カーネギー著「こうすれば必ず人は動く」まとめ①
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カーネギー著「こうすれば必ず人は動く」まとめ①

歴史的な著作を覚書がてらまとめてみたいと思います!

第一章「人を非難する前にしておくべき心の手続き」

”セオドア・ルーズベルト(元アメリカ合衆国大統領)は四回のうち三回でも正しい判断ができれば自分としては満足だと語っているぐらいである。”

基本的に人は間違えるものだ。自分が間違っているということが分かった時、あなたならどうするだろう?自分が正しいということをはっきりさせようとするのか、もしくは自分の過ちを素直に認めて、非難を受けるだろうか。また、それはどちらの方法がいいと思うだろうか。

例えば以下の例を見てみよう。

警官:「警部補、この男はスクールゾーンで時速40キロを出していたんです。
警部補:「時速40キロだと?法律では11キロだぞ。」
男性:「ちょって待ってよ、あんなところがスクールゾーンだなんて誰もわからないぞ!標識は出てなかったんだから!」
警部補:「交通標識は出ている。もう少しスピードを落としていたら見えたはずだ。」
警官:「そうなんですよ警部補、彼は標識を見落としていたんです。その上私にも食ってかかってきたんです!」
警部補:「スクールゾーンでのスピードオーバーに関して、法律では25ドルの罰金となっている。」
男性:「25ドル?時速11キロで走らなかったからか?!そんなばかな!時速11キロで走る車なんて見たことないぞ!そんなもん払うもんか!」
警部補:「25ドルだ。言い訳はやめろ。」
男性:「でも俺は…。」
警部補:「25ドル!」
男性:「これじゃ強盗じゃないか!あんたらもわかってるんだろ!」
警部補:「強盗だと?!私は警官としての任務を果たしているだけだ、それを強盗だと!警官を侮辱したらどうなるか教えてやる、ブタ箱で一晩過ごすんだな!」

こうして、この男性は25ドルの支払いと留置所行きの処分を受けた。カッとなって相手と口論し、相手を怒らせてしまった。そしてそこから彼が手に入れたものは、自分が望んでいないものばかり。自分が欲する結果は何一つ得られなかったのである。
彼の留置所行きの処分は、家庭や職場での彼の行動パターンを典型的に表していた。何か間違いをすると、自分を守ろうとしてますます人に嫌われる。彼は一つのルールを知らなかったために、このような結果を招いたのである。そのルールとは


「間違いを犯したら、速やかに、十分にそれをみとめること」


なのだ。
さらにその後、この男性はまた交通違反切符を渡されることになったが、今回は違った態度で対処した。すると、「間違いを犯したら、速やかに、十分にそれをみとめること」というルールの正しさが証明されたという。彼はまた別件の交通違反により裁判所が発行した召喚状に応じて裁判所にやってきた。

裁判官:「…次の事件。」
廷吏:「この男性は、1月19日夜11時、パーマーアベニューを時速83キロで走行、スピード違反。報告者、マクマホン巡査」
裁判官:「有罪を認めますか、無罪を主張しますか?」
男性:「有罪です、裁判長。」
裁判官:「自らの弁護として何か申し立てることは?」
男性:「私は自分ではあの制限速度をオーバーしていたとは気が付かなかったんですが、お巡りさんが間違えるわけはないと思います。弁解も何もありません。相応の償いをさせていただきたいと思います。」
裁判官:「よろしい、ほかには?」
男性:「私はここに一時間ほど座って、裁判長の判決を聞いておりましたが、判決は正当なものであり、証拠も適切であると思っていました。」
裁判官:「交通裁判所はこれで何度目になりますか?」
男性:「はい、今回を除いて過去15年間にたった一度です。」
裁判官:「ああ、なるほど。悪い記録ではありませんね。あなたには執行猶予一年を申し渡します。ただし、戻ってくることのないようにしてくださいね。」

極端な例ではあるが、男性が警官と口論したときには罰金を取られた上に留置所へ入れられたが、自分の過ちを認めて「弁解の余地はありません、罰金を支払います。」と言ったときには、執行猶予を与えられたのである。彼の態度が裁判官の心証を良くしたのである。

ただし、誤解してはいけない。

何度も交通違反をしてもいかにして罰せられずに済むかという方法を伝授しているわけではなく、どのような状況であれ、間違いを犯したときには、それを素早く十分に心から認めるということが一番賢明である、ということを言っているのである。

何か言い逃れをするころには、対面する相手やあなたの周囲の人々はあなたの愚に気が付いており、そこで自分の正当性を主張することはもはや完全に逆効果であることにその時気が付くべきであるという典型例である。

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