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手持ちで撮ろう!+レンズ1本で始める、野生動物撮影 <設定編1・SS> #09

大変お待たせいたしました!個人的にちょっと大変な事情があって更新が滞ってしまいましたが、再開します。(何があったかは、これから先乗り越えることが出来たら、いつかお話ししたいと思います、すみません…!)

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△ 動いているものをしっかり撮る。今回はそんなお話です △

前回に続き、野生動物撮影の入門講座。
今回からの設定編では、初めて動物撮影にトライする皆さんが感じるであろうスナップ等の普段の撮影と違う要素を挙げて、それをクリアするためのカメラ設定を中心にお話していきたいと思います。初めての方も、望遠レンズをつけたカメラに、今回の記事の設定をカメラに行えば、まずは動物撮影の第一歩を踏み出すことができるはず…といった内容になっています。

▽ 前回記事はこちら ▽

もし、前回の記事をお読みいただいて「望遠レンズを手に入れたから、とにかく撮ってみたい!」と思った方は、今回の記事をお読みになる前に、まずはカメラ片手に出かけてみてください。撮り方は自由。せっかくカメラとレンズがあるのに、勉強してないから撮りに出かけられない、なんて本末転倒ですからね。
そして戻ってきてから、疑問に思うことや、もっとうまく撮りたいと思った方はそのヒントに、この記事を読んでいただけると嬉しいです。

■ シャッタースピードを味方につける

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△ この距離で見つめ合える時間は一瞬。素早く撮影するためには… △

望遠レンズを使っての撮影では、普段の撮影で使っていた標準域の焦点距離(ex.35~50mm等)に較べて、遠くの被写体を引き寄せて大きく写すため、どうしてもブレやすくなります。もちろん、三脚等でしっかり固定すればブレる可能性は減りますが、相手は動物。被写体も忙しなく動くんです。人間の様に、声を掛けたらじっとしてくれるわけではありません。(稀にそういうケースもあるんですが…)これもブレの大きな要因になります。また、動物撮影は撮影チャンスを素早くモノにする迅速さも重要。三脚を据えている間に狙っている鳥が飛んでいってしまったり、タヌキが茂みに隠れてしまったり、とチャンスを逃すことも。前回の記事でせっかく、比較的軽量な望遠ズームをご紹介したので、手持ち撮影(三脚などを使わないこと)で軽快に行きましょう…!

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△ お馴染みのメジロも、ちょこまか動き回る被写体です △

ブレない写真を撮るために最も有効な対策の一つは
シャッタースピードを上げること」。じゃあ、どれくらいの速さにすればいいの?そこからまず、カメラの設定を始めてみましょう。

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