見出し画像

新入社員紹介|技術の汎用性が高く、事業開発のやりがいのある会社|取締役COO

こんにちは。Sinumy広報担当の福島です。

当社は、「シームレスな体験で世界を幸せにする」をミッションに、独自の特許技術「Sinumy Technology」の開発を行っています。

こちらのコーナーでは、新入社員インタビューをお届けしていきます。当社の社員がなぜSinumyを選んだのか、入社後の印象や仕事内容などをお伝えできればと思います。

初回は、2024年6月にCOOに就任した倉内さんのインタビューです。倉内さんが主に担当する事業開発の魅力についても伺いましたので、是非お読みください。

取締役COO 倉内 亮弥
東京大学薬学部卒業後、コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニーに新卒入社。国内外のヘルスケア企業をクライアントとし、中長期戦略策定、M&A、全社再生等の幅広いテーマのプロジェクトに従事。 その後オンライン薬局を運営するPharmaXに創業期から参画し4年間在籍。執行役員・事業部長として事業立ち上げを牽引。2024年6月にSinumyの取締役COOに就任。


社会を変えるという強い意思に惹かれて、スタートアップの世界へ

福島:本日はよろしくお願いします。倉内さんがSinumyのCOOに就任されて、事業開発のスピードが急激に増したというお話は耳にしていますが、具体的なお話を伺うのは初めてなので、楽しみにしていました。

倉内:こちらこそ、よろしくお願いします。

福島:まず、倉内さんの経歴を教えていただけますか。

倉内:大学(薬学部)を卒業後、コンサルティング会社のマッキンゼーに入社しました。その後オンライン薬局を展開するスタートアップPharmaX(ファーマエックス / 当時社名YOJO Technologies)に転職しました。Sinumyは、スタートアップとしては2社目になります。

福島:いつ頃からスタートアップで働くことを考えていらしたのですか?

倉内:マッキンゼーは、事業会社やVCへの転職、起業など、何かしらの形で次のステップに進む方の多い会社です。スタートアップは入社時から一つの選択肢として持ってはいたものの、第一候補がスタートアップというわけではありませんでした。コンサルタントの仕事が好きでしたので、長期的にマッキンゼーに在籍することも考えていましたし、事業会社へ行くにしても、大企業へ行く方が向いているのではないかとも思っていました。

福島:それは意外でした!どのような転機でスタートアップの世界に飛び込むことを決められたのですか。

倉内:スタートアップとの出会い自体は早くて、マッキンゼーに入る前に創業期のスタートアップでインターンをしていたので、その頃からスタートアップがいいなという思いは無意識にあったかもしれないです。

PharmaXに転職したきっかけは、大学の同級生に声をかけられたからです。有休を使ってディスカッションを重ねたりしながら1か月もかからないぐらいで参画を決めました。ヘルスケアの領域で消費者・患者向けの事業を立ち上げるというのはいつかは取り組みたいテーマでしたし、自分と同学年の若い創業メンバーたちが日本の薬局業界を変えていきたいという確かな強い思いを持っていることに惹かれました。

決断が早かったのは、創業期のPharmaXに関わりたかったからです。スタートアップは1年も経つと全く別のフェーズの会社になってしまいますから。

ユニークで海外展開可能な事業の経営をやりたい

福島:PharmaXでスタートアップを経験されて、次の転職先はスタートアップに限定されていたのですか。

倉内:スタートアップに行くだろうとは漠然と思っていましたが、最初から限定はせず、起業や大企業に就職という選択肢も持っていました。

転職を決めてからは、これまで見えていなかった選択肢も知ろうと思い、色々な方に会うようにしました。何十人もお会いして、やはりスタートアップは検討の中心にあったので、VCや投資家の方を一番頼りにしていました。起業についても相談できましたし、投資先のスタートアップを紹介して欲しいというお願いもしました。

福島:スタートアップの中でこの分野に行きたいというのは決めていましたか?

