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1500人記念の長いお話です!!

フォロワーさん1,500人記念の長いお話、今回はFIPです。

FIP(猫伝染性腹膜炎)は幼猫に発症することのあるウイルス感染症です、成猫や老猫の発症もありますが、1歳前後の幼い猫に多いことが特徴です。
ほぼ100%死に至る病気で、進行もとても早いです。(無治療の場合、中央生存期間9日)

猫コロナウイルスにより発症する感染症ですが、猫のコロナウイルスは多くの猫が保有しており、コロナウイルス自体はほとんど無害と考えられています。
(伝染性と名前がついていますが、FIPウイルスは感染しません、原因となるコロナウイルスが感染するものなのでこの名があります。)

無害であるはずの腸コロナウイルスが突然変異して強毒化することがあります、この突然変異で生じたウイルスがFIPウイルスと呼ばれ、猫の命を脅かします。

また突然変異なので発症を防ぐすべがなく、予防法もありません。
猫のコロナウイルスのワクチンは日々、研究・開発が進められていますが、ウイルスの特性上、国内での生産まで至っていないのが現状です。

症状としては、食欲がなくなって好きなおやつさえ食べない、元気がなくなり遊ぶ事もせず、見るからに弱ってしまいます。

腹水などの貯留が認められるウエットタイプ、肉芽腫などが形成されるドライタイプに分類され、ウエットタイプは腹水がたまりお腹がふくらんでくるので、外見でも分かりやすく発見しやすいという特徴があります。
しかし、ドライタイプは外観では判断がつかないため発見が遅れるケースがあります。
原因として、多頭飼育によるストレスとよく言われますが、1匹で飼われている猫でも発症は多いですし、多頭飼育でも全くFIPにならない事もとても多いです、ペットショップで買った子、ブリーダーから直接来た子、保護猫、どんな生まれでも発症はあります。

FIPは致死率がほぼ100%という極めて絶望的な病気と考えられてきましたが、近年、国外の薬剤が利用できるようになりました、飲み薬のムティアンやGS注射です、しっぽのしらべの、うずらくんやすいちゃんは、ムティアンより金額の抑えられるGS注射を使い、うずらくんは見事に寛解し、すいちゃんもあと数週間で経過観察が終わり最終の診断をもらいます。

数年前までは、助からない病気としてたくさんの猫の命を奪ってきたFIPですが、今では薬があります。
投薬が楽な飲み薬のムティアンだと100万近くの治療費がかかります、安価ですむけど毎日の注射が大変なGS注射でも30万前後。
高いと考えるか安いと考えるか。

私たちはお金で命が買えるならやるべきと思います。
もし自分の家の猫がそうなった時にどう思いますか?お金がないから仕方ないと諦め、日々弱っていく子を毎日死ぬその日まで見ていますか?
SNSではFIP治療の為に、車を売ったり借金をする人も見かけます、たかが猫のためにそこまで?と感じる人もいると思います。

そういう人は、自分の親や子供が高額な医療費のかかる病気になったとき、お金がないからと病院に行かず、治療もせず家で弱っていくのを見ているんですかね、私たちにとって犬や猫、ペットとして飼われる生き物は物ではなく家族のはずです。
どんなにお金をかけても寛解しない腎臓病などに比べたら、結果の出るFIPの方がマシだと思いますし、薬がなく、死んでしまう病気とされていた数年前に比べたら、なんていい時代になったんだろうと思います。
FIP発症の猫の数は、 SNSの普及で目につきやすくなったという要因もありますが、活動に携わる私たちの体感で発症自体が増えていると感じます。
なぜ増えているのか、なぜ変異するのか是非とも更なる研究をお願いしたい、そして国内でワクチンが作られ、安価で治療ができる時代がくる事を切実に望みます。

という事で今回はここまで、最後までお読みくださりありがとうございました。

1,400人記念が抜けているので、また後日長い文章を書かせていただきます。


中の人のうちでもFIPは経験があります。
しぽしら発足以前に保護猫を迎え、幸いにも早期発見しました。
が、その時は治療薬がありませんでした。
今は安価とは言え30万という大金ですが、治療法があり、治療薬があります。
個々の考え方だとは思いますが、しぽしら在籍の子がFIPになった時、卒業猫がFIPになったと聞いた時治療したいとおもいます。
だって助かるんですから。

と、長くなりました!
また明日😊

しっぽのしらべは「全てのねこちゃんを幸せにしたい」を目標に活動を行っています。歩き始めたばかりの団体ですが、サポートいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。