『咲かずに枯れて』第一章1-5

登場人物                  

テト:音楽好きの高校2年生。バンドに憧れている

レイ:テトの中学生からの唯一の友達。ギターをやっている。

ツキ:テト達とは別の高校に通う高校1年生。ドラムをやっている。

ケイ:???

第一章〜1-5始動

『ベースやってますケイです。こんにちは笑』

『え?あ。初めまして!テトです。』

突然レイが連れてきたベースに困惑するテトであるがツキは嬉しそうにニヤニヤしていた

『お。ツキちゃんなんか嬉しそうじゃん!』

レイが少しおちょくるように話しかける

『だって!よく分からないけどバンドメンバーがこれで集まったのかなって!』

『いや、ごめんね笑。僕は他にバンドやっててサポートみたいな感じで正式なベースさんがこのバンドに入るまでの間お手伝いとして来ただけなんだ。』

『え!そうなの?』

『テト笑そんなに残念そうな顔するなよ!』

『いやーせっかく4人メンバー集まったのかと思ったのにー。』

『まぁ、これで練習もちゃんと出来ると思うしとりあえずスタジオ入ろうぜ!』

『自己紹介とかいい?笑』

『ああ、俺がある程度説明しといたから大丈夫だぜ』

『はい!大体聞きました!テト君とツキちゃん!宜しくお願いします!』

ツキちゃんが人見知りを発動して顔をさらしておじきをする

『あ!そうだ。レイ君とは同じクラスなんだ笑』

『そうなの?同じ学年なのに見たことなかった。笑学校で会ったらよろしくね!笑』

『よろしくね!』

『よし!じゃあ行こっか!』

第1スタジオと書かれた扉を開けて初めての練習スタジオに入る

ここから2人の物語が始まってゆく

『レイー!!これアンプ?使い方分かる?スタジオのアンプデカすぎて使い方分かんないんだけど笑』

アンプとはギターやベースの音を出すスピーカーの様な物である

『いや、知るかよ笑俺も初めてだっつーの!』

初心者丸出しのテトとレイである

ダダンッ ダダダダンッ  パンッパンッ

『ん?!おおおお。ツキちゃんかっこいい!』

『えへへ笑まだ叩いただけだよ笑何かワクワクして楽しいね!』

ドゥグドゥグツツドゥグドゥグベンベン

「おお。ベースだあああああああ。てか上手すぎる。』

それもそのはずでケイは中学生からバンドをやっていてライブハウスで何度かライブ経験もあるのだ

ジャーーーン ジャカジャカ ジャンジャン

『うおおおおギターーーーーだあああああ』

『いやテトもギター弾くだろうが笑てか早よ準備しろ』

レイ準備完了

『あれ、みんな準備万端じゃん笑』

『テト君早く!!!』

ツキ準備完了

『こっちも大丈夫だよ!』

ケイ準備完了

『で。アンプどうやんの?笑』

『ああ。俺もまだ良く分かんなかったから適当にやった笑とりあえず電源入れてボリューム上げとけば鳴ったぞ』

『オッケー笑ちょい待ちな』

ジャーーーン ジャカジャカジャンジャン

テト準備完了

『おおー。家で弾くのと違って大きい音出せるし気持ちいなあ。』

『ところでレイくん!このバンドってヴォーカル誰なの?』

『テトだけど?』

『ん?何?ジャカジャカ』

ケイがマイクを持ってにっこり微笑んだ

『あ。!おいテトマイク準備もしろよ笑!!』

『あ、いっけね。忘れてた笑』

テト準備失敗

『で、どうやんの?笑』

『ですよね笑俺も分かんねえ。ケイ分かる?教えてあげれる?』

『ん!わかったよ!ちょっと待ってね』

ツキちゃんは3人を見ながら手を膝に置いてじーっと待っている

あっあっいーーーーうーーーえーーおーー

『おお。マイクだあああああああ!!ケイ君ありがとおおおおおおお。』

『また使い方分かんなかったら聞いて!』

『めちゃくちゃ助かった笑ケイ君居なかったら今日準備で終わってた気がする。本当ありがとうう。』

『じゃあ一旦練習してきたやつ合わせてみるか!』

珍しくレイが仕切ってる光景が嬉しいテトである

『じゃあやってみようかああ』

『ツキちゃん最初のカウントお願い出来る?』

『大丈夫だよ!じゃあ1.2.3.4でいくね!!』

全員が頷いた

『じゃあ始めるよお!!!』

1・2・3・4!

曲が終わると撃沈している3人と笑ってるケイである

・・・

『あれ?ごめん私少しテンポだんだん早くなって走っちゃってたかも』

『いや、俺もなんか上手く行かなかった笑』

『僕は合わせるのに必死で歌うの忘れてました』

『だよな?テト歌ってなかったよな?笑』

『いやー笑最初はこんなもんだよ。意外に4人皆んなが音合わせるのって難しいんだよ笑他のパートの音をしっかり聞いて弾くんだよ!』

ケイは笑いながら戸惑う3人を見て楽しんでた笑

『うおおおお。難しいな。笑こりゃ沢山スタジオ入らなきゃやばいなあ笑』

『ばか!テトスタジオ代だって結構高いぞ?そんなに沢山入れないぞ笑』

『ですよねー。週2では最低入りたいと思ってたんだけどなあ』

『テト君!!!私も週2賛成!!!』

『まあ俺はバイトもあるし2週間に1回しか俺は無理だな笑』

『僕も他のバンドあるしそんな頻繁には来れないかなー。笑』

『まあ。そうなるよな。笑』

プルルルルルルルルル

スタジオに電話の音が鳴り響く

電話の近くに居たレイが電話を取る

『はい!もしもし!はい了解です!』

『テト君に悲しいお知らせです、、、、、、、、終了10分前だとよ笑』

『え?はや!!!笑』

『まぁ準備にめちゃくちゃ時間食ったからな。次からは急ごうぜ笑』

『とりま今日は片付けるか笑』

スタジオを後にすると次の予約をした

『じゃあまた2週間後に!めちゃくちゃ個人練習頑張ろー。』

『私も頑張らないと。。。』

『俺もだわ笑』

『まぁ次も行けそうだから僕もまた来るね!』

『お!ケイありがとな!』

『じゃあ解散っ!!!』

テトが解散の合図をする

『皆んなまったねえええ!』

ケイは自転車で帰宅。

ツキはバスで帰宅。

テトとレイは電車で帰宅。

そして、その夜レイの元にとあるメールが届く

レイ様へ

バンドを始めたというツイートをみました。

是非ともうちのライブハウスでライブしてみませんか?

1-6へ続く












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