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コロンビア産コーヒー

 喫茶店やカフェなどでよくみられるコロンビアのコーヒーは、世界有数のコーヒー生産国です。ブラジル、ベトナムに次ぐ世界第3位の生産量を誇っています。日本では、「スプレモ」や「エメラルドマウンテン」が有名ですね。そして「世界一リッチなコーヒー」として認知活動をして品質管理の徹底等をしていこうと「コロンビアコーヒー生産者連合会」を立ち上げたりしています。

 コロンビアのお国柄
 国名 コロンビア共和国

  首都 ボゴタ

 人口 約4870万人

 面積 約1139000㎢

コロンビア街並み②

 南米大陸の北端に位置し、北はカリブ海、西は太平洋に面しています。東はベネズエラ、ブラジル、南はペルー、エクアドル、西はパナマと接しています。3つのアンデス山系が南北に走り起伏が激しく、東部のアマゾン川上流は平原が広がっています。沿岸部や平野部は熱帯性気候、内陸部の山岳地は亜熱帯気候です。

 コロンビアはコーヒーの生産量が世界第3位で会うが、切り花の出荷量が世界第2位の国でもあります。

 コロンビアの人々は男女ともにポジティブな人が多いです。嫌なことや細かいことは気にしないので約束の時間に遅くなったりもします。また、家族の事をとても気にしていて家族思いでもあります。

 コロンビアのコーヒー農園
 コロンビアは世界有数のコーヒー生産大国として知られています。日本の3倍ほどの土地面積が南北に広がっており、各地で雨季・乾期が異なるために1年間を通してコーヒー豆を収穫することができます。

 コーヒー豆は100%アラビカ種で生産地の環境も多種多様です。アラビカ種の中でもカツーラ種、バリエダ・コロンビア種など幾つかの品種が栽培されています。

 コロンビアのコーヒーの始まりは、今から約300年前に遡ります。1730年頃にキリスト教修道院によってコーヒーの木が植えられたとされています。その後、キリスト教の間で広がり、1835年頃に輸出が始まりました。今では、24000以上のコーヒー農園があり、人口の全体の1/4がコーヒー関連の仕事に就いています。

コーヒー農園⑤

コロンビアコーヒー生産者連合(FNC)
 1972年に生産者主体の非営利団体「コロンビアコーヒー生産者連合(FNC)」が設立されました。コーヒーの生産者とともに高品質なコーヒーの安定生産と生産者のより良い生活を実現し、コロンビアコーヒーが「世界一リッチなコーヒー」として認知向上されるような活動をしています。

 主な活動としては、生産したコーヒーの全量を買い取ることやコーヒー栽培の技術開発や研修をし、それらを生産者に伝えることや子供たちの教育、地域社会に必要なインフラの整備などの活動を行っています。「エメラルドマウンテン」は、このFNCの最高品質と評価された大変数少ないかちのあるコロンビア産のコーヒー豆です。

 主な生産地
 コロンビアは、南米大陸北西部に位置しています。その国土にはアンデス山脈が南北に走り、水質資源豊富な高地が広がっています。コロンビアでは、主に3つの地域で栽培されています。

➀北部地方
 「マグダレナ」、「カサナレ」、「サンタンデール」などが北部地方でのコーヒー栽培の地域となります。ここでは低い標高で高い気温の土地で栽培をしています。コーヒーの木に長く日が当たってします為、高低差を利用してシェードツリーを植えて日陰を作り直射日光から守ります。

②中部地方
 「カルダス」、「キンディオ」、「リサラル」、「ルノテ・デ・ヴァジェ」など。

 この中部地方は、一年間を通じて収穫が行われう地域です。年間で2回のコーヒーの収穫が行われており、1回目は9月から12月、2回目は4月から6月にかけてコーヒーの収穫が行われています。

③南部地方
 「ナリーニョ」「カウカ」、「ウイラ」、「スール・デ・トリマ」など。

 この南部地方は赤道に近い地域であります。標高が高い位置で、気温が低い環境の土地で主にコーヒー栽培をしています。

コーヒー農園➁

世界遺産「コロンビア・コーヒーの文化的景観」

 コーヒー三角地帯と呼ばれるカルダス、リサラルダ、キンディオに隣接するバジェ・デル・カウカを加えた4県にまたがる約14万1000ヘクタールの生産地を丸ごとユネスコが「コロンビア・コーヒー文化的景観」」として2011年に世界遺産に指定しました。

 この地域には約2万4000軒のコーヒー農園があります。コーヒーの栽培には熱帯地域の標高1400mから1800mまでが最適とされています。急勾配な山肌に多くの農園があり、コーヒーを栽培するのに非常に大変な作業となる場所です。ユネスコがこの地に認めた文化的景観とは、厳しい自然環境の中で上質なコーヒー豆を作ってきた幾世代にもわたる生産者たちの努力が評価され、ユネスコはこの地域を世界遺産に指名しました。

コロンビアコーヒーの等級
 コロンビアのコーヒー豆の等級や格付けは大きさで決まっており、これらは「コロンビアコーヒー生産者連合会」の関連会社が行っています。

 コーヒー豆のスクリーンが17以上だと「スプレモ」。コーヒー豆のスクリーンが17以下で14以上であれば「エキセルソ」となります。スクリーンが13以下のコーヒー豆は輸出されずに主に国内で消費されています。

 「コロンビアコーヒー生産者連合会」では、さらに産地や国際認証の有無などにより付加価値のあるコーヒーを認定しています。

コーヒーの木③

 コロンビアのカフェ
 コロンビアでも日本でいうドトールのようなカフェがたくさんあり、街中でコーヒーを持ち歩いている人を見かけます。その中でも「コロンビアコーヒー生産者連合会」によって作られたカフェ「ファン・バルデス・カフェ」はコロンビア最大のコーヒーチェーン店です。国内にとどまらず、アメリカをはじめスペインやメキシコ、チリ、ボリビア等にも展開をしていて、アジアでは韓国やマレーシアにもあり、全部で310店舗展開をしています。コロンビア人なら誰でも知っている有名なコーヒーチェーンです。

まとめ
 今回は、コロンビア産のコーヒーを紹介しました。コロンビアでは、品質の良い高価なコーヒーのほとんどが国外に輸出をしていますが、「ファン・バルデス・カフェ」を中心にコロンビアのカフェがチェーン展開をしていたりと品質の良いコーヒー豆は国内の外食産業へ流れているようです。そのうち日本にもコロンビアのカフェチェーン店が進出してくるのかもしれませんね。楽しみです。

焙煎豆④

 

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