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ピー助

ピー助とはダウンタウンの松ちゃんが「新・一人ごっつ」という深夜番組で披露した伝説の一人コント(計2回)であり、放送から23年経った今でも私の1番大好きなコントである。

お昼の生放送の帯番組の司会者である「ピー助」が1時間の放送中に番組スタッフから様々な嫌がらせを受けながらも生放送をやり切り、放送終了後に番組スタッフへ説教する姿を描いた作品。

高2の時、火曜の深夜に「新・1人ごっつ」とラベルに書いたビデオテープをビデオデッキにセットしてリアルタイムで録画ボタンを押すのが僕のルーティンになっていた。

当時家にはまだDVDはなく、テレビ録画はビデオテープだったのだけど、「ごっつええ感じ」や「ガキの使い」「1人ごっつ」「新・1人ごっつ」は繰り返し録画できるテープではなく、新品のテープを用意するレベルで好きで、サッカー部の練習終わりにこっそり稼いだバイト代はこのVHSビデオテープとエロ本に変わった。(そこはどうでもいいか)

この作品には約10分間とにかく陰湿で痒い所に手が届かない時のような小さな「腹立つわ〜」がそれはそれは連続的に散りばめられていて、

例えば…

・くす玉🎊が開かないような細工されたり

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・確信犯的な穴の切り方されたり

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・案の定切ってしまったり

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※ピー助は本番中、血が映らないようにジャケットで隠し通している。

・糊を多めにつけられたり

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・どっちも右の靴を用意されたり

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・人気のなさをディスられたり

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・ゲストとの間に天糸張ったり

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・本当は88点なのに、一部電気消してみたり

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・誕生日じゃないのにケーキ出てきたり

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・こんなに頑張ってるのに普通にダメ出しされたり

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・目の前で葉巻を吸われたり

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・カツラのピー助にあえて被り物用意されたり

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・ゲストでもないのに中途半端な等身大の広末パネル飾られたり

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・挙げ句の果てには番組名の書いたパネルに「陰湿」の文言を追加されたり

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これらの数々の陰湿な嫌がらせをピー助が1つずつ指摘・説教していくのだが、テレビを見ながら「えっ、次はどんなことされたんだろ?ピー助」というドキドキ感というか緊張感が堪らなかった。

この投稿を書く時、なんでこんなに好きなんだろう?好きだったんだろうと考えた。

改めて映像を見返した。

答えは僕には「虐められていた」過去があり、それを「ピー助」に当てはめていたからだと思った。

名前の近いやつの靴箱に上履きが入っていたり、意中の女の子に書いたラブレターをクラス全員いる前で読まれたり、ピー助のそれとは全く違うのだけども、年頃もあり、随分と凹んだ時期があった。

けれども、

高2の時に見たピー助はそんな過去もこれから起こるかもしれない困難も、全部笑いに変えればいいという気持ちになったから、なれたから好きなんだと。

以上、僕のピー助が好きな理由でした。


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