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教員をやめて鍼灸師になったわたし


私が教員を辞めたのは今から4年前のこと。


4年制の教育学部を卒業。採用試験に合格したため、卒後すぐに公立の中学校に体育教員として赴任。
3年間勤務したのち、退職した。


ここから先は、
①教員をやめようと決心した“きっかけ”
②辞めてみて思うこと
③辞める前に知っておくといいこと
④辞めるまでの人生プランの立て方
という4本立てで構成している。


①教員を辞めようと決心した“きっかけ”
実は教員になる前から、働いてみて自分にはちょっと違うかな〜と少しでも感じたら辞めようと決めていた。

教員として実際に働いてみると、とてもやりがいがあり、毎日があっと言う間に過ぎていった。
自分の子供でもないのに、可愛くて仕方のない生徒たちとの毎日は充実していた。が、やはり勤務時間はブラックだった。。。
朝7時には出勤して朝練やら、グラウンドの準備をし、学校を出るのは毎日22時を過ぎた。生徒数の多いマンモス校だったため、はたらく教員も多く、人によっては毎日日が変わるまで学校にいる先生もいた。

もちろん「働き方改革」という言葉も聞かれ、できるだけ早く帰宅するよう要請されるが、現実問題、こなさなければならない仕事は山のようにあったと思う。帰りたくても帰れないのが現実だった。帰ったとしても結局仕事の山は減らないので自分につけがまわってくる。気づけばいつも22時をまわっていたように記憶している。

そんな生活を続けていく中で、この仕事は、将来子供を出産し、育児と両立しながら続けていける職業ではないな、、、と考えるようになってしまった。

大きな“きっかけ”は3年生の担任になった3年目。


生徒たちの進路指導に当たりながら、自分の気持ちの中に「この子たちはこれから何にでもなれるんだ。いいなぁ。」と羨ましがっている自分がいることに気づいたことだった。

自分の教員という人生は、確かに社会から見たら安定していて、やりがいがある仕事であるとこには間違いないが‥‥
敷かれたレールの上を進んでいるような気がして、嫌だった。

「もっと自分がわくわくする道に進みたい!!!」
自分の素直な気持ちを受け入れられたことが、退職への大きな一歩になった気がする。


②辞めてみて思うこと
教員を退職してから4年経つが、後悔したことは一度もない。
退職直後は、やはり自分が誇りを持って働いてきた仕事だったので、「こんなに大変だったけど私頑張ってました」みたい武勇伝のように話していた自分もいたが、そんな気持ちもいつの間にか消えて、次の自分の人生の目標を見つめるようになった。

時々生徒たちのことを思い出しては、高校卒業か〜早いなぁ、元気にしてるかなぁ、なんて考えることもあるが、教員の仕事にに戻るつもりはない。

やはり、辞めるときにこれからの自分の人生を熟考し、計画的に退職したから後悔はないのだと思う。

また、たった3年間ではあったが、ある生徒が“私のような教員になるのが夢です”と言ってくれたことがあった。一生忘れない一場面である。とても嬉しく、誇りである。

教員人生を迷うことなく駆け抜けることができたからこそ、次の人生プランも前向きに考えることができたのかもしれない。

私は以下のように人生プランを考えてから、退職した。

25歳 退職+結婚
26歳 出産
27歳 鍼灸専門学校(3年制)入学

ここには記載しないが、35歳までの10年プランで計画を立てている。これは随時更新しており、自分の進みたい道への目印にしている。

教員へ退職して4年になるが、
今まで後悔したことはないというのが結論である。


③辞める前に知っておくといいこと
これはプチ知識というか、当たり前に知られていることかもしれないが‥

公務員以外の一般的な仕事に従事していた場合、退職後、3ヵ月はハローワークで手続きをすると失業手当がもらえる。
公務員の場合、この対象外となり受給できない。


また、ある一定の資格を取得するために専門学校等に入学し、勉学に励む場合、社会人として3年以上働いていた人は国から授業料や生活費の補助が出る制度がある。(鍼灸師も対象)
こういった制度も、公務員は対象外であった。

国の様々な退職者への支援制度がある一方、公務員は対象外になるものが多い。ある程度の資金は手元に残して退職することを勧める。


④人生プランの立て方
これは上記にも少し記載したが、10年後の自分を想像し、10年後までの大まかな計画を立てることをオススメする。

10年後、自分がどうなっているかは誰にも分からないし、計画した通りにいかなくても別に構わない。
大切なことは、自分はどうなりたいのか、どんな人生を送りたいのかを考え、自分と向き合い、逆算して今何をしたら良いのかを考えることだと思う。

私は占いも好きなので、占い本を買っては、自分の運勢のいい時期や年齢を調べ、それらと照らし合わせながら計画を立てる。

例えば、40歳の年が自分にとって運気がいいと分かれば、そこまでにこんな力をつけたい!この資格を取る!と目標を大まかに設定して、努力していく方向を見失わないようにしている。
私の場合はそこに、出産や育児の計画を入れ込んでいる。


「人生何とかなる!!!!」
「未来はきっと明るい!!!!」

できるだけポジティブに考えて人生プランを立てることにしている。


ここまで参考になったかは分からないが、
教員を辞めるか辞めないかが重要なのではない。

◎自分の気持ちに素直に
◎ただなんとなくその時の感情で動くのではなく長い経過を見通しながら決断していくこと

が後々後悔しない選択をしていけるのではないかと思う。

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