婚活リタイアした話

わたしのTwitterや、以前のブログを前々から知ってくださっている人が、何人このnoteを見てくださっているのかは分からないけれど。

きっと皆さん、思っていることでしょう。

「おめえ、婚活はどうした」と。

結論から言おう。

わたしは、婚活をやめた。

***

きっかけは、『2019年12月27日の話』でも触れた職場恋愛の末の大失恋。
実はこれ、1年近く引き摺った案件だった(いや今も同じ部署で働いているのでまだ終わったわけじゃないんだけど…)。

1年前、あれだけ付き合う寸前だと思っていた好きな人に彼女がいたことが余りにもショックで、わたしはノリと勢いと殺意だけでPairsに登録した。
これがわたしの婚活の始まりである。

それから約1年ほど、マッチングアプリを中心に婚活を、していたにはしていた。

多いときでマッチングアプリは3つ掛け持ち。街コンにも婚活パーティーにも赴いて、有難いことに何人かの男性と連絡先を交換したり、後日お会いするまでに発展したこともあった。
……まあ、ほぼ100%2回目以降の面接(婚活市場ではデートのことをこう言うことが多い)はなかったし、お付き合いに発展することもなかったのだけれど。

進捗をたまにSNSにあげ、前にやっていたブログでは婚活進捗の連載をやろうとしていたこともある。
(当時読んでくださっていた方、本当にありがとうございました。告知もなくやめてしまって本当にごめんなさい)

「来年のいい夫婦の日(11月22日)までは頑張るんだ!」と。
自分にも周りにもそう科して、たまに休んだり再開したりしながら、細々と続けていたのだけれど。

2020年3月現在。
わたしは、一切の婚活をやめている。

理由は割と色々あるのだけれど、いちばん大きな理由は「今のわたしに意味はないと思ったから」。

婚活をしている間、ずっと気が休まらなかった。  

婚活パーティーでカップル成立したって、いいな、と思える人がいたって、何度か連絡取り合ったら大体FO。

その間にも、周りはばんばん結婚していく。彼氏(彼女)ができていく。その報告が、SNSでも対面でもぶち当たる。
その度に「わたしも頑張ろう」と思う事が出来たらよかったのだけれど、残念なことに捻くれ者のわたしは「どうしてみんなそんなにほいほい恋人ができて、結婚できるんだ」としか思えなかった。

その合間にもわたしをとち狂わせた大失恋の張本人は、今日も元気に隣の机で結婚式やプロポーズについての相談を上司にしている。

バチクソに病まないわけがないんですよ、こんなの。

いやまあ……わたしのメンタルが弱すぎるとか、自分勝手だとか、そう言われれば否定はできないんだけど。
兎にも角にも、である。
婚活をゴリゴリに進めていくのに比例するかのように、わたしは荒れた。とても、荒れた。

2019年は割と沢山友達の結婚式にお呼ばれしたけれど、式を見る度に幸せな気持ちになると同時に、「どうしてわたしは」と恨み節を奥底で吐いた。
5月1日(令和婚)と11月22日(いい夫婦の日)は、交際中の友人のSNSを全てミュートした。

そこまではまあ、「婚活疲れ」というやつだろう。と思ってあまり気にもしなかったのだけれど。

職業柄携わることの多い結婚に関する事業のパンフレットをサンプルとして渡された時、ガチで吐きそうになってトイレに駆けこんだ時は流石に、
「あ、これは婚活疲れじゃない」
と思った。

まだ始まってもいない、それどころか新婚カップルを目の前にしたとか、そういう報告や話題が出たとか、そんなでもない、ただの「こういう業務が仕事で始まりますよ」というお知らせ。
それがたまたま、結婚に関する事業というだけである。
(安心してください、吐いてませんよ)

だめだ。
これは、だめだ。
「結婚」「恋愛」の2文字自体がトラウマと化している……!!

それを自覚したのが、去年の12月半ば。
その後『2019年12月27日の話』の一件で岡田龍太郎さんと出会って改心(?)し、ほぼ同時期に夢女子の気があるオタクだということを自覚したおかげで、推し活と夢妄想の二足の草鞋を履くようになり、自然と婚活からは距離を置くようになった。

年が明け、1月半ば。
自分からいいねを送らなくなり、送られてくるメッセージに返信する以外に開かなくなったマッチングアプリ達を眺めながら、改めて考えた。
「わたしに、婚活は必要なのか?」と。

結婚したいのか、したくないのか。
彼氏がほしいのか、ほしくないのか。

実はその問いにも、未だにわたしは答えを出せていない。

このままひとりで生きる覚悟はしているし、自分の残り60年近い人生は、自分の思うように使いたかった。
でもその過程で、もしかしたら、「この人と一緒にいたい」と思う人が現れるのかもしれないし、現れないかもしれないし。
それはその時に考えればいいや。というのがわたしの人生観である(くっそノープラン)。

だけど、少なくとも、今のわたしは。

まだ結婚恋愛アレルギー発症中だ。ピークよりはマシになったけど。
今でも結婚式場やゼ〇シィのCMを見るとチャンネル変えたいし、SNSでカップルのツーショットが出ようものなら速攻ミュートである。
声優さんや俳優さんの結婚報告でさえも、心の中のざわざわを抑えられずにそっとTLを離れるし。

(つまりこのままでは、推しの結婚報告があっても100%盛大に祝えないということである そんなの嫌だ!推しの人生の節目は精一杯お祝いしたいし応援したい!!)

話がそれた。戻そう。

つまり、こんな状況で婚活したって、自分が破滅するだけだと思ったのだ。
というかこんな状態じゃ、恋愛だって結婚だって考えること自体、精神衛生上まったくよろしくない……!!

「結婚」「恋愛」の2文字をわたしが『ただの文字だ』と認識して受け流せるようになるまで、その手の世界からは手を引いた方がいい。少なくとも、現実世界では。

それについて考えるのは限界夢女ロールプレイをしている時だけでいい。むしろ夢女子を自覚してからの方がメンタルが安定している。オタク、すごい。

というわけで。
わたしの指はごく自然な手つきで、マッチングアプリ達の退会ボタンを押していた。
そうして今に至るわけである。

***

Twitterやブログ、マシュマロ等でわたしの婚活を応援してくださった皆さん。
アドバイスや共感のリプをくれた、フォロワーのみんな。

こんな形で、身勝手で、本当にごめんなさい。

もっと早く言葉にしてお伝えするべきだったのだけれど、時間がかかってしまいました。
自分で書いてて本当に身勝手な理由だな……とは思っています。
世の中には『こんなの通過儀礼!!』と言って婚活街道を邁進していく人達の方が多いに決まってるのに。

でも、ごめんなさい。
わたしには無理でした。

いつかちゃんとわたしが「誰かと人生を歩みたい」と思えるようになったら、その時はまたそっと見守っていただけると嬉しいです。

【2023年追記】
3年後のわたしから返事を書きました。

美味しい肉を食べます