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AIと偏愛

最近『AI』という言葉をよく聞きます。

詳しくはよく分からないけど、世の中が便利になるツールなんだろうっていう認識です。

そもそも、今の時代IT化が進んで便利になりまくってるのにこれ以上どうなるねんとも思います。

IT化が進んできて、AIがヒトの作業の代わりをやってくれる。そんな時代の中で、僕たちは何をして価値を見出していくのかと言うのかを考えていきたいと思います。

そもそもAIとは?

自分の事を見つめる前にまずは相手を知らないといけないですよね。AIって結局何なのか?ここが分かってないと戦いにすらなりません。

AIとは〖Artificial intelligence〗 の略であり1956年のダートマス会議でジョン・マッカーシーによって命名されたそうです。

しかし、AIの厳密な定義はありません。今回は人間の脳が出来る記憶や判断を人工的に行うモノという認識で行きます

AIには主に5つの役割があります。言語・画像・音声・制御・予測の5つです。これらが個々で活躍するAIは今でもあります。Siriや自動車の自動ブレーキなどがそうです。

ただ、専門家達が目指している全てを兼ね備えているAIはまだ開発途中ですが、そう遠くない将来に実現すると思います。

AIのブーム再加熱してきたのはディープラーニングの提唱にあります。

ディープラーニングとは人間の脳の仕組みをコンピュータ上で再現した物です。つまり、人間の脳と同じように1を聞いただけで10を理解出来たり、全く違う物を関連づけたりできるようになったという事です。

これにより、ルールの分からない問題に対応出来るようになった、特定の能力で人間を上回るようになった、というような変化が訪れました。

AIのこれから

これからAIは益々発展していくと思います。


直近で変化を感じやすいのは自動車の自動運転の点だと思います。今現在は自動運転レベル4(特定の条件下であれば無人走行が可能なレベル)が2019年9月にコンセプトカーとして登場しています。恐らく2.3年で自動運転レベル5(どんな条件でもAIがすべて操作できる)の車が登場すると思います。
実用するには時間がかかるかもしれませんが自動運転はすぐそこまで来ています。

自動運転が実現するだけで僕たちの生活スタイルは大幅に変わります。車が移動手段ではなく、1人の時間を作れる空間を提供する場になるからです。
休憩してもよし、仕事してもよし、ご飯食べてもよし、と何でもありになります。そうすると運搬を生業としていた人たちは仕事が少なくなるでしょう。

また、AIが発達していくと2045年頃にシンギュラリティ(技術的特異点)を向かえると言われています。
シンギュラリティとはヒトがヒトよりも賢いAIを生み出し、加速度的にAIの知能が優秀になるという事です。

もし、シンギュラリティが本当に起こると今までとは比べ物にならない程の進化を遂げるので僕たちが取り組んでいることが全て無に帰るかも知れません。実際に起こるかどうかは分かりませんが、起こる可能性があるというのを知っておくべきだと思います。

ヒトの強み

さて、これだけAIが発達していくならヒトはいらないのではないかとも思ったりします。
実際、2013年に英オックスフォード大学のオズボーン准教授らが「今後10年から20年以内に47%もの仕事がAIに奪われる」という内容の論文を発表しています。なくなる職業

上記は一部ですがこれだけの職業がなくなると言っています。

ただ、仕事が無くなるという事は自由に使える時間が増えるという事です。”やらなければいけない事”から”やりたい事”に時間を使う事ができるようになります。

ヒトにはあってAIには無い強みは偏愛です。好きなことになら一見無駄な作業でも時間を使う事ができるという事です。AIだと効率良くやろうとして無駄な事はやりませんからね。偏愛はヒトの強みだと思います。

この偏愛の元になるのが嗜好性です。ファッションは特に嗜好性が表れている部分だと思います。機能だけを求めるならユニクロでいいわけです。でも、人それぞれの嗜好が加わるからひねりのある服や、趣がある服を求めて古着屋を回ったりするものです。

特に日本は嗜好性があるが故に発展してきた部分もあると思います。マンガやアニメなんかがそうです。このようなエンターテイメントに当たる部分を日本は数多く生み出してきました。これも、「他人から見れば非効率かもしれないけど僕はこれをやりたい」という嗜好性からくる偏愛によって生み出されたものなのです。

僕自身がどうするべきか?

ではこれを僕自身にどのように落とし込んでいくかという所です。

まず一番初めにやった方がいいのは今までの価値観をぶっ壊すことです。特に働き方という点で。

今の時代働き方は自由です。会社員で働くもよし、起業するもよし、海外で働くもよし、フリーターでやりたい事をやるもよし、と手段はたくさんあります。

この部分をしっかりと認識しないといけないのかなと思います。社会にでて会社に入ってこき使われる事だけが働くという事ではないという事を頭だけでなく心の奥底まで落とし込むことが大事だと思います。恐らく、僕の親は起業するといったら反対すると思います。何故なら自分が経験したことがないから。先が見えない不安があるから反対するんですよね。

けど、弊社のビジョンであるアジアを代表するサービスカンパニーの創出とか日本を変えたいとかを思うならそんな不安なんて気にするだけ無駄なんですよね。だって不安の先にしか未来はないのだから。

その次に先ほど述べた偏愛をどう組み込んでいくかですね。
これはなかなかの難題です。僕自身が飽き性であり、めんどくさがりなので偏愛というものを感じた事がありません。

なので自分の偏愛を注げるモノを見つけるところから始まります。
幸い今まで狭いコミュニティで生きてきたので経験していないことはたくさんあります。まずは色々なモノに挑戦していってその中で偏愛を注げるモノを見つけていったらいいのだと思います。

そして自分軸から相手軸になった時こそが世の中に価値提供できるタイミングなのだと思います。
大抵の人は自分軸で生きています。自分にメリットがあるから動く。自分が楽しいから動く。という感じですね。

この感情の部分で相手と一緒に喜びを分かち合いたいとか、相手に笑顔になって欲しいとかを思えるようになる。ここの相手軸があるから自分軸があるという風になる事が価値提供できるという事になるのだと思います。

ヒトには感情があります。感情の部分で相手と繋がれるというのはヒトにしかない強みでもあると思います。


相手が何を求めているのか?何をして欲しいのか?

この部分を無意識的に考えれるヒトが周りから信用を得、これから「個」として生きていく中で大切になってくるのだと思います。


参考文献

モチベーション改革 稼ぐために働きたくない世代の解体新書 
尾原和敬著  幻冬舎 2017/9/28

シンギュラリティは近い「エッセンス版」人類が生命を超越するとき
レイ・カーツワイル著 NHK出版 2016/4/22

どこでも誰とでも働けるー12の会社で学んだ”これから”の仕事と転職のルール
尾原和敬著 ダイヤモンド社 2018/4/19

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