倉内:それは決めていなかったです。次もヘルスケアというのも頭にはありましたし、そうではなく幅広くという気持ちもありました。ご縁をいただいた様々な会社の起業家や投資家の方とお会いしたり、自分をよく知る方とお話しさせていただいたりする中で、ディープテックを一つの選択肢として意識するようになりました。

30代に入るタイミングで自分が何をしたいかを改めて深く考えた時に、世の中に全くないような新しい技術・価値を日本発で世界に届けていくということなのではないかと意識するようになりました。

Sinumyは自分の価値を発揮できる場所だと思えた

福島:Sinumyは、株主のUTECさんのご紹介でしたよね。

倉内:ディープテックへの関心が高まるきっかけとなった方に、UTECの方をご紹介いただきました。そして、ディープテックへの興味を伝えたところ、1社目に紹介されたのがSinumyでした。Sinumy以外にも2,3社紹介していただいたのですが、ピンときたのがSinumyで、足立さん(当社のCEO)にお会いすることにしました。

そこからすぐ、足立さんとのランチミーティングがあって、その場で業務委託としての参画が決まりました。「明日から働けますか?」ぐらいのスピード感で進むことはスタートアップではよくあることですが、現在の課題や求める役割などを記載した書類まで丁寧に作成していただいたのは初めてでした。

福島:面談の時の印象はどうでしたか。

倉内:足立さんには勝手に寡黙な研究者を想像していましたが、全く異なりました。研究のことについても楽しそうに話してくださり、好感を持てました。一方で、営業や組織開発についてはより得意な方を求めていらっしゃって、権限委譲の覚悟も含め課題感を真摯に伝えていただいたことに感銘を受け、ここなら創業起業家をリスペクトしながら自分の価値も発揮できる場所だと思いました。

足立さんとは「背中を預け合う関係性」になりたいと思っています。技術に関しては足立さんに全幅の信頼を置きながら、自分はそれ以外のとこで価値を発揮する、そんな関係です。面談の場でも、足立さんからは、事業のことは任せたいと言っていただけました。自分が優秀で、これまでは事業についても自身で推進してきた自負があるにも関わらずそのように振る舞える創業代表は本当に稀有だと思います。

「世の中のインフラになったら面白い」というワクワク感の大きさが決め手

福島:先ほどのお話にもあった通り、倉内さんは正式に入社されるまでの3か月間強は業務委託として働かれていましたね。初めはどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

倉内:業務委託として入社後の半月ぐらいは、すでに出展が決まっていた展示会(第33回Japan IT Week春)や繋がりのあった潜在顧客の皆様への営業を同時進行していました。途中からは、営業以上に展示会を大きなマイルストンと定め、展示会終了までは6〜7割方そちらに注力しました。

福島:Sinumyへの入社を決意されたのはいつ頃でしょうか。業務委託として働く中で、決め手となったポイントはありますか。

倉内:Sinumyに行くことを最終的に決めたのは、展示会の2日目ぐらいです。時期に関しては、最後まで悩んだ会社がもう1社あり、そちらの期限も迫っていたというのもあったからですが、決め手は結局ファーストインプレッションに立ち戻ったからです。どちらも本当に素晴らしい会社だったのですが、Sinumyの方が、この技術が世の中のインフラになったら面白いなというワクワク具合が大きかったのと、自分が入らずにその会社が成功した時に感じる後悔もSinumyの方が大きいとも感じました。

技術の汎用性が高く、事業開発のやりがいのある会社

福島:ワクワク感という言葉は、これまでにSinumyに入社した他の皆さんも同じように仰いますね。事業開発の側面でも魅力を感じましたか。

倉内:Sinumyはディープテックの中でも「認証」という生活の基盤に関わる技術を研究しているからこそ、事業開発の自由度が大きく、やりがいがあると考えたことは入社の理由の1つです。

また、ディープテックの特性の一つだと思いますが、Sinumyの技術は明確に他にはない新しい技術だと言えるものなので、自信を持って営業に行けます。程度問題だとは思いますが、一般的な製品の営業では競合製品と比較され、優位性を求められます。ぱっと見て分からない優位性をプレゼンでアピールすることも、それはそれで面白いのですが、Sinumyは類似の技術がないために、「ハンズフリーならこの技術しかありません」と自信を持って言えるので、ストレスがありません。

