ComicVket1、出展者側の主観

なにかと話題になっているComicVket1、出展者からの感想をいろいろ書いていこうと思います。

まず、運営さんには感謝しかありません。出展料はなんと無料。いくら場所代がないとは言え、ワールド制作や各種配置、HPの作成や告知等かなり大変だったと思います。本当にお疲れさまでした。

サークル紹介

私のサークルでは自作キーボードの本を頒布しました。実際に組み立てながら理解を深めよう、という本なのでハードウェア付きです。ハードウェア売ったサークル、うちくらいしかないんじゃないかな?
普段はコミケに出したり、技術書典に出したりしています。

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私について
VRChat、たまにclusterに遊びにいってます。自作アバター勢で、最近Valve Index + フルトラの民になりました。VRCではBarで飲んだり、クラブで踊ったりしてる率が高めです。

出展にあたって

申し込み

VRC上でComicVket0に訪れたときの体験が素晴らしく、次は出展側に成りたいと思ったのが動機でした。
規約を確認しましたが、特に問題なさそうだったので申し込み。
電子版が不可能な内容だったので、ショップの形態が不問で物理本OKだったのはありがたかったです。
随分と奇天烈な事をやっている自覚はあるので、落選したら仕方ないとは思っていました。本が主体とは言えジャンル「ハードウェア」ですから。

見本誌提出

VRCは4ページ軽量版用だと2ページしかありません。
イラスト本なら大体判断出来ると思いますが、技術本だと正直厳しいです、このページ数だと中身が全く分かりません。重さとの兼ね合いもあるのでそこは仕方ないとは思ってます。
次からは見本誌用にオリジナルページを作っても良さそうですが、頒布の中身と見本が変わってしまうのはリアルイベントに出している身としては違和感があります。フォントサイズを大きくする程度はやっても良かったかもです。

ポスターとテーブルクロス

テーブルクロスが自由に設置出来たのはありがたかったです。
見本誌の情報不足をポスターとテーブルクロスで補うことが出来ました。
自作キーボードに関するサークルである事は一目で伝わったと思います。

とりあえず概要だけ分かる形にし、細かい説明は専用HPに飛んでもらう形式にしました。

イベント開始

1日目はとりあえず友人たちとまわったり記念撮影でした。素晴らしい体験でしたが、出展者としての感想とは無関係なのでそこは割愛します。

ComicVket0のときはVtuberや、VRC関連のイラスト本が多く、うちだけ浮くのでは?という危惧がありました。
今回は料理本やTRPGのリプレイ本、自転車自作などバーチャルと真逆のサークルさんもあり安心しました。南極基地の話や馬の飼育日記などは後でじっくり読みたいです。

売り子をしてみる

2日目から売り子をしたのですが、はっきりいって人が来ません
VRCやってる方ならわかると思いますが、インスタンスには一度に入れる上限人数があります。突破した場合は新たなインスタンスを立てなければなりません。これ自体は簡単なのですが、別インスタンスだと姿が見えず声も聞こえません。

今回の上限は30人。
ワールド自体は素晴らしかったのですが、あまりに広すぎます。
10人くらいは手前のほうで駄弁ってるので、奥に配置されるとかなり寂しいです。
コミケだと入り口が複数あり人も多いので周囲に散っていくんですけど、VRCだとマジで奥に人が来てくれないんです。
常に人がいてわいわいしてるMusicVketがうらやましかったです。

この日は1時間くらい売り子をしていて2名の方が来てくれました。
長時間いるとワールドから人がどんどん減り最終的には自分だけになってしまうので、適当なタイミングでインスタンス移動するのは面倒でした。
でも椅子が用意されていて座れるのはリアル感があってよかったです。

4日目はclusterVRCをいったりきたりしてました。

clusterは最初重すぎてメンテが入ったみたいです。ワールド自体を分割するという手法で解決したみたいです。対応した方本当にお疲れさまでした。
こちらはVRCみたいにインスタンスが分かれていないので、先ほどの不満点がなく、非常に快適でした。常に人が来てくれますし、VR上で開かれてる即売会というよりは、スマホからも入れるネット上の即売会ってイメージでしょうか。マウスだけで操作可能なのもありがたく、ハンダ付けをしながら説明したりもしてました。机に衝突判定あるのが偉いですね。

