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ユウナという名の猫 記憶-Link39 驚異の回復力

術後連絡があった際、
「お迎え日の朝に体調等をお伝えしますので一度連絡をください。」
と言われていた。

体調が思わしくないなら、退院は延期ということなのだろう。


朝10時半ごろ恐る恐る連絡する。

先生に威嚇するほど元気なので、今日退院しましょう。
傷口が大きいので、今週いっぱいは消毒のために通院してね。

とのこと。

コレで本当に一山超えた。

とはいえ、何があるか分からないのでケータイは肌身離さず過ごした。


2016年3月2日 16時半ごろー

「大丈夫」とは聞いていたものの、
やはり自分の目で見ないことには安心できない。

そして(主に足が)どうなってるか分からないので、
ちょっと腰が引けながら病院へ。

受付を済ませ、しばらくすると診察室へ呼ばれる。


ユウナは点滴を受けており、その処置があるのでまだ対面せず。


院長から術中の様子などを聞く。

写真も見せてもらい、何度も院長から
「大手術」「本当に良く頑張ってくれました」
という言葉が出るほどの規模だったよう。

太ももの筋肉を大きく切除したものの、断脚には至らず。

摘出した腫瘍は病理検査へ。


よく頑張ったね。もうおうちに帰るからね。

とお会計待ちの間、キャリーに手を突っ込んでユウナを褒めて撫でまくる。


2016年3月2日 帰宅ー

家に帰ってしばらくはお怒りモード全開。w

ユウナからすると

ケージに入れられたと思ったら知らない人に囲まれてて、
目が覚めたらママは居ないし、
麻酔で体がぼんやりしてたし、
足も痛いし、
エリザベスカラーも邪魔だし、
ああもう!!

ってな感じだろうから、しばらくそっとしておくことに。


そのうち手からご飯を食べるほどに落ち着く。

そして高さ20センチほどの特設ステージに登る。


・・・昨日手術でもうそんなに動けるの?!


2016年3月2日 夜ー

ユウナがトイレに行ったのを確認。

一通りの行動チェック完了。


2016年3月3日 早朝ー

エリザベスカラーを付けながらも、私の布団に入ってくる。

何この回復力。凄すぎる。


2016年3月3日ー

痛みからかショックからか、帰宅してからは威嚇を除いて
「ムッ」とか「ミッ」とかの八分音符な短音でしか鳴いてない。

失語症みたいな感じだろうか?

ーーーーー

気づかない間にご飯を食べていたようで、
餌皿の周りにご飯が巻き散らかされてる。

エリザベスカラーの幅まではまだ慣れてないみたい。


2016年3月3日 夜ー

やっと人前で伸びるようになったので、嬉しくて記念に。

手術前には座った時に右足が出ていたのだけど、
手術後は右足が出なくなった。

それだけ腫瘍が動きを邪魔してたということ。

それほどの大きさって・・・。


2016年3月4日 ー

仕事を終えて家に帰ったら、ユウナが椅子の上に登ってた!!!

嬉しくて褒めちぎって撫でまくったら、
「うるさい」と言わんばかりの不満げな声で鳴かれる。

足の筋肉をかなり切除して、
傷口がくっつききっていないような数日後にここまで動けるようになるとは思ってなかった。

もし私だったら、と考えるとここまで動ける気がしない。

ーーーーー

猫は生後2年で24歳。
以後、1年につき4歳ずつ歳を取ると言われてる。

ので、生後10年のユウナは人間の4倍のスピードで時間が進んでると計算。


つまり、術後3日は人間であれば12日後。
・・・そう考えたならギリギリ自力で歩ける・・・か・・・なぁ??


同じように考えてみたら、ユウナの手術時間が約3時間。

人間的にほぼ半日計算。


やっぱり大手術だ・・・。

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もう落ち着いて、いろんな感覚を掴んだようで、
エリザベスカラーを付けながらご飯をうまく食べ、
私の顔を見ながらの
「ご馳走様」
のご挨拶もするようになった。


ー続ー

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