本物の警備実現のために高めたい自己資本比率

1. 無借金経営。経営者のほとんどが憧れる言葉。

これを財務的にいうなら、貸借対照表(以下BS)上の負債の部である短期・長期借入金がなく自己資本比率が高い状態ということができる。

自己資本比率とは総資本のうちどの程度が自己資本でまかなわれているかを示す指標。

総資本とはBS上の右側の資本の部と負債の部を合わせたもので、企業のすべての資本の総額を意味し、自己資本とはそのうち資本の部にあたるものをいう。資本の部は株主から調達したお金。自社の場合だと自分や親父等の親族がら集めた自前のお金といったところ。

つまり、自己資本比率とは事業活動の元手である調達したお金のうち、どれだけ、借入等の他人資本じゃなく会社の所有者である株主が自前で用意したかの比率を指す。


これにより経営の安定性が分かる。そして一般に業種を問わず、40%以上あれば健全とされる。うちの師匠もそうおっしゃっている(笑)。

2. 自社の自己資本比率もここしばらく40%を超えているので健全といえる。

前にもいったように警備業にはたいして元手も仕入もいらないので、他業種と比べ、借入金にあまり依存しないようにも思える。

とはいえ、交通誘導業務をメインにすれば、時期によってほとんどなかったり、相場が著しく安くなったりする。

その場合、従業員に対する給与の支払等で臨時の借入金が必要になることが多く、これが財務を圧迫することにつながる。

この臨時の借入を減らしたい。そんな思いで自社は契約形態を長期メインに変えている最中である。

安定収入が増えれば、時期による収入のムラも減る。ムラが減れば臨時の借入も減り、無借金に近づく。金融機関の信用も高まる。

そうなれば、経営サイドも将来を見据えた経営を考えるようができるようになる。

すべては本物の警備の実現のため。日々これ精進である。


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