風倉 森羅

毎週金曜日夜10時に何かしらのなにかをあげます。

魔王城の掃除婦

あたしは魔王城の掃除婦。 あたしの仕事は勇者の死体を片付けること。 極悪非道の魔王。とても強い魔王。 なんとかして魔王をやっつけたくて、 みんな勇気を振り絞り振り絞…

勇者の火葬

プロローグ 勇者の火葬〜朝〜 細く長く昇っていく煙が映えそうな、雲ひとつない青い空の日だった。 勇者となった男は、鍛冶屋をやっている友人の息子で、小さい頃から…

もうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ

桜散る八重桜散る躑躅落つもうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ たんぽぽの綿毛が犬で吹き飛んでもうすぐ梅雨でもうすぐ夏だ 平成がある日突然終わっててもうすぐ梅雨でもうすぐ夏…

6/9文学フリマ岩手お品書き

サークル春のぬかるみです。 6/9文学フリマ岩手【イ-36】のお品書きです。 『未来猫』はnoteで本編を全部読めます。頒布するものには、おまけで、閑話休題「愛すべきノ…

未来猫

エピローグ 風が強く吹いている。風の音しか聞こえない。彼女の黒髪がなびく。私は彼女の名前を呼んだ。彼女は振り向く。 「今、私の名前を呼んだの?」 「やっと、見つけ…

未来猫

第五章 柏木いずみ  魔法をまだ研究する者がいるという噂を聞いた。村といってもいいような小さな町だった。本当にこんなところに研究者がいるとは思えなかった。ただ、…