ただclusterは多くの方がゴーグルもマイクもないので、説明の反応が見れないのは難しかったです。
(VRCでは拾いきれない方を、それだけカバーしているという証拠なのでそれ自体は本当に素晴らしいなと思っています。)

相手はそろそろ他のとこに行きたいのではないか?実は全然興味などないのではないか?そう思いながら説明してました。何名か買ってくださった方もいたので、杞憂なのかもしれません。

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あと、本当に偶然となりのサークルさんが売り子をはじめました。
嬉しくなって話しかけたのですが、すぐに逃げられてしまいました。ちょっとテンションが高かったのかもしれません。リアル即売会だとお互いに挨拶して、軽く世間話してって感じですが、もしかしたらVRでそういうの持ち込むのも良くなかったのかもです。テキストチャットで留めておくべきだったかもしれません、素直に反省です。イベントも中盤で「本日はよろしくお願いします」って感じでもなかったですし。難しい。

2時間くらい売り子したあと、VRCに切り替えました。
本当に偶然、cluster上での知り合いと遭遇して、外国で知人に会ったような不思議な感覚でした。楽しくなってしばらく駄弁ってました。その後twitterで知り合った方が来てくださったりと、最後のほうは人に恵まれ結構楽しかったです。

VRだからこそ、ジェスチャーで説明できる

完全に矛盾してることを言いますが、VRだと手や足を自由に動かせるのが素晴らしいですね。リアルイベントだと椅子同士の距離がとても狭く、膝の上には大抵何かが乘ってるので動く事は出来ません。

「普通のキーボードって肩がこう、狭くなるじゃないですか。左右に分割してるとこんな感じで姿勢が楽なんです!」
「人間の手ってこう、ドーム状になってますから。それに合わせてキーボードをドーム状にしてる方もいますよ」

って感じで大げさなジェスチャーと共に説明することが出来ます。
これが嬉しいのは多分、うちのサークルくらいでしょうが。普通の本売るならジェスチャーとか絶対いらないはずです。

あとアバターもその場で変更出来るので、キーボードの構造説明する為にキーボードアバターになったりだとか、リアルにはない良さがありました。

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列を気にしなくていい

リアルイベントだと、長時間説明したり駄弁ると会計が進まず、大きな機会損失に繋がります。そのためある程度で説明切り上げちゃうのですが、VRだと時間が許す限り幾らでも語れるので面白かったです。売り子してる間、やばい本があるから持ってくる!!! と見本誌を渡してくれたり。
お金の管理や頒布物の準備、売り子同士の休憩時間管理など凄い気使ってクタクタになるんですけど、楽しく売り子が出来ました。

結果とか

バーチャルの即売会でハードウェアを売る、という奇天烈な事をしていたので受け入れてもらえるか不安でした。最終的に公式HPも100以上のアクセスがあり、予想以上に多くの方に買ってもらえました。大半のサークルさんが0円~500円の中、2500円の良くわかんないモノに興味を持ってくださる方が多く嬉しかったです。もう長いこと自作キーボードクラスタの中で活動しているので、「興味があるけど分からない」という方とお話しするのは新鮮で、初心に帰った気持ちになりました。みなさん本当にありがとうございます。

次回の希望とか

MusicVketやバーチャルマーケットみたく会場を分割してもらえればなと思いました。重いとかではなく、単純に人が分散してとても寂しかったです。売り子の時間の大半は暇でした。もちろんワールドのクオリティ自体は素晴らしく楽しませてもらいました。
規約違反な頒布物についても、見本誌やポスターについては事前にチェックしていたみたいで安心しました。そこから先についてはリアルイベントが直面している問題と同じなので難しいところではあります。
まだ始まったばかりのイベントなので、回数を積み重ねていく毎により素晴らしいイベントになっていくことを期待しております。

あらためて、運営の皆様、来てくださった皆様ありがとうございました。


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