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I.D.C.D.

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僕のアイデンティティとなったCDのご紹介。
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記事一覧

I.D.C.D.09 J.ガイルズ・バンド『フリーズ・フレイム』 -sio_note-

テーマ▶音楽  久しぶりに帰ってきました――。  ”だいたい”自分の音楽歴に沿って、深い影響を受けたアルバムを紹介していくI.D.C.D。このたびマガジン化してトップ画像もつけました。  復帰第1弾は、泥臭いブルース風味のR&Rで70年代には「アメリカのストーンズ」と異名も受けていたJ.ガイルズ・バンドです。  ギターのJ.ガイルズをリーダーに、DJ出身のボーカリスト、ピーター・ウルフ、そのむかしFENで、番組終わりのテーマ曲「ワマー・ジャマー」で小粋なブルースハープ

I.D.C.D.08 トム・ペティ&ザ・ハートブレーカーズ『ロング・アフター・ダーク』 -sio_note-

テーマ▶音楽  昨年10月、トム・ペティの訃報が伝えられました。  僕はひいきのアーティストとか俳優とか作家さんとかが亡くなっても、それほどネット上などで追悼の意をあらわしたりしないほうなのですが、  やはり十代のときから聴き続けていた人ですから、ショックは大きいです。  しかもまだ66歳、現役感バリバリですからね。  正直いって、ここ最近は遠ざかっていましたが、けっこう聴きこんでいたアーティストのひとりでした。  今回ご紹介するのは、1982年リリースの『ロング

I.D.C.D.07 ジャクソン・ブラウン『愛の使者』 -sio_note-

テーマ▶音楽  前回のI.D.C.D.ではイーグルスを紹介しました。  イーグルスとくればこちらも取り上げないわけにいきませんね。同じアサイラム・レコードの盟友、ジャクソン・ブラウンです。いわずと知れた「テイク・イット・イージー」の作者でもあります。  西海岸のシンガー・ソングライターとして出発し、「レイト・フォー・ザ・スカイ」「ザ・プリテンダー」など、素朴でアコースティックなサウンドの名曲をいくつも発表しています。  彼のアルバムもいろいろと好きなものが多く、どれか

I.D.C.D.06 イーグルス『ライブ』 -sio_note-

テーマ▶音楽  今回紹介するイーグルスは、間違いなく僕のもっともお気に入りのバンドのひとつなのですが、  彼らのアルバムの中でどれか一枚選ぼうとすると、意外に難しいことに気づきました。  というのも、僕が本格的に洋楽を聴き始めた1980年代はじめには、彼らはとっくに解散していて(ずっとあとになって再結成)、初期のアルバムのうちリアルタイムで聴いてるものはほとんどないからです。  唯一、彼らの活動時期と、僕が洋楽に目覚めた時期とが微妙に重なってるかなーと思われる1980

I.D.C.D.05 ローリング・ストーンズ『刺青の男-Tatoo You-』 -sio_note-

テーマ▶音楽  これまで大きな影響を受けたCDを紹介していく「I.D.C.D」、いよいよ大物中の大物、ローリング・ストーンズの登場です。  とにかく彼らは芸歴も長いし、アルバムもたくさん発表してるので、その中からどれか1枚というと非常に悩んでしまうのですが、  やっぱり自分が十代の、柔軟な感性だったころに聴いた『刺青の男-Tatoo You-』(1981年発表)をセレクトしましょう。  80年代のストーンズの最高作、いや80年代ロックの中でも屈指と言われている名盤『刺

I.D.C.D.04 ビリー・ジョエル『ナイロン・カーテン』 -sio_note-

テーマ▶音楽  洋楽を本格的に聴き始めた高校時代以前にも、  もちろん海外のポップスを耳にする機会がまったくなかったわけではありません。  ビートルズの「イエスタディ」や「レット・イット・ビー」ぐらいは知ってましたし、  1978年に日本でも公開された映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のテーマ曲(byビージーズ)や、大旋風を巻き起こしたベイ・シティ・ローラーズなんかも、もちろん耳に入ってました。  ビリー・ジョエルも「素顔のままで」や「ストレンジャー」といったヒッ

I.D.C.D.03 ブルース・スプリングスティーン『ザ・リバー』 -sio_note-

テーマ▶音楽  だいたい高校生のころって、音楽のアルバムってとっても高価なもので、なので買ったときはとっても印象に残ってますよね。  まあそれも、はじめの3枚目ぐらいまでかな……。  ボズ・スキャッグスでAOR、ホワイトスネイクでハードロック、と迷走した僕の洋楽体験ですが、ついにこの人生3枚目の洋楽アルバム『ザ・リバー』(1980年発表)で方向が決まった感じです。  ブルース・スプリングスティーンについては多くを語る必要もない気がするので、さっそく曲目紹介。2枚組なの

I.D.C.D.02  ホワイトスネイク『フール・フォー・ユア・ラビング』 -sio_note-

テーマ▶音楽  高校に入りたてのころ、ロックなどまだろくすっぽ聴いてなかった僕が、ひょんなことからバンドを組むことになった。  それもバリバリのハードロックだ。やはり反抗期の真っ盛りはオトナが眉をひそめるようなタイプの音楽に惹かれるのでしょーか。  しかもフォークギターをちょこっと弾けたぐらいで、エレキ楽器なんかほとんどさわったこともなかった。いったい何を考えていたんだ、オレ。  リーダーだったヤツに「おまえ、ベースやって」と、いちばん地味なパートをあてがわれ(全国の

I.D.C.D.01  ボズ・スキャッグス『ミドル・マン』 -sio_note-

テーマ▶音楽  さて、ブログ歴も映画鑑賞歴も書いた。  次はいよいよ僕のこれまでの音楽歴(聴いたほうね)を紹介することにしましょう。  自分のI.D=アイデンティティをつくりあげてきたCDの数々をとりあげようということで、タイトルは「I.D.C.D」です。  実は以前、他のサイトで、同じタイトルで何本か記事を書いたのですが、突然サイトが閉鎖されてしまい、記事も消えてしまいました。  なので今回はそのリベンジです。第1回は ボズ・スキャッグス『ミドル・マン』(198