クラウドファンディング成功の記録②
クラウドファンディング成功の記録① の続きです。
プロジェクトページを作るとき、気を付けたことを記していきます。
「選ばれるページ」の研究
ここからは、いかに注目され、見やすく伝わりやすいページにするにはどうしたらいいか、という情報収集&ページ作成の開始です。
まずしたことは、数々のクラファンプロジェクトページをとにかく閲覧することです。webサイトは、現在は80~90%がスマホからのアクセスと聞きます。さらに、〈CAMPFIRE〉はスマホアプリもあるので、スマホからのアクセスが多いと予想。あとからFacebookやInstagramで広報活動する流れから考えても、PCからだけでなくスマホのブラウザ、クラファンアプリからの導線や見え方チェックが重要です。
どのプロジェクトページが見やすいか。
支援が集まっているページと、そうでないページの差はなんなのか。
(↑これは、実はよくわからない…と思いました。広報活動の要素が大きいと思います)
見やすい画像タイプ、読みやすいフォントはどれか。
画像の枚数、自己紹介文の長さなども分析してメモをしていきます。
①画像はどういったものがいいのか。(人物?風景?リターン商品?)
地域コミュニティとして活動している面が強いため、「福岡」を思い起こさせるような地元写真と、しおらぼで日々楽しく活動している子供たちの写真をメインで作成しました。写真と文字が重なる場所は白抜き背景を入れる、文字が多くなりすぎないように配置するなどの工夫も。
そして、当然のことながら映り込む人物には、画像を使ってもいいかの確認をしておきます。
商品開発系のプロジェクトではないので、リターン画像はTOPには含めませんでした。「コロナで売れなくなった〇〇を買ってください!」などのリターン自体がメインの場合は、複数設定できるTOP画像に、商品画像(使用しているところ、調理してある”映える画像”など)を含めたほうがいいと思います。
②タイトルの長さは36文字以内で
タイトルは40文字以内という制限がもともとあるのですが、上記画像で分かる通り、一覧での表示のとき、タイトルが長すぎると「・・・」で切れてしまいます。全角36文字以下でまとめてしまったほうが全部表示されます。クラファン支援は全国から集まりますが、福岡に所縁がある方からの支援も集いたかったため、タイトルに「福岡」を入れるのは必須でした。(福岡の県人愛は強い…!)
③概要文について
プロジェクトの概要を3~4行で説明をする部分で、文字数は150文字です。PCからの閲覧だと太字、かつメイン画像の下に表示されます。スマホからだと、太字にはなりませんが【プロジェクト本文を読む】というボタン真上に表示されるため、「もっと詳細を知りたい」と思わせる内容にする必要があります。誠実に、プロジェクトに関して熱さを語る導入部分として重要です。全体のページができてから、一呼吸おいて仕上げてもいい部分です。
④カテゴリはどうするか
プロジェクトは、カテゴライズする必要があります。私がプロジェクトを立ち上げたときは、以下のカテゴリがありました。
アート・写真 / 音楽 / 舞台・パフォーマンス / プロダクト / テクノロジー・ガジェット / ゲーム・サービス開発 / フード・飲食店 / ファッション / 映像・映画 / 書籍・雑誌出版 / アニメ・漫画 / スポーツ / ビジネス・起業 / チャレンジ / ビューティー・ヘルスケア / ソーシャルグッド / まちづくり・地域活性化
しおらぼはレンタルスペースですが、お母さんや子供たちが集まる地域コミュニティの要素が強く、地域包括ケア、活性化、イベント企画などに携わっていることから、「まちづくり・地域活性化」を選びました。〈CAMPFIRE〉のTOPからカテゴリ検索したとき、「まちづくり・地域活性化」で絞り込まれることになります。ここの選択が適切でないときは、ちゃんと〈CAMPFIRE〉の担当者の方から指導が入りますので、安心して担当者と相談して決めてください。
③プロフィールとしての「はじめまして」
私が利用した〈CAMPFIRE〉は、初めてクラファンページを立ち上げる人のためのマニュアルもしっかりしており、それとにらめっこしながら作ることができました。その中でも、まずどういう人間がこのプロジェクトを立ち上げたのかというスタートの書き方が重要と感じました。
画面右側にある「プロフィール」↓
ここも重要なので、しっかり誘導URLなどを埋めておく必要はありますが、それよりも・・・
この、「ご挨拶」部分です。ここに、プロジェクトオーナーの顔が出るのと出ないのとでは、印象が違います。顔と名前を出すということは、かなりの覚悟が必要です。その覚悟を見ていただく。そんな導入ページです。一番肝心なのは、どんなプロジェクトなのかという核の部分なんですが、どうしてそこに行き着いたのか、というストーリーをプロジェクトオーナー自身が語ることで、共感なり興味なりを感じてもらえます。ここで使うプロフィール写真は、自然光で撮った実物より盛って撮れてる写真をぜひお使いください(笑)。 私はものすごく写真が苦手なため、カメラ目線を避けてナチュラルに撮ってくれるプロにお願いしました・・・。
そして、プロジェクト立ち上げの背景となる、施設紹介。普段の様子、いかに魅力ある場所なのかを写真とともに説明していきます。困窮している状況の説明ばかりでなく、楽しく、笑顔の多い普段の様子が伝わるように心がけました。
-その場所、存続させてあげたいなぁ。
-自分も行ってみたいないぁ。
-なんだかおもしろいことしてるんだなぁ。
そういう風に感じられる、親しみと特別感です。
普段から、「ちょっとトイレ借りていいですか?」と子供が入ってくるような場所なので、そういった地元の空気感が出る写真をたくさん選びました。
④プロジェクト内容と支援金の使い道
商品プロダクトなら、開発の経緯や使用した感じの期待を入れた文章を作るのですが、今回は「廃業の危機を救ってもらいたい」という内容です。ここの内容が、ひとりよがりのものだと共感を得られません…。私もたくさんのページを見て研究しましたが、支援が集まっていないものは「あまりに個人的すぎて、賛同できない」と感じるものが多かったです。
今回立ち上げたプロジェクトは、主に「地域コミュニティとしての存続の重要性」を掘り下げたものだったため、リターンも地域にかかわるものを主流にしました。コロナ禍での家賃・人件費などのランニングコストの補填を差し引いた残りは、地元にお金を落とすリターンを設定しました。
自粛で減収となっている周辺店舗、ワークショップやイベントが開催できずにいる講師などへリターン実行時にお金を落とすようにしました。同時に、地方にいる地元愛で支援をしていただいた方向けには、「情報」や「広告宣伝」としてお返しをできるリターンも用意します。
リターン実行時は、仕入れなどすべて地元のお店で行い、支援金が地域に循環するようにしました。何より、支援が集まったらこんな楽しいことやっていきたいね!という明るい期待感を大事にしました。
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③へ続く・・・
③は、かなり重要な「リターン」の内容と途中追加について詳しく書きたいと思います。内容や、途中で追加する時期については、支援の集まり方や拡散の仕方と密接に関わります。
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