見出し画像

カウンセラーの選び方

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。皆さんは悩みがあるときに誰に相談しますか?身近に相談できる人がいる人は比較的、心の健康が保たれている傾向がありますが、なかなか相談できる人がいないという方はこの記事を参考にカウンセラーに相談してみるという選択肢を考えてみて下さい。

現代社会において、精神的な健康の維持はますます重要視されています。その中で、カウンセリングを利用することが一つの有効な手段として広く認識されています。カウンセリングを受けることで、日常生活のストレスや不安、人間関係の問題など、さまざまな心理的な課題に対処する助けとなります。しかし、初めてカウンセリングを受ける際に、どのようにカウンセラーを選べばよいのか悩む方も多いでしょう。今回はカウンセラーを選ぶ際に考慮すべきポイントについて詳しく解説します。

1. カウンセラーの資格と経験

カウンセラーを選ぶ際、まず注目すべきはその資格と経験です。日本においてカウンセリングを提供できる専門家には、臨床心理士、公認心理師、精神科医、そしてさまざなカウンセラーと呼ばれる人々がいます。それぞれの資格には異なる教育背景や訓練が必要であり、それがカウンセラーとしての能力に影響します。

  • 臨床心理士
    臨床心理士は、大学院で専門的な心理学教育を受け、厳しい試験をクリアした後に資格を取得します。主に心理療法や心理診断を行う専門家であり、医療機関や教育機関などでの勤務経験が豊富です。

  • 公認心理師
    公認心理師は、現在日本で唯一の心理系の国家資格であり、心理学に関する幅広い知識と技能を持っています。カウンセリングだけでなく、社会福祉や教育、産業分野でも活動しています。ちなみに「公認心理師」は名称独占の資格なので有資格者以外が公認心理師を名乗ることはできません。(法律で罰せられます)

  • 精神科医
    精神科医は、医学部を卒業した医師であり、精神疾患の診断と治療を行います。薬物療法が必要な場合には、精神科医による治療が不可欠です。
    ただし、現在精神科医は診察時間が長く取れず5分診療になってしまう傾向があるので、カウンセリングとして対応してもらえるケースは少ないかも知れません。

  • カウンセラー
    〇〇カウンセラー」という名称自体は、特定の資格を指すものではなく、幅広い人々が名乗ることができます。そのため、資格や経験を確認することが重要です。

カウンセラーを選ぶ際には、これらの資格とともに、そのカウンセラーがどのような経験を積んできたかも確認しましょう。特に、自分が抱えている問題に対する理解と経験が豊富であるかどうかは重要です。

2. カウンセリングの専門領域

カウンセラーには、それぞれ得意とする専門領域があります。例えば、うつ病や不安障害、パニック障害などの精神疾患に特化しているカウンセラーもいれば、夫婦関係や親子関係の問題、職場でのストレスに特化しているカウンセラーもいます。

自分が抱えている問題に対して、どのようなアプローチが有効かを考え、その分野での専門知識を持つカウンセラーを選ぶことが重要です。専門領域がはっきりしているカウンセラーは、その分野での経験が豊富であり、効果的なカウンセリングを提供できる可能性が高いです。

3. カウンセリングのアプローチ

カウンセラーはさまざまなアプローチを用いてカウンセリングを行います。代表的なアプローチとして、以下のものがあります。

  • 認知行動療法 (CBT)
    認知行動療法は、思考と行動のパターンを変えることで、問題を解決しようとするアプローチです。うつ病や不安障害などの治療に効果的とされています。

  • 精神分析療法
    精神分析療法は、無意識の感情や記憶に焦点を当て、それを解明することで問題を解決しようとするアプローチです。自己理解を深めることが目的とされます。

  • 人間性心理学的アプローチ
    このアプローチは、個人の成長と自己実現を重視します。カウンセラーとクライアントの信頼関係を基盤に、自発的な変化を促します。

  • 家族療法
    家族療法は、家族全体を対象にしたアプローチで、家族間のコミュニケーションや関係性を改善することを目指します。家族の問題に焦点を当てる場合に有効です。

カウンセラーを選ぶ際には、どのアプローチが自分に合っているかを考慮することが重要です。例えば、短期間で具体的な問題を解決したい場合は認知行動療法が適しているかもしれませんし、長期的に自己理解を深めたい場合は精神分析療法が適しているかもしれません。

4. カウンセラーとの相性

カウンセリングの効果を最大限に引き出すためには、カウンセラーとの相性が非常に重要です。相性が良いと感じるカウンセラーとは、自然に信頼関係を築くことができ、自己開示もしやすくなります。

カウンセラーとの相性を確認するために、最初の数回のセッションを試しに受けてみることをお勧めします。その際に、自分がリラックスでき、カウンセラーとのコミュニケーションがスムーズかどうかを感じ取ってください。相性が合わないと感じた場合は、遠慮なくカウンセラーを変更することも大切です。

5. 料金とアクセス

カウンセラーを選ぶ際には、料金やアクセスのしやすさも重要な要素です。カウンセリング料金はカウンセラーによって異なり、保険適用の有無やセッションの時間によっても変動します。料金が高すぎる場合、長期間のカウンセリングを続けることが難しくなるため、自分の予算に合ったカウンセラーを選ぶことが大切です。

また、カウンセリングを受ける場所が遠すぎると、通うのが負担になることもあります。オンラインカウンセリングが選択肢として利用できる場合もありますが、対面でのカウンセリングを希望する場合は、通いやすい場所にいるカウンセラーを選ぶようにしましょう。

6. クチコミと紹介

最後に、カウンセラーを選ぶ際には、他の人のクチコミや紹介を参考にすることも有効です。インターネット上のレビューや、知人からの推薦は、カウンセラーの実際の評判を知る上で役立ちます。しかし、クチコミだけに依存せず、実際にカウンセラーと会ってみて、自分に合っているかどうかを判断することが重要です。

まとめ

カウンセラーの選び方は、個々のニーズや状況によって異なりますが、資格や経験、専門領域、アプローチ、相性、料金とアクセス、そしてクチコミや紹介など、さまざまな要素を総合的に考慮することが大切です。自分に最適なカウンセラーを見つけることで、より効果的なカウンセリングを受けることができ、心の健康を向上させる手助けとなるでしょう。
しんしん心理研究所では「トラウマケア」に特化したカウンセリングを専門領域としてカウンセリングを提供しています。実際にカウンセリングを受ける前に無料相談で現在の悩みをお聞きした上で、カウンセリングを受けた方が良いかの判断もしていたけるので、お悩みがある人はまず無料相談にお越しください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?