見出し画像

【新しいビジネスモデル】プラットフォームビジネスとは?

こんにちは。インターンの原田です。

ある日、インターンの業務の中で社長から「プラットフォームビジネスについての記事を書いて欲しい」という依頼をいただきました。

「プラットフォームビジネス…」

私にとっては聞き慣れない言葉でした。当然、プラットフォームが何を意味するのかもよく分かりませんでした。

しかし、調べていくうちに、普段さりげなく使っているものの中に、プラットフォームが存在していることが分かりました。Google、Amazon、apple、Facebook・・・など普段利用しているアプリのほどんどにプラットフォーム適用されているのです。

今回は、「プラットフォーム」という言葉を初めて聞いた人でも分かるように、様々な事例を用いてプラットフォームビジネスについて説明していきたいと思います。

そもそもプラットフォームとは?

プラットフォームとは、

「コミュニティのメンバー同士をつなげ、メンバー間の取引を可能にするビジネス」

のことを指します。プラットフォームを利用することで取引をすることができます。私がよく利用するものの中から例を挙げると、Amazon、メルカリ、Uber Eats、楽天市場・・・など様々あります。これ等のサービズを利用することで私たち消費者は欲しい商品を買うことができ、出品者は売りたい商品を売ることができます。このように、2つ以上の顧客の取引を成立させることがプラットフォームの最大の存在理由なのです。


<プラットフォームの例>

プラットフォーム

ビジネスモデルについて

ここ20年ほどのうちに数々のプラットフォーム企業が空前の速さで成長し、多くの伝統的企業を追い越しています。世界の大企業であるGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)も、このプラットフォームビジネスを利用して急成長したと言えます。

ランキング

世界におけるブランド価値を測る年次調査「ブランドZ 世界で最も価値のあるブランドランキングTop100」によると、ランキングTop10のうちマクドナルドを除く9つの企業がプラットフォームビジネスを利用していることが分かります。

なぜ、こんなにもプラットフォームビジネスが注目されるようになったのでしょうか?

それはデジタル技術の発展にあります。

かつての伝統的企業のビジネスモデルは、原材料を購入して加工し、製品やサービズを生産して販売することで利益を得る、いわゆる「インプット/アウトプット型」のビジネスモデルでした。しかし、デジタル技術が発展することにより、売り手と買い手を結び付けるだけで価値を生み出すことが可能となったのです。

プラットフォームフォーム自体は「生産」も「販売」もしていません。ただ、異なる顧客グループを直接つなぎ取引を可能にしただけです。

伝統的企業とは異なり、在庫をもったり製造したりするように要求されることのない、コミュニティの力で取引を発生させるオープンな新しいビジネスモデルがプラットフォームビジネスです。

このような新しいビジネスモデルがグローバルに拡張できるようになったことで、伝統的企業よりも速く成長しているだけでなく、より大きな価値を生み出し、より多くの投資を集めることに成功しています。

そう考えれば、プラットフォームが世界トップ企業の推進力となっていることもうなずけると思います。

成功要因は?

伝統的企業の既存のビジネスモデルはデジタル技術によって大いに破壊されてきました。もはや、企業が競争優位を構築するためにはプラットフォームビジネスを取り入れることが必須となってきています。

もちろん、プラットフォームビジネスを取り入れたからといって必ず成功するわではありません。プラットフォームの成功には様々な要因が必要ですが、ここでは1つに絞って説明していきます。

それは、プラットフォームに他のビジネスモデルを組み合わせてシナジー効果を発揮することです。

実は純粋なプラットフォーム企業というのはほとんどなく、GAFAのような成功企業はプラットフォームを含む複数のビジネスモデルに下支えされています。

<事例① Apple>
Appleは、消費者とソフトウェア開発者の両サイドに向けにApp Storeというプラットフォームを提供しています。ここに、iPhoneやApple Watchなどの「モバイル端末事業」やMacBookなどの「パソコン、関連機器事業」を組み合わせています。

画像3

<App Store-Apple>

私たちは、iPhoneを購入することでApp StoreやiTunesなどの様々なサービズを利用することができます。そして、iPhoneの購入者が増加するとApp Storeに出回るアプリの品質も向上していきます。それによって、iPhone購入者の満足度がさらに向上するというように、それぞれのビジネスモデルにシナジー効果が働いていることが分かります。

<事例② Amazon>
Amazonは、多くの付加価値サービスを出品者だけでなく購入者にも提供しているアマゾン・マーケットプレイスというプラットフォームを提供しています。

画像4

<Amazon>

具体的には決済仲介機能やカスタマーレビュー、配送などがあります。アマゾン・プライムでは、迅速で無料の配送を無制限に利用できるサービスやアマゾン・ミュージックなどのサービスを提供することでプライム会員の満足度を高めています。このようにAmazonは様々なモデルを組み合わせることにより、世界最大級の顧客を引き付けることに成功しています。

最後に

プラットフォームビジネスが企業を急成長させる推進力となってきた今、企業は他のビジネスモデルと組み合わせてシナジー効果を発揮することで他社と差別化し、競争優位を築いていくことが重要となってきています。
今回は世界的な大企業を例に市場規模が大きいプラットフォームを紹介してきましたが、今後は地域というもっと範囲が限られている場合のプラットフォームについても調べて発信していこうと思います。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?