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肌の炎症は身体の生理機能

 炎症の原因は様々です。「怪我をした」「界面活性剤や塗り薬の刺激物を肌につけた」「精神的ストレス」「ホルモン異常」「内臓の異常」など、あらゆる可能性が挙げられます。
 ですが、総じて言えることは、肌の炎症を薬で抑制すれば身体が良くなるわけではない、ということです。

【炎症が起こる理由】

 内臓に溜まった毒素を排出する際に炎症が伴ったり、皮膚が傷ついているからそれを修復するために炎症を起こしたり、炎症が溜め込んだストレスを排出したいというサインだったりと、炎症が起きるということは身体が問題を対処しようと働いているからです。身体が機能している証拠です。

 【傷の修復】

 皮膚に傷があったとします。傷口の周りには「プロスタグランジン」が生成され、傷を修復してくれます。
 プロスタグランジンには、神経を刺激して痛みを感じさせたり、発熱作用があります。多くの人は、これらを「炎症」「肌トラブル」と呼び、それに対して、「スキンケアをすれば良い」と、本来の体の仕組みから外れた対策をしており、炎症の根本原因を追求しません。
 炎症で痛いのが辛いからとか、熱は下げないといけないという気持ち的な都合だけで薬を使ってプロスタグランジンを排除してしまうと、傷の修復の妨げになります。

【何故、熱が出るのか】

 よく、「熱が出るのは身体が戦っている証拠」と言います。
 極端な話、寒い時期に体が冷えていると動きにくいのと同じで、体の内部も熱エネルギーがなければ免疫が機能できません。

 だから体調が悪い時は暖かくして眠るのです。現代人は低体温な人が多いですが、本来は36℃後半が平熱なのが健康な状態です。  
 解熱剤で体温を下げたら身体が風邪と戦えません。これは肌荒れも他の症状も同じ理屈です。
 ただ、肌荒れで炎症が起きている場合、炎症を薬で止めることはNGだと分かっても、炎症している原因を解決しないと炎症がずっと続きます。私の場合は、それが食事(高校生くらいからは化粧水の害も加わる)だったわけです。
 
 自分が摂取しているもの、過ごしている環境、一つ一つに向き合うことで、思いもしなかった原因が見つかり、解決策を立てられます。
 この記事が、今悩みを抱えている方の健康への足掛かりとなることを願っています。  

              静かな花より💐

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