する形態のことです。
いわゆるロイヤルカスタマーになっていただき、不況の際でもお店を利用してもらえる状態が理想です。
favyでは月額7,000円〜でサブスク機能をお客さんに提供することが可能です。
串カツ田中の飲み放題システムなどにも導入されているサービスですが、まだ多くのお店が活用しているわけではありませんので、早期に導入することで口コミによる新規のお客さんの誘致にも繋がることが予想できます。
どんな特別サービスをご提供するかを考える必要がありますが、上手くいけばお店のファンを増やすことができるとても有効なサービスです。
【普及率No.1デリバリー】Uber Eats(ウーバーイーツ)
Uber Eatsは説明不要の、普及率No.1デリバリーサービスです。
Uber Eatsに関しては今更説明は不要かと思いますが、導入効果は絶大です。
2020年6月時点のデータですが、Uber Eatsの利用者数は322万人にも昇ります。
現在は更に増えていることと思いますが、お客さんにも便利なUber Eatsはお店にとっても便利で正にWin-Winのサービスです。
飲食店目線で考えると、お客さんからの注文を受けた後に調理、完成したタイミングで配達員に受け渡すだけ。
お店側の工数はほとんど増えないにも関わらず、地域全体のUber Eats会員からの注文を見込むことが可能です。
ただし、手数料が35%かかってしまいますので、通常通りの金額で販売すると利益がほとんどあがりません。
Uber Eats上の販売価格は少し高めに設定しておく必要があります。
どのお店も高めに設定しているので、お客さんが高すぎると感じることはほとんど無いと思われます。
初期費用に関しては無料で始められますので、自店舗にデリバリーできるほどの人がいないという場合は導入がおすすめです。
まとめ:オンライン化で集客効率UP
ということで、飲食店のDXとしてオンライン化するメリットと、それにおすすめなサービスをご紹介しました。
飲食店の仕事を便利にできる様々なサービスが存在していますので、上手く使うことによって業務工数の削減や集客効率のUPが見込めます!
初期費用無料のサービスや、月額課金型のサービスばかりとなっておりますので、導入するハードルも低いですね。
これまででは実施できなかった販売方法や新しいお客さんへのアプローチができることによって、飲食店の営業手法も多くなっています。
Uber Eatsで注文したり予約を取ろうとした時にお客さんがまずたどり着くのは食べログやお店のホームページなので、各サービスの起点としてお店のホームページを作成しておくこともおすすめです。
ご不明点やwebマーケティングのご相談があればコメントやメールをいただければと思います!
▼メールアドレス
sakamotoa12@gmail.com
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