もちろん、逆に言えば、新し過ぎるのでいちから説明する必要がありますし、難しさもあります。お客様に理解していただくのに苦労することもありますが、それも含めて楽しんでいます。

ハンズフリーは過去にも色々な会社がチャレンジして、成功しなかった分野です。ハンズフリーをやりたいと思っていた会社が、Sinumyの技術を使うことでハンズフリーを実現させ、こちらとしても単独では世の中に普及しないので、連携することで広がっていくというのが嬉しいです。

福島:難しい側面もあるものの、その分やりがいもあり、Sinumyならではの事業開発の面白さがあるのですね。

倉内:Sinumyの技術が投資対象になるかどうかは、同じ業界であっても担当者や会社のポリシーによって反応が分かれます。世の中にないと生きていけないという類のものではないですし、直接的にコスト削減や売上アップに繋がるようなものではないのでそうなるのですが、その分、お客様のニーズとピッタリあった時は本当に嬉しいです。

今は世を席巻するiPhoneも発表当初は「そんなのいらない」と思われていました。当社のハンズフリー技術もいずれ、「存在しない世の中など考えられない」というポジションを取れるサービスです。今、そのことに共感してくださる方々との出会いが、事業開発に取り組んでいて嬉しいポイントです。

事業開発が進み、社内の変化も感じられるように

福島:展示会以来、大企業からの問い合わせが増えたと聞いていますが、営業の時間が増えていますか。

倉内:実際に営業で外に行ってお客様と話す時間は3割程度です。それと同じか、それ以上に社内、特に研究部門との作戦会議やすり合わせに時間を使っています。現在は実証実験が中心ですが、お客様のところへ行くと、様々な細かい要件が出てきます。その要件の実現性を検討したり、今のプロダクトをどうチューニングしていくかの議論は非常に重要です。

福島:事業開発が進んだことで、社内にも変化がありましたか。

倉内:以前は(対外的に)コンセプトが伝わりにくいという課題があったのですが、完成したハードウェアを展示会でお披露目し、日経新聞にも取り上げられた頃から、風向きが変わりました。

事業開発が動き出したことで実現への期待感がグッと上がり、社内の空気もよくなってきました。研究部門などは「やることリスト」が増えて、大変になったかもしれませんが。とは言え、それも様々な領域の会社と対話して、注力すべき研究項目が絞り込めてきたかなという感じです。

研究部門もこれまではスマートゲートのプロトタイプの完成が目標だったのが、次のステップに進んでいます。各社の要望に合わせた具体的な要件へのチューニングなど、やるべきことの可視化ができ、優先順位もつけられるようになったと思います。

福島:具体的なお客様と求められる要件が見えることによって、社内全体に良い影響が出ているのですね。色々な分野に可能性がある中で、現在進んでいるのはどの分野ですか。

倉内:現在進んでいるのは、交通改札、スマートキー、駐車場・駐輪場のゲートなどです。

福島:実現が楽しみです。

偏りがなく、多様なメンバーのいる組織

倉内:無名の会社ですが、技術の面白さや可能性に期待して入社したメンバーが揃っているので、根っこの部分が共通していると感じます。能力の高いメンバーが同じ志で集まり、推進力のある組織だと思います。

それから、少人数のスタートアップのわりにタイプに偏りがなく、多様なメンバーがいるという印象です。まだまだ少人数の組織なので、明るく盛り上げてくださるような方、冷静に場をコントロールしてくださるような方、どのような方でもウェルカムです!

福島:本日はありがとうございました。Sinumy Technologyはディープテックの中ではとりわけ汎用性が高い技術だいうことに改めて気付かされましたし、だからこそSinumyの事業開発は面白いというワクワク感が伝わってきました。この記事を読んでSinumyの事業開発に挑戦したい方が来てくださったら嬉しいなと思います。

倉内:事業開発だけでなく、研究・製品でも絶賛採用拡大中です!ありがとうございました。

この記事が参加している募集