センコウガールは伝説になれるか
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センコウガールは伝説になれるか

ひろなかぶるほく

今回は漫画『センコウガール』について。


2017年11月に、マンガワンなどで隔週連載で始まった漫画。つまりまだ1年も経過していない。現在29話分まで公開されている。ちなみに来週最終回。全30話が決定している。


単行本的には2冊ぐらい出ても良いはずなのだけど、現状「単行本化する」という情報は一切無い。このまま永遠に単行本化せず、まさにセンコウのように消えて行く説すらある。


俺的に、「2018年で読んだマンガ一位」を獲得する恐れが出てきている。それくらい面白い。来週が待ちきれないので、そのワクワクやら何やら、いろんな気持ちを今回は書いていこうかなあと思う。


※ちなみに隔週連載なのを忘れていて先日の木曜日になった瞬間にアプリを開いたが、更新されていなかった。クソ虚しい。でも少しホッとした。


〜〜

まだセンコウガールを見たことない人で、もし今から見ようと思っている人は、絶対まずこの曲を聞いた方がいい。

はい。東京事変の『閃光少女』。


『センコウガール』というタイトルからわかる通り、露骨にこの曲とリンクしながら物語が深くなって行く。

ちょいと閃光少女から歌詞を。

私は今しか知らない
貴方の今を閃きたい
これが最期だって光って居たい

毎度のことながら余談ですが、そういえば、最近椎名林檎さんを見直す運動が盛んっぽいですよね。椎名林檎が「やった功績とやってしまったこと」を考えるというか。その中で、「林檎さん、人生の輝きは一瞬だと思いすぎ問題」とかあるみたいで。


まさに閃光少女なんて、一瞬の切り取りみたいなエネルギー(大きく光るということは、次には消えているということ)の歌ですけど、とにかくこの『センコウガール』も、ゴリゴリ「生と死」の話なんですよね。

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(素敵だ。)

明らかに何か闇を持っている不登校生徒の民ちゃんが、突然登校し始め、様々なクラスの生徒に実に根深いところまで問い詰めて行くストーリー。そしてその理由には…と言った感じ。



主人公の民子がクラスの人達に対して過剰反応する言葉がある。
「もう無理」と「死にたい」。


JKは、確かに嫌なことがあったらすぐに「死にたい」とか言いがちなイメージあるな。俺の時もいたなと。

彼女たちは何であんなにも簡単に「死にたい」と言ってしまうんだろうか。これはきっと、「明日があるから」なんだと思う。未来が担保されているから、「死を恐れない」。だから「死にたがれる」。


民子は、そんな人達に対して、徹底的に追求する。だって、「明日には電池を残す考え」なんてないから。

「周りには生きたい人だっているんだよ!!」的なありきたり論で追求するのではなく、かなり尖った、でも核心を突いた追求で迫っていく。

追求された側はどうするかというと、「アンタにとっては勝手な言葉に聞こえるかもしれないが、私の"死にたい"だってホンモノだ」と反対したりする。そう。彼女達だって、彼女なりの悩みがあって言っている。

この舞台にメインで登場する人達に一貫しているのが、「心臓が動いているが、生きているという実感がない」ということ。そして伝えたいことの一つとして、「そもそも生きてるってなんなんでしょうね?」が常に存在している。


民ちゃんが唯一「生きている」ような印象も受けるけど、おそらく彼女が一番死んでいる。まあここら辺はぜひ読んで見てください。


もう一つ一貫していることがあって。それは、彼女達の悩みの根本を辿ると、全て「親の教育」に辿り着くと言うこと。学校での横暴な態度も、大胆な行動も、自傷も、辿って行くと「親の話」になってきてしまう。

子にとって親とは、「救い」でもあるし、「呪い」でもある。ここに関してはありがちな展開ではあるのかもしれないけど、ここに「生(性)と死」がガッポリ絡んでくるせいで、「ふむ、、、」となってしまう。良い。

(そんな親サイドにも悩みはあり…と、本質的に「悪者」っていないんですよね。この漫画。)

ちょっとミステリーチックな面もあって、物語途中で、「実はこうでした!!」的な展開があるんだけど(おそらく、ほとんどの人が騙されたはず)、これに騙された人は、きっと大きく反省をしないといけない(俺含め)。

騙された人は、少なからず「こんな人間はこういう行動をしがちだ」とか、きっとそういったところで人を判断しているんだと思う。何度も言うけど、俺含め。

「エリートコースに進ませるために子を罵倒しながら何時間も勉強させる」親が「悪い親」なのか「良い親」なのかなんて、よく考えたら「その行為事態は好ましくない」けど、結局わからないし、子供にとってはそれが「救い」なのかもしれないんですよね。それを決めるべきなのは子供というか。


なんか今更ながら、読んでるとこう言うところが少し抜けてたなあと思うわけなんですねえ。


〜〜


この漫画の最大の魅力は、「実はこの人こういうところあるんだね」が滅茶苦茶出てくるところ。「最初と後で印象が違う」的人物が多い。最終的に「人って分からんよな」に着地している。

もしかして、今現実で嫌いな、不愉快なアイツも、単に物語の前半ってだけなのかなって気分になる。学べるところが多い。そして反省も多い。


とりあえず、単行本で読まないとわかりきれていないところも多すぎるので、早く現物で読みたいんです。お願いします!!!俺が単行本欲しくなった漫画は久々なんです!民ちゃんを見せて!!

〜〜

実際に読んでみたらわかりますけど。本当に閃光少女なんですよね。民子。

…って考えると民子は…という、歌詞でネタバレができちゃうのも妙に切ない。これは『ぼくらの』を読んだ感覚と近いかも。うわ、めっちゃぼくらの読みてえ

なーんか、いずれ映画とかになって勝手に消費されそうな内容でもあるんですよね。話も短いし。いざ流行ってから「私前から知ってましたーw」をやりたい人にもオススメです。


とりあえずド名作です。ちなみに上記の話をなんとなくした上で読んでくれた人がいましたが「まあまあ」って言ってました。まじか!


というわけで、オススメ漫画でした。おわり。

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ひろなかぶるほく

見てくださってありがとうございます。気の向くままにやっておりますが、どこか、何かの形で届けばいいなと考えています。

ありがとうございます!
ひろなかぶるほく
びっくりドンキーが好きです。札幌出身。札幌住み。